概要
八年振りの再会が一人の女を復讐に走らせる――世にも悲しい『愛憎』の物語
藍沢百合は天涯孤独の身だった。たった一人の妹は病気で亡くなり、両親も失った。
それでも一人で健気に生きてきた。辛い事もあった。寂しくて押し潰されそうな時もあった。だけど心許せる友人、信頼できる仲間のお陰で毎日を楽しく過ごせていたのだ。
彼に会うまでは―――
八年振りの再会によって、胸の奥底に沈んでいた黒い感情が蠢き出す。
悲しい愛憎劇の幕が今、切って下ろされた。
※『タロット・カード』というタイトルですが、内容はタロットに関係ありません。
各話の最後にタロットになぞらえた詩が入るだけです。
※フォレストページで同じ小説を載せていました。内容もほとんど変更していません。もし読んだ方がいらっしゃったら盗作などではない事をここで明記しますのでご理解のほど、よろしくお願いします。
それでも一人で健気に生きてきた。辛い事もあった。寂しくて押し潰されそうな時もあった。だけど心許せる友人、信頼できる仲間のお陰で毎日を楽しく過ごせていたのだ。
彼に会うまでは―――
八年振りの再会によって、胸の奥底に沈んでいた黒い感情が蠢き出す。
悲しい愛憎劇の幕が今、切って下ろされた。
※『タロット・カード』というタイトルですが、内容はタロットに関係ありません。
各話の最後にタロットになぞらえた詩が入るだけです。
※フォレストページで同じ小説を載せていました。内容もほとんど変更していません。もし読んだ方がいらっしゃったら盗作などではない事をここで明記しますのでご理解のほど、よろしくお願いします。
いつもありがとうございます。一生懸命頑張っておりますので、これからもよろしくお願いします。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!端正な文章と繊細な心理描写で読ませる、大人の恋愛ドラマ……!
正位置と逆位置で微妙に意味合いが変じていくタロットカードさながらに、ここに描かれる愛と憎しみは、表裏と呼ぶにはあまりに縺れ絡み合い、容易く上下が入れ替わってしまうほどに似通っています。
心の内面に溢れていく、そんな愛≒毒が丹念に表現され、心理ドラマとしても見事な出来栄えだと思います。
奇を衒わず、抑揚の利いた展開も好感触です。
刺激が欲しくなるとどうしてもストーリーを力業で動かしたくなり、結果どこかに無理や齟齬が生じてしまいがちなのですが、この作品にはそれが全くありません。着地点もこれ以外ない、素晴らしいラストだと思いました。
読みやすい上に大人でも楽しめる、ほろ苦いエンターテインメント…続きを読む