第3話「土曜昼の、ペペロンチーノ」
……ふぁ~……よく寝た……。
ん?
うそっ、もう昼の12時?!
…………。
そういえば昨日は結局なんだかんだで、朝の3時ぐらいまでちびちび飲みつつ夜ふかししてたからなぁ……しょうがないか。
そんなことより、おなかすいた。
買い物行くのもめんどうだし、家にある物だけで何か作ろうっと。
早くできるのはパスタかな?
確かキッチンの棚に、スパゲティがまだ残ってたはず……あったあった!
具は何入れよう。
豚肉も玉ねぎもキャベツもあるしなー。
あれ?
冷凍庫の隅っこに、ベーコンちょっとだけ残ってた!
やばい、これいつのだっけ……。
……2週間ぐらい前に買ったやつか。
ならまだいける。
◇◇
というわけで、ベーコンとキャベツ使ってペペロンチーノ作るぞーっ!!
本場イタリアのペペロンチーノの場合は、にんにくや唐辛子だけで作るシンプルな感じが王道で、たっぷり具入りは邪道らしいね。
まぁ今日も食べるの私1人だけだし、気にせず好きに作るけど!
まずは具材の下準備&ソース作り。
【キャベツ】大1/8個(約150g)は洗ってから、ひと口大のザク切り。
【ベーコン】2枚(約40g)は、1cm幅ぐらいにカット。
【鷹の爪】1本は、中の種を取って5mm幅ぐらいの輪切り。
まな板や包丁を使うの面倒な場合、キャベツは手でちぎって、ベーコン&鷹の爪はキッチンバサミで切ってもいいかも。
ちなみにベーコンは、カロリーカットタイプや赤身が多いタイプみたいな“あっさり味”系だと、あんまり旨みが出ない気がする。
あれはあれでおいしいけど、パスタ料理に使う場合ちょっと物足りないんだよなー。
個人的には、“脂身がある程度入ったタイプ”のベーコン使うのがおすすめっ!
お次はフライパンに【オリーブオイル】大さじ1と、【乾燥スライスにんにく】4枚を入れてから、弱火にかけます。
ポイントは、にんにくがすごく焦げやすいから『加熱前の冷たいフライパンに入れる』『火はかなり弱め』ってところ。
焦げるとソースが苦くなっちゃうからね。
にんにくをオイルにひたしつつ、焦げないよう軽く混ぜながら、ゆ~っくり加熱。
ほんの少しにんにくが色づいてきたら、さっき切ったベーコン&鷹の爪も加えて、さらに弱火のまま2~3分ぐらい混ぜつつ炒め、ややベーコンが縮んできたら火を止めます。
しばらくは余熱で火が入っちゃうから、火を止めた後も1分ぐらいは混ぜたほうが焦げないと思う!
ここまで出来たら、フライパンはいったん放置。
ソースの仕上げは後ほどですっ。
続いて、スパゲティをゆでていきましょう!
大きめの鍋に【水】1.5Lと、【塩】大さじ1を入れて中火にかけます。
もちろんコンロが2口以上あれば、具材を切ったりフライパンでのソース作りと同時進行でお湯を沸かし始めておくと調理時間を短縮可能。
ただ私みたいに同時に色んなことやるのがあまり得意じゃない場合とか、そんなに急いで作んなくてもいい場合は、順番にやってもいいんじゃないかな?
沸騰したら、くっつかないよう気をつけつつ【スパゲティ(1.6mm)】100gをゆでます。
ゆで時間は、スパゲティの袋に書いてある『標準ゆで時間』より『1~2分ぐらい短め』に。
スパゲティの標準ゆで時間って、ゆで上がってすぐ食べる場合を基準にして計算してるから、今回みたいにゆでた後でソースと絡めながらもう1回火を通す場合、追加加熱時間分だけ短めにゆでたほうがいいっぽい。
残りゆで時間が1分ぐらいになったら鍋の中にキャベツも投入して一緒にゆで、時間になったらスパゲティ&キャベツをザルにあげます。
この時ゆで汁は、まだ捨てないように。
ソースの仕上げに使うよー。
こっからは、スピード勝負っ!
手早くしないとスパゲティが伸びちゃう!
ベーコンとかが入ったままのフライパンを強火にかけて【スパゲティのゆで汁】大さじ3を加え、しっかり混ぜながら加熱します。
ソースが沸騰し、ほんの少し白っぽく煮詰まってきたら、すぐにスパゲティ&キャベツを戻してササッと和えましょう。
ちなみにここでのポイントは、『スパゲティを加える前に、ゆで汁と油をしっかり混ぜてなじませ、とろみをつける』こと。
普通は水と油は分離しちゃうんだけど、ゆで汁の中のデンプン(←スパゲティから出たもの)に“水と油をくっつける”効果があるから、煮詰めながら混ぜればトロッとしたソースに。
とろみのおかげでスパゲティ1本1本にソースがよく絡んでおいしくなる……ってことらしいよー。
全体にソースが絡まった感じになったら少し味見し、薄いようなら【塩コショウ】&ゆで汁で味を調え、お皿に盛ったら完成!
あー、にんにくやベーコンの香りが食欲そそりまくってるよー……伸びないうちにさっさと食べよ!
「いっただきまーすっ!」
……OK、今日のパスタも成功!
色んな旨みが、しっかり麺に絡みまくってるっ!!
にんにく独特の風味とか、鷹の爪のピリッと感とかが合わさって、やっぱクセになっちゃう味だねっ。
麺のゆで加減もちょうどよかった。
固すぎず柔らかすぎず、いわゆる『アルデンテ』な感じに仕上がった気がする。
あとベーコンとキャベツの組み合わせは鉄板、ほんと優秀!
もちろんカリカリベーコンもおいしいけど、今回みたいに火を通し過ぎてない柔らかめベーコンだとキャベツと一体感も出るし、これはこれで好きなんだよなー。
・・・・・・・・・・・・・
おまけ。
↓料理のイメージ写真こちら
https://twitter.com/nano73/status/959689284314804224
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
材料(1人分)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
<キャベツとベーコンのペペロンチーノ>
ベーコン 2枚(約40g)
■鷹の爪 1本
■乾燥スライスにんにく 4枚
■オリーブオイル 大さじ1
■塩コショウ 適量
スパゲティ(1.6mm) 100g
キャベツ 大1/8個(約150g)
■水(ゆで汁用) 1.5L
■塩(ゆで汁用) 大さじ1
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
※スパゲティの太さは、1.6~1.8㎜が個人的にはおすすめですが、好みで選んでOKです。
※『乾燥スライスにんにく 4枚』の代わりに『生にんにく 1/2片』を使っても。
生にんにくを使う場合、芯の部分(←苦みが出やすいと言われている)を取り除いて、みじん切りしてから加熱する形です。
※ベーコンの塩気や、スパゲティへの塩味のしみこみ方などで、最後の味調整に必要な塩コショウなどの量が変わります。
※辛さは程々になります。
辛いのが苦手な場合、鷹の爪を『1/2本』まで減らしたほうが無難かも。
辛いのが好きな場合、『鷹の爪 2本』、『乾燥スライスにんにく 8枚(生にんにくなら1片ぐらい)』ぐらいまで増やしてもよいかもしれません。
※お好みで食べる直前に、乾燥パセリ・粉チーズ・タバスコなどをかけても。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
琴子さんちの、食材ストック
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
ごはん 《冷凍》茶碗4杯分(約600g)
豚こま切れ肉 《冷凍》100g×1、50g×2
キャベツ 大5/8個(約750g)
玉ネギ 中2個(約400g)
卵 8個
……他。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます