七.本音を隠せへの応援コメント
まいったなぁ……「ボコイ」パターンだ。
あっちは、ほかならぬ氷月さんが〝コトコ〟って名前をバラしちまってますが(笑)。
そういえばいくつも伏線があって、それにはいつも引っかかるものを感じてました。同じ手を考える者だからか、やっぱりそういう叙述には敏感なんでしょうかね。
私は「ボコイ」では最初から女の子のつもりで書いていたので、あの孤島のシーンで読者がどう反応するのか、それまでの叙述、そして語り手でもあるあのキャラの視線の受け止め方に変化があるのかどうか、作者としてはさっぱり見当がつきませんでした。
私はかろうじて少年漱石の反応に反映させたくらいですが、氷月さんはどう持っていくのかな? 新たな興味の対象ができました。
作者からの返信
1回やってみたかったんです!
という非常に単純な動機でした。
>名前をバラしちまってますが(笑)
わああ、すみません!(汗)
少年漱石のリアクションはかわいかったですね。
2人セットで出てくるシーンは、特に何があるわけではなくとも、にまにましながら見守っていました。
身も蓋もない言い方をすると、逆ハーレムです。
「イケメン・好漢だらけの襄陽で誰が彼女を射止めるのか?」の展開を期待する声をいただきました。
が、私がそっち路線を書けるわけがないのです……。
CHARACTERSへの応援コメント
前回のCHARACTERSでも思ったが、これはうまい方法ですね。
とくに瞬時に識別するのがめんどうな名前が頻出してくるところでは、章ごとの登場人物をまとめた注はありがたい配慮になるはず。
作者からの返信
読者の皆さんに楽をしていただこうと思って、章ごとにキャラ紹介を挟みました。
個人的な憧れなんですが、あざなで呼んでみたかったんです。
自分用に一覧表を作ったら頭の整理ができたので「これ、公開すべきだ!」と。
ウェブ小説ならではのやり方ですね。
どんな手を使ってでも読者さんを引き留めたいと思ったので(笑)
中国の古典的な名付けでは、兄弟(および同世代の従兄弟)の名前は「共通部分を入れる」のが伝統です。
二字名だったらそのうちの一文字(毛沢東の弟は毛沢民、毛沢覃)
一字名だったら部首(趙淳・趙淏の兄弟)
だから、名前の字面が似通う人がけっこう出てきてしまうんですよね。
七.戦う理由を明かせへの応援コメント
やっとここまでたどり着いた。最初の見せ場かな?
大将同士の一歩も退かぬやりとりに手応えがあるね。
ここまでのスピード感にも感服。
作者からの返信
ここに至るまで、いかにスピーディ且つ的確に突っ走ってくるか、頭をひねりました。
両国の歴史や国情を解説しようと思えばいくらでも書けるし、趙萬年の生い立ちをじっくりやれば数万字になりますが、私が今回やりたいのはそこではなかったので。
モットーは「ヒート・ビート・スピード」です(笑)
三.当世の孔明を見出せへの応援コメント
智勇を兼ね備えた旅翠さんカッコイイ!
作者からの返信
次から次へと出てくる作戦! というのはやっぱりワクワクします。
『あやかし冥菓見本帖』、エピローグにほっこりしました。
一.急行して救援せよへの応援コメント
水滸伝など、大好物!宋代と聞いてやって参りました。
楽しみに拝見致します!!一話目から面白いですね!!
作者からの返信
水滸伝と並べるには、スケールの小さな話ではあるのですが。
(あんな人数、動かせない!)
歴史小説が好きなかたに少しでも楽しんでいただけたら光栄です。
一.急行して救援せよへの応援コメント
はじめまして!カクヨムやる前からそっと読んでいたのですが(笑)、このたび私もはじめてみまして、こうしてコメントできるようになりました。読み返したい作品たくさんあるので、どうぞよろしくお願いします。
作者からの返信
読んでいただけるだけでも嬉しいのに、コメントお聞かせくださってありがとうございます!
楽しんでいただけているなら光栄です。
こちらこそどうぞよろしくお願いします。
五.奇襲の露払いをせよへの応援コメント
犬の話がこう繋がるのか。
食われてしまうのはかわいそうですが栄養になっていただきましょうw
作者からの返信
血みどろ狂犬クッキングと違い、こちらの犬はたぶんおいしく食卓に上ったものと思われます。合掌。
しかし、四本足のものは机と椅子以外、本当に何でも食べるんですね。
二.シャグランへの応援コメント
男の人生に触れてみたくなったのだ。
の一文がとてもカッコよくて痺れました。同時に私もまた、氷月さんの手によって多くの人々の人生に触れている真っ最中なんだな、と気付いて胸が熱いです。
続きも楽しみにしております!
作者からの返信
資料読解から小説へ1歩踏み込むことで、この人が生きていた過去が本当にあったんだな、と私も実感しています。
「俺はこんなキャラじゃねえ!」という意義があれば、化けて出るなり夢枕に立つなりしてくれていいんですが、なかなか会えません(笑)
(卒論執筆中の初夢には、資料の読み込み中だった足利尊氏が出てきました。九州遠征中で、ぼさぼさぼろぼろでした)
コメントありがとうございます!
五.奇襲の露払いをせよへの応援コメント
旅翠と趙萬年のやりとりいいですね。
物語がざくざく進んでいく中で、ちょっとひと息つけるというか、趙萬年の拗ねてる様子が微笑ましいです。
作者からの返信
ちょっと楽しい一幕でした。
船の上でのんびりしてても敵陣から攻撃が飛んでこないのはここだけですね。
CHARACTERSへの応援コメント
歴史ものは苦手意識があって今まであまり読んだことがなかったのですが、これは分かりやすくて面白いです!!
混迷の時代を生き抜く武将たち……
登場人物に美形が多くて、脳内キラキラ再生していますw
作者からの返信
歴史もの、読みにくい作品はとことん読みにくいですからね。
「世界史の教科書」にならないように、人間ドラマを描いていきたいと思います。
キラキラ再生イケボ付きで是非(笑)
CHARACTERSへの応援コメント
悪役が堂々としてて格好いいですね。最後まで読みますよー!
作者からの返信
悪役がいちばんカッコいい、くらいのバランスで書けたら、盛り上がる気がしています。
最後までがんばります。
CHARACTERSへの応援コメント
トップ会談が熱かった。
大哥の口調が変わるのに、気持ちの強さを感じて。最後の理由に「いいぞ!」と手を打ちました。
そして、ラスボス。
とてもとても、魅力的な、喰われちゃいそうな敵です。
とても先が気になります。皆の気持ちは、何処へ行く?
作者からの返信
会談シーンをパワフルに書きたくて、「ぶつけることができた!」という手応えがありました。
撒速が、思った以上にぐいぐいと場を引っ張ってくれて、私は助けられている感じです。
書いていて、とても楽しいです。
がんばります。
(早くヨムほうにも行きたい!)
CHARACTERSへの応援コメント
投稿された分まで一気読みでした!
2章のラスト2話めちゃくちゃ熱くて滾りました! 撒速かっこ良すぎる。
作者からの返信
一気読み、ありがとうございます!
撒速みたいな「食えないおっさん」を描くのは楽しいです。
CHARACTERSへの応援コメント
ここまで一気読みしました!
応援入れるの忘れてしまった。
魅力的な男性陣もさることながら、旅翠、多保真という気の強い互いの軍の紅一点が良いです。舟に乗って男たちと共に働く旅翠と、温室で育ちつつも類まれな武芸の腕をもつ多保真。似ているようで相反する二人の女性が、物語の中でどう活躍するのか楽しみです。
作者からの返信
歴史物はどうしても男ばっかりの話になりますが、やっぱり「戦うヒロイン」はほしいところですよね。
楽しみながら書いています。
戦場の様子だけでなく、人間ドラマを描いていきたいです。
CHARACTERSへの応援コメント
「翠瑛」が「忘れてよい」名前でなくてよかったです。
偉丈“婦”な姐さんの活躍を追いつつ、楽しませていただきます!
作者からの返信
貴重な「戦うヒロイン」ですから。
カッコよく描いていきたいと思います!
(お菓子の話、読みに行きたい。癒されに行きます)
五.樊城を打ち捨てよへの応援コメント
「美しい一方で醜みにくくもある」翠瑛、いいですね!
戦場で映える、雄々しくあればあるほど匂い立つような美しさなのでしょうね。
この後の活躍ぶりが楽しみです!
作者からの返信
男ばっかりの戦場に咲く、美しきワイルドフラワーです(笑)
ばっちり活躍してもらいます。
CHARACTERSへの応援コメント
第一章、拝見しました。
金族(敵方)の考えが知れるのは、小説だからこそ、ですね。憂える御坊ちゃまの気持ちに切なくなったり。
それと、阿萬が美少年とは知りませんで… でもカッコいい。勢いが好きです。
また、まとめ読みに参ります。よろしくお願いします。
作者からの返信
まとめ読み、ありがとうございます。
阿萬は超訳版より3歳若い設定にしました。それに伴い、敬語をどこかに置き忘れてきました(笑)
容姿や得意な戦術を自由に設定して語っていますが、このあたりも小説ならではですね。
金国貴族の御坊ちゃまは、実は『襄陽守城録』に(だいぶ先のほうですが)登場するのです。
元ネタの時点でかなり面白いので、しっかり活かして書いていけたらと思います。
一.不穏分子に警戒せよへの応援コメント
印章の話が出てくると中国を感じてしまいますねえ。
作者からの返信
中国皇帝から金印を贈られて喜んでいた弥生時代から日本人もハンコ大好き民族ですが、「正式な書類」には押印が必要という四角四面なあれはそろそろどうにかしてもらいたいものです。
(ハンコ等の書類不備のため仕事が増えた週末でした)
一.急行して救援せよへの応援コメント
すいません、佐藤さんの度肝を抜くレビューでやって参りました。
中国大陸をアスキーアートで表示されるとは……
いつもの通りゆっくりかもしれませんけれど、読ませて頂きます。
作者からの返信
度肝を抜かれ、且つ爆笑しました。
あの発想には降参です。
お時間あるときにお付き合いいただけたら嬉しいです。
四.水の要衝を確保せよへの応援コメント
南は川が多い。豊富な水は複雑な形をして流れ、山野を潤す。北は平原だ。黄河を擁し、その中流域である中原には沃野が広がる。
この表現とか、地の文が好きです。地理を示す単なる説明文ではありますが、こういう文をどう作りどう挟むかにセンスを感じますね。ここでこれから何が起きるのかという。
作者からの返信
このへんの対句の多用は、あからさまに、漢文的な構造をしていますね。
『淮南子』の原文からしてこんな感じです。
「読みやすいが、よくできた教科書か論文の読みやすさだ。小説ではない」
と指摘され続けてきました。
単なる説明をどうやって「肉声を伴う語り」に変えて「小説」に仕上げていくか、試行錯誤しています。
去年の自分の文章を見たら、やっぱり説明だと自分でもわかったので、少しは成長しているのかな、とは思いますけれども。
二.三千で五十万を迎え撃てへの応援コメント
前の話でもありましたが、俺も茶賊に目を奪われました。こういうその時代でないと出てこないってものが大好きです。
作者からの返信
やっぱり出さざるを得ないというか、この時代のこのエリアではすごく大きな存在なので。
最初に見たときは「そうか、茶かー」と驚きました。そして地味に説明が難しい。
編集済
一.急行して救援せよへの応援コメント
色々な意味で斬新なやり方ですね。。。
手の内を明かしつつ、どこで小説的に外してくるのか、仕掛けに期待してお待ちしております。
作者からの返信
小説としては、本来はここからが勝負どころですから。
歴史小説と呼ぶにはプチサイズですが、楽しみつつ(且つ時間に追われつつ)書いてまいります。
二.三千で五十万を迎え撃てへの応援コメント
声優界の重鎮がナレーションしているかのような臨場感ある語りで、いくつかのシーンが自然と頭に浮かんできました!
作者からの返信
「語り」って大事ですよね。
グルーヴのある文章にしたくて、しょっちゅう音読してリズムを確認してます。
二.三千で五十万を迎え撃てへの応援コメント
“宋”と“茶”に興味があります。
“茶賊”、なるほど!
今後の展開が気になります!
作者からの返信
“茶賊”、最初は目を疑う字面ですよね。
その時代っぽさを出しつつ、現代的な感覚ともリンクするように、書いていきたいです。
四.来訪者を歓迎せよへの応援コメント
なるほど、こういう手もあるかとつい思ってしまう。
わが「マチウ」は新篇の構想中で、まさに攻城戦に突入しようとするところにあるからである。50万対5千などという数ではまったくないものの、読んでみればそこに居合せる者たちの呼吸する空気は同じきな臭さであることを感じる。
「騎兵500が突然右翼から突出し、それに呼応して弓箭隊に援護された歩兵3000が中央から怒涛の突撃をはかると……」みたいなダイナミズムで見せるのは苦手なタイプだと自分では思うので、とても参考になるとは考えていなかったのだが、やっぱり〝攻城戦〟にまつわるもろもろは、単なる受け身の読書とは違った読み方をさせてくる。
漠然とした意味で「氷月あやはこちらをインスパイアする」と前にも述べたが、今回はもっと具体的に、影響というか、「なら私のほうは……」という気持ちになりつつある。さらに貪欲に読ませていただきますよ(笑)。
作者からの返信
攻城戦は楽しいですね!
「マチウ」でも登場するとは、新篇がますます楽しみになります。
籠城する襄陽の前でどんな作戦・戦術が展開されたか。これに関して、私は本当に楽をさせてもらっていて、本物の趙萬年が書いた日記を再構築しているに過ぎません。
(その「再構築」をいかに小説らしい形で成し遂げるかはまた別問題で、攻城のアイディアを練ることとは種類の違う難しさがあるわけなのですが)
中国歴史ものを書くときの私のスタイルは、良くも悪くも「塩焼き」です。
自分が獲ってきた素材を、いちばんシンプルな調理法で召し上がっていただいています。
「マチウ」ではきっと全然違う調理法の攻城戦が食べられるのだろうなと、繰り返しになりますが、新篇がますます楽しみです!
漢文資料『襄陽守城録』は、前近代の戦場をリアルに伝える日記として評価を受けるべき資料だと思います。
この現代語翻訳やノベライズは世界初の試みなのですが、超訳版やタクティクスを足掛かりやヒントにして作品づくりに活かしていただけたら、紹介者としてこれに勝る喜びはありません。
……何かのあとがきみたいになってしまいました。ええと。
私はとても楽しみながら、手応えをバシバシ感じながら、多種多様な「攻城守城のタクティクス」を描いています。
「ロマンティックな恋愛小説は書かないの?」と訊かれることもよくありますが、男を落とす話より城を落とす話のほうがはるかに好きなのです。