第25話「日曜夜の、ジンギスカン」


 日曜日。


 せっかくのお休みなのに、外は雨。

 そんなに激しくはないんだけど、途切れることなく朝からずーっと降り続いてる。



 特に用事も無いし……こんな日は、家でおとなしくしてるに限るよね。





◇◇





「さて、そろそろ夜ごはんの準備でも……あれ?」




 響き続けていた雨音は、いつの間にか消えていた。


 窓から外をのぞいてみる。

 目に飛び込んできたのは茜色の空と、水平線近くまで落ちかけた夕陽。

 そして、のんびり道行く人々は、誰も傘などさしてはいない模様。




「……雨、やんだみたいね」




 そういえば今日、朝から1歩も外に出てないや。

 散歩がてら、ちょっとどっか出かけてこようかな?





◇◇





 帰宅です。

 なんかいい気分転換になった!

 といってもこの時間だし、いつもの近所のスーパーまで行って帰っただけなんだけど。




 買い足した食材こちら。


タレ付きラム肉 150g

   ピーマン 小2個

    モヤシ 1袋(約200g)



 ラム肉は、ジンギスカン用のもの。


 『ジンギスカン』って名前だけは知ってるけどまだ食べたことなくて。

 ちょうど特売だったし、肉のパッケージに大きく書かれた「野菜と一緒に焼くだけで、おいしいジンギスカンができる!」ってのが気になって、試しに買ってみたんだ。

 パッケージに書かれた材料を参考にして、ピーマンとモヤシも購入。



 それじゃ早速作っていくよー。

 ジンギスカン以外にも、焼肉屋さんっぽいわかめスープも作るつもり!






 最初は、材料の下準備から。



 スープ用の【玉ネギ】中1/8個(約25g)は皮むいて洗って、繊維に直角に薄切り。


 ジンギスカン用の【玉ネギ】中3/8個(約75g)は皮むいて洗い、くし型切り。

 【キャベツ】大1/12個(約100g)は洗って、ひと口大のザク切り。

 【ピーマン】小1個(約30g)は洗ってヘタ・芯・種を取り除き、細切り。

 【モヤシ】は3/4袋(約150g)は、軽く洗ってザルにあげればOK。



 余ったモヤシは、保存容器に入れた水に漬け、蓋して冷蔵庫へ。

 明日中には使い切る予定。






 続いて、スープを作ります。


 小鍋に【ゴマ油】小さじ1/2と、【乾燥スライスにんにく】2枚を入れて弱火にかけます。

 にんにくが軽く色づいてきたところで、スープ用の薄切り玉ネギも加え軽く炒めましょう。


 玉ネギにゴマ油がなじんだ感じになったら、【水】3/4カップ(150㏄)、【コンソメ】1/4個、【乾燥わかめ】ひとつまみ(約1g)を加え、中火にします。

 沸騰したら火を止め、【醤油】少々、【塩コショウ】少々で味をととのえます。






 ここからは、ジンギスカンの仕上げ。


 お肉のパッケージには「ジンギスカンの本場・北海道では、専用のジンギスカン鍋を使うことも多いですが、フライパンやホットプレートでもおいしく作れます」って書いてあったんだよね。


 というわけで今日は、卓上電気グリル鍋(ホットプレートとして使えるタイプ)を使って、パッケージに書かれた『作り方』見ながら、食卓で焼いてみようと思ってる!

 


 プレートを200℃ぐらいに温めて、【サラダ油】適量を引き、火の通りにくいものから順番に加えつつ、野菜を炒めていきます。


 今日だと、玉ネギ&ピーマン→キャベツ→モヤシって順かな。

 それぞれ軽く火が通ったところで、次の野菜を加えていくよー。



 野菜に火が通ったら、プレートの端にドーナツ状になるように寄せます。

 空いた中央スペースに【タレ付きラム肉】150gをタレごと投入し、ラム肉をひっくり返しつつ焼いていきます。

 焦げないよう、野菜のほうも時々混ぜましょう。


 ある程度ラム肉に火が通ったら蓋をし、1分ほど蒸し焼き。

 蓋を取って、ラム肉と野菜を軽く混ぜれば、ジンギスカン完成!


 焦げちゃうといけないから、完成した段階でいったんプレートの電源はOFFにします。




 ラム肉を焼いてる間にレンジで温め解凍したごはんと、コンロであっため直したスープもそれぞれ器に盛りつけて。

 スープの上には【すりゴマ】適量もふりかけて……。






「いっただきまーすっ!」






 まずはジンギスカンからでしょ。


 ……あ、おいしいっ!


 ラム肉って初めてなんだけど、思ってたよりクセ少なめで食べやすいかも。

 元々タレに漬け込まれてただけあって、しっかり味が付いてるなぁ。


 野菜のほうにも、ラム肉からあふれた旨みやタレが絡んでるし……量は結構あるけど、ぺろっといけちゃいそう!





  玉ネギとわかめのスープはっと……。


 ……そうこれ、焼肉屋さんで飲む感じのやつ!

 にんにくとゴマ油がきいて、いつものコンソメスープとはまた一味違う風味になってるねー。





◇◇





「……へー、そうなんだ」




 食べ終わったところでふと、ジンギスカン用のラム肉が入ってたパッケージに「ジンギスカンは各店や家庭ごとに様々な食べ方があります」って書いてあったのが気になって、ネットでリサーチしてみたんだ。


 確かに色々あった!




●通常の焼肉と同じくラム肉や野菜を焼き、タレにつける食べ方。


 鉄板やホットプレートなんかを使って、牛とかで作る焼肉と、全く同じ要領で食べる模様。



●タレに漬け込んだラム肉だけを焼き、別に焼いた野菜の上に乗せる食べ方。


 先に野菜をフライパンとかで炒めて、お皿に取り出し。

 その後で別に、タレに漬け込んだラム肉を焼いて、野菜の上にタレごとのせて食べるみたい。



●ジンギスカン鍋を使い、その中央でタレで漬け込んだラム肉を焼いて、そこから出たタレで野菜を焼く食べ方。


 ジンギスカン鍋っていうのは、真ん中が盛り上がったドーム状になっている鍋。

 中央のドームの上でお肉を焼くとタレや脂が流れ出てくるので、ふち部分に野菜を置いて、流れ出た旨みを絡めつつ焼いて(煮込んで)食べるって感じらしい。




 ……などなど。



 今回は『3』に近いけど、ジンギスカン鍋を使って作るとまた違った味わいになるんだって。


 機会があったら、ジンギスカンの専門店にも行ってみたいなぁ。






・・・・・・・・・・・・・


おまけ。


↓料理のイメージ写真こちら

https://twitter.com/nano73/status/967682123598503937


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

   材料(1人分)

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 <ごはん>

ごはん  茶碗1杯分(約150g)


 <玉ネギとわかめのスープ>

玉ネギ  中1/8個(約25g)

 ■ゴマ油  小さじ1/2

 ■乾燥スライスにんにく 2枚

乾燥わかめ ひとつまみ(約1g)

 ■水    3/4カップ(150㏄)

 ■コンソメ 1/4個

 ■醤油   少々

 ■塩コショウ 少々

 ■すりゴマ 適量


 <ジンギスカン>

玉ネギ  中3/8個(約75g)

キャベツ 大1/12個(約100g)

ピーマン 小1個(約30g)

モヤシ  3/4袋(約150g)

タレ付きラム肉 150g

 ■サラダ油 適量


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


※『乾燥スライスにんにく 2枚』の代わりに『生にんにく 1/4片』を使っても。

生にんにくを使う場合、芯の部分(←苦みが出やすいと言われている)を取り除いて、みじん切りしてから加熱する形です。




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

琴子さんちの、食材ストック

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ごはん   《冷凍》茶碗3+1/2杯分(約525g)

うどん   《冷凍》2人前(約180g×2)

牛豚合い挽き肉 《冷凍》100g

ウインナー 《冷凍》約45g

ピザ用チーズ《冷凍》約130g

油揚げ   《冷凍》1枚(約60g)

ホウレン草 《冷凍》約70g

コーン   《冷凍》約40g

カットトマト《冷凍》1/2缶分(約200g)

玉ネギ   中1個(約200g)

ピーマン  小1個(約30g)

モヤシ   1/4袋(約50g)


      ……他。

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