編集済
八.兵民をねぎらって宴を開けへの応援コメント
閑話休題ってなところですかな。良いアクセントです。
作者からの返信
襄陽サイド、主要メンバーが1話の中に全員出演するエピソードはここだけです。
書くのが楽しかったです(笑)
五.後始末に奔走せよへの応援コメント
ちょっとした小休止。でも、緊張感は途切れない。巧い。
五.奇襲の露払いをせよへの応援コメント
犬に冷酷ですなぁ。でも、臨場感と言うか、「確かにな」と思います。そんな飼犬が群れを成した筈。
作者からの返信
実話なんです。
本物の趙萬年が書き残した『襄陽守城録』に犬狩りのことが書いてあったので、ノベライズ版であるこちらにも組み込みました。
本作、基本的に実話ベースです。
架空の人は2人しか作っていません。
六.ノブレス・オブリージュへの応援コメント
横文字の小見出しは合わぬ、と思います。
作者からの返信
森の民、女真族の貴族サイドは、襄陽サイドと雰囲気が違うので、それをタイトルにも出したかったんですが、フランス語はやり過ぎましたね(^-^;
(よくあるファンタジーのように、横文字も使ってみたかったのです……)
三.当世の孔明を見出せへの応援コメント
伏竜というより鳳s
いえなんでもありません
作者からの返信
改めて龐統を調べる。
からのWikipedia三國志ツアーに出掛けておりました。
彼ら、さすがに情報量が多いですね。
三.新たな仲間を認めよへの応援コメント
ここに興奮しすぎて、反応しておりませんでした…!
戦う女性は、ほんにカッケエです。
作者からの返信
せっかくだから夫人城のエピソードを突っ込んでおきたかったのですー。
敢えて明るいトーンで!
血みどろ系はほかにいくらでもあるわけですし。
五.奇襲の露払いをせよへの応援コメント
わーわ、わーわ…
自分の中の魔王が
「オロカナル人間タチヨ…」
とか言い出して、
どうしようかと思いましたw
作者からの返信
わん。
魔王(笑)
違うお話になってゆく……のも一興かもしれず。
九.ペールへの応援コメント
急に思い立って、道僧パートだけ読み直しました。
複雑骨折した愛情を受けた結果で、内向きかつ後ろ向きになっていたのに、
めちゃくちゃ強い人になりましたよね。
元々理性的な人だったのが、その面が表に出て、裏表のない人になったのだなぁと感じました。
撤退を進言するシーンも圧巻なのですが、
今回、阿萬くんに謝ったシーンに一番鳥肌が立ちました。
だって、あそこで謝るの絶対難しいもん。逆ハーレムのダークホースになれるわけです。
この先、彼(と阿萬くん)がどんな人生を歩むのか、とても興味があります。
「奪われてばかり」になってしまった多保真、結果的に立場を奪ったかたちになった通古、骨折がさらに複雑化した吾也パパも気になりますが……
お邪魔しました。
作者からの返信
読み返していただき、ありがとうございます!
物語の醍醐味が自己の変革や成長だとするなら、いちばんきちんと「主人公」していたのが道僧でした(難しかった……)
彼らの今後、どうなるんだろう?
「その後」や外伝やサブストーリーが全然思い浮かばないんです。
いまだに「やり切った!」という感覚が抜けていません。
この際、いっそのこと現代パロディ学園逆ハーレムなら(* ゚∀゚)!←やめろ
またゆっくりじっくり漢文に取り組みたいなーとも思います。
七.フランムへの応援コメント
いよいよ、戦闘開始ですね。
じつは、つぎにぼくが書く予定の長編と、そのつぎに書く予定の長編で、籠城戦がてできます。勉強させてもらいにきました。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
やっと本格的な戦闘開始となりました。
前振りが長いのは、原作者がそんなふうに記録しているからです。
趙萬年が本作の原作者です。
13世紀初頭に起こった3ヶ月間の籠城において趙萬年が書いた日記『襄陽守城録』を、約800年後に私が大学の書庫から引っ張り出して現代日本語に翻訳してさらにノベライズしました。
籠城の資料としては、『【漢文超訳】襄陽守城録―最前線に着任したら敵軍にガチ包囲されたんだが―』第三十話がいちばんまとまっています。
趙萬年が籠城・防城の要点を箇条書きで挙げてくれた項目です。
雲江さんの次回作・次々回作のお役に立てるかもしれません。立てたら嬉しいです。
超訳版は資料の集大成的なものなので(小説ではないので)、ぜひ「活用する/利用する」という感覚でご覧になってください。
三十.もし籠城することになったら参考にしてください。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884171637/episodes/1177354054885215987
漢字だらけ、且つ、ドン引きレベルで長ったらしいコメントになってしまい、どうもすみません……。
三.先駆けを務めよへの応援コメント
「春もチャンバラないと!!~WEB歴史時代小説倶楽部project vol.3~」にご参加ありがとうございます。
「かなり攻めているな!」というのが第一印象でした。
何の情報も示していない状態で、いきなりの遭遇戦スタート。続々と出てくる、普段馴染みのない言葉の数々。どうしても色々と説明が多くなりやすい所ですが、それをせずに物語を始められる。そして、じわじわ湧き出るのワクワクと没入感。氷月さんには地力があるなぁと、改めて感じました。
茶賊、勉強になります。
今後も読み進め、Twitterなどでぼちぼち呟いていきます!
作者からの返信
企画「春もチャンバラないと!」参加させていただいてます。
ノリと勢いで殴り込んでおこう、というのが第1章の襄陽パート執筆における作戦でした(笑)
女真族パートの描き方は、歴史創作物の常識から外れているかもしれません。
趙萬年の日記を足掛かりにして当時の世相を調べたとき、私が女真族の貴族に対していだいた印象を、そのまま登場人物に反映してあります。
1節あたり3000-4000字くらいのページが多いので、長丁場ですが、隙間の時間にのぞいていただけると嬉しいです。
企画の開催、ありがとうございます。
十.急行して決戦せよへの応援コメント
道僧に感情移入してしまって、特に多保真との別れはつらかった。。
翼を切り捨てた彼がこの後どう生きていくのか気になります。
気迫のこもった素晴らしい作品。ありがとうございました。
作者からの返信
道僧を気に入ってくださってありがとうございます。
襄陽軍に降伏するあのシーンのために要素を積み上げていったので、「ついに」という感じで書きました。
この物語の続きを作るなら、最も重要なキャラクターとなるのはやはり道僧ですね。
長い話に最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
十.急行して決戦せよへの応援コメント
完走〜!
守り通した!!
手に汗握る、大将同士の一騎打ち!
痺れる!
道僧、この後どうするのかしら。
作者からの返信
最後までありがとうございました!
レビューも感謝です!
道僧、どうするんでしょう?
出家しそう。
七.本音でぶつかり合えへの応援コメント
萬年は、ぶつかりあいたかったのかな。
暖簾に腕押しみたいになって、それで腹を立てたのかしら……単純な子!
そしてムッツリ扱いwww
作者からの返信
激論を交わしておいて、ラストはムッツリスケベです(笑)
八.兵民をねぎらって宴を開けへの応援コメント
王才、めっちゃスルーされてるwww
そして飛び蹴りされるアニキの尻……
切ないのか笑っちゃえばいいのかわからん!
作者からの返信
楽しかったですねー、この大晦日(笑)
かわいそうな人が複数名おります。
五.後始末に奔走せよへの応援コメント
そうか、徳寿は「天使」の人だった(笑)
超訳では、何かよくわからんけど出て来て射殺されちゃった感じの人……
記録が小説に変わるのって、面白いなぁ!
作者からの返信
「天使」はかなり出世しましたね(笑)
原文に登場しない完全オリジナルキャラは旅翠と多保真だけです。
五.奇襲の露払いをせよへの応援コメント
イッヌぅぅぅ!
せめて栄養になり、毛皮も有効活用しよう……
しかし今では動物愛護団体から苦情が来ますね、コレ(笑)
作者からの返信
犬たちにはおいしくなっていただきましょう。
驚きのエピソードでありました。
十.急行して決戦せよへの応援コメント
最後までどうなるのか分からなくてハラハラしました!
面白かったです。
道僧は最後まで覚醒せずに道僧だった。
阿萬と仲良くやっていけそうな気がしてます。
連載おつかれさまでした。
作者からの返信
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
道僧はあくまでああいう人でした。
生きづらいだろうなと思いますが、阿萬に鍛えられることでしょう。
CHARACTERSへの応援コメント
ラスボス(笑)、強かった!
アニキも負けてない熱さ!
二人ともかっこいいぞ〜!
作者からの返信
ラスボス感を出すのが楽しかったです(笑)
「リーダータイプをキッチリ描くこと」は私の課題だったので、アニキには鍛えてもらいました。
七.戦う理由を明かせへの応援コメント
両雄ですなぁ(燃える)
そして気付いてた萬年とビックリしてる王才……勉学の差ですね!
作者からの返信
こういう舌戦のシーンはよいですね。
小説という形の強みがバーンと前面に出せるので、書くのも手応えがあります。
六.白河口へ向かえへの応援コメント
中国語は罵詈雑言の語彙が豊富だと教授が言ってたことを思い出しました(笑)
実際には本当にタコとかカスとかへそのゴマとか言ってたのかも……(笑)
原文の「虜」も、日本人にはなかなか思い付かない罵語だと思います。
作者からの返信
中国語の罵詈雑言は、見るからに「凄いこと言われてる」とわかるパターン、故事を踏まえる(から理解できないと更に罵られる)パターンなど、いろいろありますからね。
趙萬年が金を罵るときは毎回違う言葉を使っています。
二十数種類になりました(笑)
だんだん語彙が尽きてきて「アホ 類語」などで検索したりもしましたが、日本語の罵倒は何となくやわらかいですね。
編集済
CHARACTERSへの応援コメント
忘れて良いwww
なんて親切な人物紹介でしょう!!
戦記物は人物多くて、覚えられないこともありますから、そう言っていただけると助かります!
作者からの返信
できるだけ人数を絞ったんですけど、それでも多いですから(笑)
しかも、あざなまで付けましたし。
わからなくなったら人物紹介ページに飛んでもらえばいいと思って、毎章末に置いてあります。
七.戦う理由を明かせへの応援コメント
金の方が古風な物言いをするの、最初意外でしたが、考えてみればネイティブの方が口調崩れやすく、非ネイティブの方がきっちりした言い方をするものですよね。
作者からの返信
訛りを方言(九州弁とか)で表現しようか、というアイディアもあったのですが。
でも、女真族の貴族のほうが漢族の軍人より上等な教育を受けてますしね。
一.急行して救援せよへの応援コメント
超訳からこちらにやって来ました!
明日から一気読みする事になるでしょう、よろしくお願いします!
(コメントいっぱい書くかもしれないんですけど、全部返信しなくて良いですから!)
アニキの良い声、萬年の咳き込み。
いい対比ですね〜!
良い声は名将の必須条件!
萬年も数年したら良い声になるのかな〜。
超訳でのアニキ、ちょっと盛りすぎなくらいにいい男でしたが(地位は高いわカリスマあるわ、頭のよさ、忠義、慎重さ、勇気、忍耐力etc)、こちらではどんな男に描かれているのか楽しみにしています!
作者からの返信
こちらもありがとうございます!
超訳版と違い、こちらの趙萬年はけっこう幼いです。
気付いたら、趙淳を始めとするいろんな人々をイケメンとして描いておりました(笑)
四.ジュスティスへの応援コメント
フランス語の章タイトルがいいですね。
中国史や中文やるならフランス語ができないと、と昔は言われていたことを思い出します(最近は知りませんが)
作者からの返信
横文字わかりません(;・∀・)
「ノブレス・オブリージュ」と言ってみたいがために女真族サイドの章タイトルをフランス語にして、毎度毎度、必死で調べました……。
在学当時から数えて、干支が一巡しました。
そのころ東洋史研究室の同期が東南アジアをやっていたのですが、古い論文がフランス語ばかりで死にそうになっていました。
また、いわゆるシルクロードの発掘にまつわる論文はフランスとドイツが先駆ですよね。
清代を立体的にやるためには、宣教師がもたらしたオランダ語やスペイン語がわかるほうがよいとも説かれましたし。
13世紀後半の私も本当は原文(フランス語写本版)のマルコ・ポーロを読むべきだったのですが、英訳版までしか手が出ず(悔)
東洋史や中文だから漢文(およびアジア系言語)だけできればよい、わけではないですよね。
比較検討できる材料が多いのは、それだけでとても大きな力になると思います。
(だから頑張れ、自分)
七.本音でぶつかり合えへの応援コメント
最後にこれを持ってくるとはw
まさかこういう回収をするとは思ってませんでした(=o=;)
作者からの返信
どういうオチにしようかと悩んだ結果のむっつりすけべでした(笑)
五.樊城を打ち捨てよへの応援コメント
>人と違って、犬は、なぜ樊城が打ち捨てられるのか理解のしようもないはずだ
さらりと当たり前のことを言っているのですが、はっとさせられました。
縄張り争いなどは犬もしますが、大義名分を掲げての戦をするのは、良くも悪くも人だけですね。
作者からの返信
わんこは後程また出てきます。
人の事情に振り回されるのですよね。
六.ノブレス・オブリージュへの応援コメント
世界史の教科書にある『猛安・謀克』制が生き生きと感じられました。
勉強になります。
作者からの返信
私自身、とても勉強になりました(・∀・;)
金を調べたのは今回が初めてだったので……私の専門は東シナ海交流史および戦乱史で、海に関わりのない人々・海戦絡みでない人々は全然わかっていないのです。
(高校生さんに「世界史の中国エリア教えて」と言われたら本気で焦るレベルのぽんこつです)
十.急行して決戦せよへの応援コメント
完結おめでとうございます!
最後の戦いは、息をするのも忘れておりました。
それぞれの生き様と、信条と。
文字の向こう側にずっと熱い血潮が脈打っているような物語でした。
本当に面白かったです! ありがとうございました!!
作者からの返信
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
「ラストは一騎討ち!」と決めてありました。
まだまだもっと書き込んでみたいところもありますが、ひとまず、とても楽しかった! です!
七.本音でぶつかり合えへの応援コメント
二人の主人公の、本音のぶつかり合い。
感情の激流に圧倒されました。
それにしても、何というか、逆ハーレムにダークホースが現れた感じですねw
作者からの返信
このあたりの議論や本音のぶつかり合いは、誰かが一方的に正しいわけでもないので、書き応えがありました。
ダークホース(・∀・)!
実際、道僧推しのかたがほかにもいらっしゃいます(笑)
十.急行して決戦せよへの応援コメント
完結おめでとうございます。
お恥ずかしながら、読み終わってまず、ぽかーん、となってしまいまして。こんな呆気ないものか、と。
だけど、こんなものかもしれないな、と一晩経ってようやく思いました。
「水音は聞こえなかった」
聴こえるようになってようやく、彼らは次の暮らしに進めるのかな?
作者からの返信
最後まで追い掛けていただき、ありがとうございました!
ぶつん、と切って終わる。
という形を選ぶことにしました。迷いはあったのですが。
この戦闘の後、戦後処理の日常っぽい場面を持ってくる案もありました。
例えば【金軍の寨があった場所をプロットして地図を作る】話で、趙淏がメインで仕事をして、趙萬年が地図の作り方を教わる。みたいな感じのエピソードを持ってくるとか。
結局、ぶつんにしてしまいました。
静的なところまでやるより、動的なままで。
また、大仰なエピローグを持ってくるには、3ヶ月間の局地戦というのは小さな出来事だなあと思ってしまったのも事実です(オフラインでは南宋が滅ぶときの戦争を書いており、それと比較して)
両陣営の朝廷の視点を入れればよかったかなとか、プロローグ+エピローグだけ後世の視点で何か語ってみるのもありかなとか、構成上のアイディアや反省点はいろいろ思い付きます。
手を加える機会があれば、もう一回りスケールを大きくしてみたいところです。
いずれにせよ、今回はここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました!
十.急行して決戦せよへの応援コメント
連載お疲れ様でした。
もうめちゃくちゃ面白かったです!
こんな陳腐な表現でしか表せませんけど、本当に面白かったです。
すべての登場人物に感情移入してしまうほどの人間ドラマでした!
この度は素晴らしい作品を読ませて頂きまして、有難うございました。
作者からの返信
長い話を最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
大暴れしました。
激動の13世紀は、やっぱりたのしかったです。
この時代、この空気が自分の好きな世界なのかなと思います。
七.本音を隠せへの応援コメント
すごい、伏線も言われてみればあああ、って感じだし、さっきまでの戦の猛々しいシーンに対してのこのシーンの胸が締め付けられるような静かな素敵さよ…
オレンジの灯の揺らめく部屋がまざまざとイメージされました。
壮大な歴史映画か大河ドラマのようです。
すごい。
作者からの返信
このシーンは本当に、どうしても書きたかったんです。
私自身の本音を多分に詰め込んでいます。
もともと私は「ティーンエイジャーを描く繊細な青春小説」の人だと言われていて、でも歴史小説も書きたくて。
「どっちなの? どっちもはできないでしょ」と小説の先輩からは言われてばかりで、特に歴史小説の伝統からすればティーンエイジャー要素は「まぜるな危険」の扱いですし。
今回は本当に好き放題にやっています。
史実の趙萬年氏は草葉の陰で泣いてるかキレてるかでしょう。ウケてくれていたら嬉しいですが。
編集済
一.戦力の入れ替えに応ぜよへの応援コメント
敵勢力との共闘か…!
当てがある、っていう大哥はかっこいいけど、割り切れない思いはそりゃありますよね…
そして朱子学なんて机上の空論より孫子の兵法を憶えろ、みたいな感覚ってこの時代の軍人の共通認識だったりしたんでしょーか?
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軽い気持ちの質問に超詳細な解説ありがとうございます;;;
恐縮ですm(__)m
作者からの返信
朱子学は完全なる同時代の産物で、この紛争を引き起こした時の宰相、韓侂冑の政敵が、朱子学の祖である朱熹とその一派です。
事実上の首都である臨安では、反体制的な知識人はこぞって朱子学のサロンに集っており、今まさに思想体系として整えられていく最中なのですが。
リアル趙萬年が記録した『襄陽守城録』には、そうした臨安の動きは一切出てきません。
朱子学という言葉も(当時そう呼ばれていたのか?)出てきません。
その一方で、孫子の兵法を前提知識とした言葉はしばしば出てきます。
「兵法では勝ち負けの応酬があるのが常識」@撒速との対談にて
「兵法で言うところの○○の策だ」@金軍が講じてくる手段など
また、現代日本ではマイナーにも程がある魏晋南北朝時代の武将の名前が「知ってて当然」のニュアンスで出てきます。
魏晋南北朝時代は、北方に異民族がおり、漢族は南方(臨安周辺など)に避難して国家を運営しながら異民族の侵攻におびえていました。
南宋の置かれた状況によく似ていることもあってか、魏晋南北朝時代は(現代人の感覚よりずっと)趙萬年たちにとって身近だったようです。
趙萬年が『襄陽守城録』を書き残した背景には、同時代および後世の軍人の参考になるように、という思いがありました。
そのことを踏まえて推測すると、上記の兵法と魏晋南北朝時代は、当時の軍人の共通知識だったのではないかという仮説が立ちます。
この仮説を裏付けるには、同じような日記との比較検証が必要になるでしょう。
南宋代の「守城録」は、私が知る限り3つあって、1つがこの『襄陽守城録』、1つが同じ紛争における徳安で記録された『開禧徳安守城録』、もう1つがこれより80余年前の『徳安守城録』です。
(ちなみに『襄陽』が最も人目に触れたことのなかった史料です)
これらを全て読んでみれば、孫子を始めとする兵法家の論説がどの程度、南宋代の軍人の間で普及していたか、おぼろげながらわかってくると思います。
また、そうした記録の中に魏晋南北朝時代など過去の軍人になぞらえた表現などが出てきたら儲けもので、当時の人々の歴史認識が少しだけ推測できることとなります。
そして守城録シリーズを本気で網羅してまとめたら、私は余裕で論文博士の審査をパスできます(笑)
ついでに。
小説である『三国志演義』の成立は明代にまで下りますが、南宋代でも正史や講談などを通じて『三國志』はよく知られたお話だったようです。
当時の武廟には(関羽ひとりではなく)歴代の有名な武人がズラッと祀られていましたが、その中にも三国時代の有名人が数名いました。
原文の『襄陽守城録』でも、三国時代についての知識があることを前提にサラッと書いてある文章があり、その前提が若干あやしい私にとって調べ物の難易度が異様に高かったりしました。
超絶長くなりました。
超訳版のほうは、こんな感じの注釈が山ほど入っています。
CHARACTERSへの応援コメント
ラスボス! 言い切った!w
このキャラクター表がワクワク感の盛り上げに一役買ってんですねぇ。いいないいな。
作者からの返信
ラスボスです!
キャラ紹介、長々と書くよりこのくらい雑でもいいかな、と(笑)
CHARACTERSへの応援コメント
唐突に雑な人物紹介楽しいwww
ある程度話が進んでから幕間に入れるのいいですね。みんなキャラが立ってて素敵。
作者からの返信
雑です(・∀・)
趙萬年とゆかいな仲間たち、メンバーがあと3人増えますが、ますます雑な説明になります(笑)
二.投石機を焼き払えへの応援コメント
防城戦は風の向きでえらい違いがあると読んだことがありますが、今回はグッドラックでしたね!
作者からの返信
基本的に北風が吹きやすい季節なので、どっちかというと、城北を漢江に接して南に向いた襄陽軍に有利ですね。
編集済
六.城外にて激闘せよへの応援コメント
戦いの現実を、〝ああ、もうすぐこれを俺も書かないといけないのだ〟と思いながら追っている。
颯爽とカッコよく描こうが、力強く雄渾に描こうが、その場に居合わせる者は逃れられぬ運命を背負っている。神より万能なはずの作者でもそれは曲げられない。その物語を描こうと選択した時点で、すでに引き受けてしまっているからだ。
昔、連載をやっていたときに読者からの助命嘆願をもらったことがある。作者の都合でキャラを好き勝手にするな、と憤慨されたこともある。だが、物語とはそういうものなのだ。そこまで物語にのめり込んだ読者も、同じ運命を負っている。身をまかすしかない、物語の必然の流れを従容として受け入れるしかないのである。
そう納得させるだけの手応え、必然性、充実感があるかどうかだけが作品の価値を決める。物語に関わる者は、そう覚悟するしかない。
作者からの返信
こういうシーンは、覚悟の上のフルパワーを振り絞らないと書けませんね。
自殺の話は中高生のころ、たくさん書いていました。
戦で人が死ぬ話は、数年前に初めて書きました。
歴史資料を読んだときには実感が湧かなかった「戦友を喪ったことへの深い悲しみと猛烈な怒り」が、物語へと描き直したことで初めてわかりました。
このとき初めて歴史上の人物が自分の友人であるかのような(本格的で手応えのある)錯覚を得ました。
単に研究対象としてではなく、物語の中の生身の人間として、彼らと向き合えるようになりました。
私の歴史物語への取り組みの経緯は、きっと変わった部類に入りますね。
物語には歪めるわけにはいかないものがある、と思っています。
文字に過ぎないはずの彼らが本気で惜しんでもらえることは、無上の喜びといっていいかもしれません。
十.急行して決戦せよへの応援コメント
BGMは良いですなぁ。
読み終えて感無量。面白かったです。
レビューは後日、頭を整理してから。
作者からの返信
ご高覧いただき、ありがとうございました!
好き放題に書き散らしました、という感じでしたが、お楽しみいただけて光栄です。