埋もれた名作は、なぜ埋もれたままなのか

作者 左安倍虎

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★★★ Excellent!!!

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恐らく多くのカクヨムユーザーが、漠然と思っていること、あるいは明確に思っていることを、これでもかというほどに明確に文章化してくれたもの、だと思います。
読み専ではなく書き手の人は、そのことを踏まえてどうするか? ということが重要になってくるでしょうか。
例えば、歴史時代伝奇ジャンルはカクヨムでは最も冷遇されている不利なジャンルですが、それを分かった上であえてそれでも歴史時代伝奇ジャンルで闘うか。あるいは、歴史題材であっても、恋愛色を強くして恋愛ジャンルで出すなどの工夫をするか。
もちろんそのへんは受け取ったカクヨムユーザーがどうするか次第ですが、カクヨムで活動する上では参考になると思うので一読をオススメします。
私個人としては、空白改行の部分に頷きました。空白改行を使うことに抵抗があったのですが、固めの文章の時には使ってみたいと思います。

★★ Very Good!!

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プロ作家でも投稿サイトで評価数を稼ぐのが難しいとは。書籍とWEBでは世界が異なると実感しますね。
初老の私なんか書籍の方がシックリするんですが、金が無いので近年は書籍を買ってません。私みたいな人間が大量に引退し始めると、投稿サイトも変化するかもしれません。歴史物の人気が上がると思います。カクヨムでも、安心して読めるのは歴史物ジャンルだと感じています。他ジャンルは当たり外れが極端で...。
でも、若者は異世界物語から入るだろうから、廃れないとも思います。

閲覧者へ)
里宇都志緒さんも似た事を書いてます。こちらは攻め方まで指南しており、読んでみては如何でしょうか。

★★★ Excellent!!!

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とても論理的かつ中立的な素晴らしい考察だと思います。

純文学とは作者によって読者の意志とは全く無関係に書かれており、
なおかつ芸術性=真新しさを包含しているものを指す一方で、
大衆文学(一般文芸)とは読者を楽しませるために書かれており、
それ故に娯楽性が顕在しているものを指す。
そういう前提を踏まえた上で表現するなら、web小説とは一般文芸を起点として純文学とは対称の位置にあるものなのだろうなと思いました。

特定のジャンルが熱狂的に好まれるのは、テンプレートの方が読者にとって親しみ深く感情移入もできて、自分の求める快楽や快適さを得ることが可能となるから。とにかく簡潔な文章が好まれるのは、読者が文章に文学的芸術性などを求めておらず、それを咀嚼することを苦痛と感じるかあるいはそうする能力を端から備えていないから。
そんな読者らの評価によって支えられているのがweb小説であり、そういった仕組みのために「良い作品」とはいかに読者の望むものを提供できるかにかかっている、換言すれば「どれだけ読者に媚びることができたか」で決まる、という風に自分は解釈しました。本文中の「サービス業」と言う表現はまさに的を射た表現だと感服しました。

抽象芸術と写実主義のように、個人的な好き嫌いはあるにせよ、どちらが良くてどちらが悪いというようなことは無いのでしょう。ただ事実として一般文芸とweb小説の間には明確な境界線というものがあって、それをこの文章が万人に伝わるように明言化してくれたというだけのことです。

見事なまでの隷属を見せて周りからの称賛を浴びることを是とするのも、評価されることより表現すること・表現できたことに対して意義を見出すのも自由なら──自分の作品はきっと埋もれたままで正解なのだろう。
依怙贔屓の強い私なんかはそんな風に自分の中で結論を付けましたが……みなさんはこの文章で一体何を…続きを読む

★★★ Excellent!!!

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私も、貴殿に同感です。私自身、私を小説家に連れてってというタイトルのラブコメを、大人が読みたいエンタメ小説コンテストに応募しましたが、PVも付かず誰にも読まれず埋もれてしまっています。
読まれた上での評価ではなく、読まれずに放置プレイにされるのは、なんともやるせなく納得できない思いです。
主催者であるカクヨムが、なんらかの対策を講じていただけないものかと愚考しております。

★★★ Excellent!!!

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親しみやすかったりキャッチ―だったり。
自分も色々読んできていますが、やりWeb特有の人気って
作者さんがおっしゃるようにあると思います。
あるプロの方の小説を読んだ時に、あれ?と思った事が。
手に取る小説は凄く好きだったのに何か違う。
その違和感の答えがありました。
見返しては肝に銘じて新作もそうですが既存作も
気を付けていきたいです。

★★★ Excellent!!!

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人気がなくとも自分にとって唯一無二の作品であればそれでいいじゃない!

それでも評価欲しい、人気作になって欲しい! と思うのならば、この創作論を読んで、自分の作品に足りない要素は何か? を考えてみましょう。人気を掴み取るためにはWeb小説という媒体の考察が不可欠ですからね!

★★★ Excellent!!!

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正直に、なんで自分の作品は閲覧が伸びないんだろう?と思いながら読んでいました。

嫌というほど理由がわかった気がします。本当によく分析されてますね。

読者に求められたものを書くという点には参りました。幅がない自分には頭の痛い話です(^^;

タイトルが長い作品には抵抗がある方ですが、本作を読んでその理由もよくわかりました。ただ必ずしも長い事がいいわけじゃないというのには救われた気がします。

自分の作品に悩んだ方は、ぜひ一読するべきものだと思います。

★★★ Excellent!!!

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非常に面白く読めました。
カクヨムで読んだ創作論(そんなに多くありませんが……)の中では一番興味深く読めました。

なぜ「埋もれ」てしまうのだろう? と考えないカクヨム作家はほとんどいないでしょうし、これを読んで色々と思い当たることの多い方もいることでしょう。

私も「埋もれている」クチでして、「あー。あるある」と思い当たることばかりです。頷きすぎて首が痛いくらいです。
特にウェブ小説に描写は不要と喝破された箇所には「うーん」となりました。作家の技量は地の文(描写)に表れると思っていました。

テンプレの強さについての考えも、分かりやすくて納得できました。とにかく読者は理解しやすくて「自分の方を向いている」小説をもとめているのだと分かりました。まったくその通りだと思います。

カクヨムで読者を集める創作術について示唆に富む作品だと思います。また、読んでもらえない小説を書きがちなカクヨム作家も、自らの境遇を「自虐的に」面白く読めると思います。

★★★ Excellent!!!

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 今までweb小説をここまで論考した作品はあっただろうか。一体どれほどの作品を読めば、こんな正鵠を射た論評が出てくるのか。ひとえに作者様の小説への愛と熱意の賜物だと思いました。本当に素晴らしいです。感服しました。

★★★ Excellent!!!

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このレビューを書く時点で更新されている分は全部スラスラと読むことができました。

Web小説とは何なのか、ヒット作ってどんなものか、疑問に答えてもらえると共に、自身で考える良いきっかけになります。

名作が埋もれる事情と、駄作が埋もれる事情は、同じ埋もれるでも意味が違いますけど、自作を愛す作者にとっては似たようなものかもしれません。何が理由で読まれないかは個人差があるでしょうが、『埋もれた名作は、なぜ埋もれたままなのか』を知ることで、作者としてのスタンスを再確認できるかもしれませんね。

★★★ Excellent!!!

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ウェブ小説について、様々な事例を挙げながら考察した解説。ウェブ小説に「異世界転生」ものが多い理由や、ウェブ小説作家に見られる読者対応など、その特性を見抜いた持論が述べられています。
この作品を読むと、「必ずしも、★の数がその作品の良し悪しを表すわけではない」ということが分かってきます。ここに書かれていることは、良くも悪くも的を射ていると思います。

★★ Very Good!!

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読者アンケートの人気で連載の可否が決まる。
ならば、読者に気に入られる、読者を引き付ける展開を繰り広げよう。
を描いた漫画『バクマン。』
WEB小説はあれや。

はっきり言おう。
WEB小説に縦書きの娯楽小説レベルの文章を打ち込んでも、WEB民の多くは読めない。
カクヨム民は、作者率が高いので、描写に力を入れ、文脈で登場人物の感情を描いた文章も読めるが、WEBやブログ、ネット文章に主に接している人は、怒った、泣いた、悲しいなどの直球な表現を好む。
加えて、謎があれば即解答。苦難や刻苦は華麗に回避。
紙の本のノリは求められていないです。
牛丼屋に行って、幕ノ内ご膳が供されても戸惑うようなものです。

そんなことを、懇切丁寧に解説してくれているのが本作です。
紙の本レベルで描写に力を入れればネットでも評価を得ることができる。
それが幻想なのか、真実なのかをもう一度考えてみるきっかけになるかと思います。

WEBでヒットや書籍化を狙うなら、WEBに対応にした平易な文章にした方がいいと私は思っています。
ぜんぜんWEB向けの文章を書けずに、鳴かず飛ばずの私が説いても、まったく説得力ないんやけど。

★★★ Excellent!!!

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あまたの作品が投稿されるWEB小説で埋もれてしまう作品があるのはなぜだろう? という問いに正面から分析なさっているもので、ハッとさせられた内容もありました。

私も「なぜ多くの作品が埋もれてしまうのだろう? まだ見ぬ名作が浮上するすべはないのだろうか?」ということを最近は特に考えてしまいます。

実はカクヨムさんには(も?)相当数のプロ作家経験のある方々が投稿しておられてて、一部の方を除いてほとんど完全に埋もれているのですよね。
「あれ? この方確か本屋で名前見たぞ……?」みたいな方でもそうなのですから、非常に厳しい世界だと感じています。

まだまだ知られていない名作、ないし名作にもなりえる原石はゴロゴロ転がっているはずで、どうにか探し求めていきたいですね。
私もカク側なので限界があるのですけれど……こうして同じ思いを抱いておられる方がいらっしゃるというだけでも心強いと感じます。

ジャンルの流行は永遠ではありません。
まったく予想もしていないジャンルから、新しいテンプレを生み出せる人が次の時代を引っ張っていくのではないでしょうか。
それは果たしてどこから出てくるのでしょうね。
願わくはその萌芽をカクヨムさんで感じることが出来れば素敵だなと、心の底から思います。

★★★ Excellent!!!

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筆者の客観的な考察にドキリとしたり、頷いたりした人も多いのではないのでしょうか?

『それ』の善悪や好悪については泥沼の議論に発展しかねませんので触れたりはしませんが、Web小説の世界に身を置く方は一度本作に目を通し、自身の考えを深めることも必要なのかもしれません。

★★★ Excellent!!!

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良作が埋もれることについての考察ですが、Web小説全般についての考察と言ってもいいかもしれません。
鋭く分析されていて、頷くこと多々。

カクヨムでWeb小説に触れる機会が増えたことで、個人的にはWeb小説と紙小説は媒体が違うだけでなく、すでに別のコンテンツなんじゃないだろうかと感じています。

作者様がご指摘されている歴史ジャンルの読者が少ないことは、カクヨム開始当初からですね・・・。
歴史もの好きとしては寂しい限りですが・・・。
入口はどんな形でもいいから、歴史ものに興味を持ってくれる人が増え、興味が高じてライトからややハードへ、となることを密かに期待しています。

サービス業と作家業、バランスの難しいテーマですね。
とても考えさせられました。

★★★ Excellent!!!

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カクヨムを始める前から漠然と思っていたことなのですが、僕みたいな中年と若い方では「小説」の定義が違うのかもしれないし、また求めるものも。
こんなストレスの多い先の見えない時代に、フィクションでまでストレス感じたくないのも道理ですよね、と。

そうした漠然と僕の考えていたことを、具体的な例を挙げて説明してくださって、勉強になりました。
この学んだ内容は、ウェブで書くにせよ他の媒体で書くにせよ、活用が利くと思い★三つ付けさせて頂きます。

★★★ Excellent!!!

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小説書き始めてわりと長いですが、いろいろ、刺さる話が多いですなー。
特に、描写や行間等の読みやすさのお話。
私も、紙面を意識して書いてる人間なんで、描写の繊細と、あまり行間を使わないスタイルなんですが、そういう作品に限ってスルーされやすいという。

自分のスタイルややりたいことも大事ですが、もう少し読みやすさも考えろと、自分自身にいろいろ思うこの頃です。

ただ、読者へのサービス業になるよりは、作家であるという一線。
最後の項を読んでて、それだけは守りたいと思いました。

★★★ Excellent!!!

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キャッチフレーズに共感を覚え何気なくページを捲ってみると、作者様は私の代弁をなさってくれているのでは――と、そのような感覚をおぼえました。

おそらく。
ここで得た納得は、多くの方々が同じ大きさでお抱えになっている悩みに直結していて、私に限らず、人知れず葛藤を患っておられるすべての作者様たちにも、本書に込められた思いは同じ加減で届くのではないでしょうか。

「なるほど」、その一言が沸き上がる作品。
大変、勉強になりました。

読者様に限らずすべての作者様。
是非是非、ご覧になってください。



★★★ Excellent!!!

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確かに特定のジャンルが増えてしまう傾向、そしてそれらがランキングを独占してしまう以上、埋もれてしまう名作は多いですね。
しかし、圧倒的に異世界ファンタジーが多いこの環境。ある種のテンプレ展開も増えていて一部の方が辟易しているのも現状です。

読んでいただいた方からは高評価でも、なかなか多くの人に読んでもらうまでにいかない、評価もつかないと言うのもわかります。
特に歴史小説は知識や情報を総動員する関係上、読む側も相応の知識量が要求されてしまい、結果敷居が高いと感じるかもしれません。

もっとたくさんの方にいい作品を紹介したいと言うのは皆思う所です。
近況ノートやレビュー専用の作品、スコッパーなどたくさんの方が頑張っている中で、この様に原理についての考察もとても参考になります。

★★★ Excellent!!!

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「ふむ、ふむ」と首肯し、
「ドキリ」としながら更新分を読了した。

私、すなわちレビュー者は先日「カクヨム」に
「歴史・時代・伝奇」ジャンルの短編で
デビューしたばかりの新参者だが、
そもそも当該ジャンルが過疎地であることを
ろくに知りもしなかった暢気者である。
(カクヨムコンテストに応募できないだと…!?)
〔追記:応募条件から外れていたのは、
一部のコンテストなのですね、謝して訂正します〕

本作は「ジャンルの壁と地形効果」「一次試験」
「名文」=必ずしも「高評価」ではない?、等々
名作が「埋もれてしまう」理由を
わかりやすいキーワードを用いながら
作者が解き明かしていく。

私は既に
「書きたいものをそれに適合した文体で書き、
多数でなくとも世間のどなかに見ていただければ十分」
というスタンスを決めていたが、
それでも本作を読み、改めて
「名作って何だろう?」
「読者に読んでもらうとは?」と
我が身と自作を振り返るきっかけを得た。

特に「名文」の下りにおいては、
全く他人事とは思えず、
「これって大いに心当たりが…(汗)」と
おののききながら読ませていただいた。

というのも、私自身が歴史小説で――
特に中国史や東洋史を題材にした作品で
中島敦のごとき美文調には及びもつかぬとはいえ、
用いる文体が「硬い」文章であることは
人にも言われ、よく自覚もしているところである。

とはいえ悲しいかな、多少なりとも長く
漢文教育を受けてきた身としては、
何もわざと気取った文章を書いている訳ではなく、
漢字文化圏の「むかしばなし」を書くとなると
パチモンとはいえそれらしく漢文調になっていないと
生理的に落ち着かないからである。
しかし自分に酔っているような、
読者にとって読みにくい、
ただの満艦飾の文章となっていやしまいか、
と悩んでいるのもまた事実で、そんなところに
本作が目…続きを読む