さすがにビビリMAX ヨハネスブルグ
海外旅行で欠かせないのが現地の治安情報チェック。ひとつ間違うと大変なことになりますからネ。
ポイントは、ココだけは足を踏み入れては駄目というレッドゾーン。つまり、地元の人も避ける危険な地域のチェック。程度の差こそあれ、たいていの都市にはそんなアブナイ場所があるもの。間違ってそんなとこに迷い込んだりしたら大変。キケンの度合いが日本とは大違いデス。
そのためにも、現地ではローカルインフォメーションを必ずチェック。レッドゾーン以外の危ない場所とか、また、安全な地域でもこの一角はチョットとか、あそこの通りは通らない方が良いとか。
そういった情報と事前にチェックしたものを重ね合わせれば、危険な場所はかなり避けられます。まあ、君子危うきに近寄らずデス。
でも、随分前に南アフリカに行ったときはそれどころではなかったなあ。今でも思い出します。ダーバン、ケープタウン、ヨハネスブルグと周ったのですが・・。
南アフリカは治安が悪いと聞いていたけどダーバンはそんな雰囲気もなくわりと快適。インド洋に面した海辺のリゾート。
ケープタウンも喜望峰へ行ったりワイナリーで試飲したり。おまけにシーサイドの素敵なレストランで食事したりといい印象ばかり(少しビビリながらだけど・・)
極め付けはケープタウンのホテル裏通りで木琴のような楽器を叩いていた少年。小学生くらいの黒人の子だったけどアフリカ独特のリズムでいい音出してました。
夕方の暮れかかった空へ、キレイな透明感のある音がどこまでも遠くに流れていくような、そんな一瞬の煌めきのような美しい時間。心に残ってマス。
と、ここまでは南アフリカもわりと快適。治安が悪いといっても高所恐怖症の僕としては、ケープタウンのテーブルマウンテンに上るゴンドラの方が怖かったくらい。
そして、ヨハネスブルグ・・。
事前の情報でもここが一番治安悪いと聞いていた問題の場所。確かにホテルまでのバスの車窓からでも何となくアブナイ雰囲気が漂っていました。
でも、チョット不気味な空気感には慣れてきていたので事前の情報ほど怖いカンジがしていなかったのも事実、なのですが・・。
現地の案内の人曰く。
「日が暮れたらホテルから外に出ないでください」
来た~。さすがヨハネスブルグ。
「特にホテルを出たすぐ横にあるアーケードは、昼間は警官がいますので比較的安全ですが夜は警官がいませんので大変危険です。絶対に夜は近寄らないでください」
ということは、昼間ならアーケードを歩いてみてもいいってこと?
聞いてみるとオッケー。何人かの有志とチョット探検することに。
アーケードに入ってみると一見いたって普通(まあ、当たり前か・・)生活雑貨や衣料品、食料品の店が並んでいて、みやげ物屋さんもチラホラ。まあ、それほど危険そうな雰囲気では。
でも、いろいろと脅かされて?いたので少しゾクゾクするようなスリル。昼は安全といっても“比較的”って言ってたし。いやあ、冒険っていくつになってもワクワクします。ちょっと楽しいカモ、と思っていたのですが・・。
ちょっと先にポリスマン。持っているのは拳銃ではなく大型のライフルのような銃。しかも肩にぶら下げているのではなく両手で持ってマス。いつでも撃てるように構えている、といった方がいいカモ。しかも険しい表情。間違っても一緒に記念写真といった雰囲気ではありません。
そして少し進むと、また別のポリスマンがちょっと先に。もちろん重装備で臨戦態勢。
そのポリスマンたちを見て、冒険でワクワクなどという気持ちとは当然グッドバイ。背筋がゾッとするようなビビリの世界へゴー。もしココで何か事件に巻き込まれたら・・日本どころかホテルにだって帰れないかも。
「ショッピングという雰囲気じゃないね・・」
「ねえ・・」
「ホテルに戻ろうか?」
「賛成・・」
ということで、プチ探検隊はとっとと退散。当たり前。命あっての物種ですからネ。
いつ銃の発砲があってもおかしくない緊張感。その重い空気の中で味わうホンモノの恐怖感。ホテルに帰るまで本気でビビった数分間でございました。
警官が銃を構えていることによって保たれている治安。このヨハネスブルグで“比較的安全”というのはそういうこと?じゃあ、警官がいなくなった夜はどうなるか・・。
答えは明白。頼まれてもホテルから出たりいたしません、ハイ。
イヤー今思い出してもちょっと怖い・・。
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