思い込みや偏見を除外して、素直な目でWeb小説という現象を俯瞰していると感じました。

　指摘されるポイントも共感できるものが多い。

　カクヨムで作品を投稿するからには読まれたい、高評価を得たいという願望を誰しも持っている筈です。

　その願望をかなえるために考えるべきことを本書は示してくれています。

大変面白く拝読いたしました。
特に「タイトルの長さ」については「わかりやすさ」は考えていたのですが「ウェブの作品はプロの書いたものほどに信頼がない」という、特に大事な一点に初めて気づかされ、ポン、と手を打った次第です。
読者からの「共感」等は大事だな、と思っていたのですが「信頼」。大事ですね。盲点でした。

ありがとうございます
勇気が出る内容でした

理由がわかれば解決できる
その理由を本書では解説している

つまり、読めばどうなるか……？

カクヨムの現状をわかりやすく解説してくれるエッセイです。丁寧で読みやすいので、文字数の割に読んだ気がしません。

カクヨムのことを深く観察していて、なるほど、と膝を叩きました。

カクヨムで原稿を書き始めたばかりの人は、一度読んでおくことをオススメします。

今まで紙媒体の書籍を愛読していて、新しいジャンルであるweb小説に挑戦してみようと思ったところでした。
色んな話が読みたいのに、検索して出てくる作品が異世界転生・転移ものやばかりで、何故なのだろうと思って、こちらの作品に行き当たりました。
とても納得です。
モヤモヤした気持ちが言葉にされていてスッキリしました。

恐らく多くのカクヨムユーザーが、漠然と思っていること、あるいは明確に思っていることを、これでもかというほどに明確に文章化してくれたもの、だと思います。
読み専ではなく書き手の人は、そのことを踏まえてどうするか？　ということが重要になってくるでしょうか。
例えば、歴史時代伝奇ジャンルはカクヨムでは最も冷遇されている不利なジャンルですが、それを分かった上であえてそれでも歴史時代伝奇ジャンルで闘うか。… 続きを読む

プロ作家でも投稿サイトで評価数を稼ぐのが難しいとは。書籍とＷＥＢでは世界が異なると実感しますね。
初老の私なんか書籍の方がシックリするんですが、金が無いので近年は書籍を買ってません。私みたいな人間が大量に引退し始めると、投稿サイトも変化するかもしれません。歴史物の人気が上がると思います。カクヨムでも、安心して読めるのは歴史物ジャンルだと感じています。他ジャンルは当たり外れが極端で...。
でも、… 続きを読む

最初の一言から分かりやすく考えながら見ていると「あっ、これ私です
と確認してしまう、読んでいて疲れにくい小説代表といいざるを得ない
現にこれを見て書いてみようと思った人や参考になります！、と
なった人も多いはず…多分。

とても論理的かつ中立的な素晴らしい考察だと思います。

純文学とは作者によって読者の意志とは全く無関係に書かれており、
なおかつ芸術性＝真新しさを包含しているものを指す一方で、
大衆文学(一般文芸)とは読者を楽しませるために書かれており、
それ故に娯楽性が顕在しているものを指す。
そういう前提を踏まえた上で表現するなら、web小説とは一般文芸を起点として純文学とは対称の位置にあるものなのだろうな… 続きを読む