裸の東ドイツ

現地滞在者として何年にも渡って東ドイツを観察してきた方の紀行小説です。
現代史を背景に、西ドイツと比較しながら東ドイツを説明しているので、非常に解り易いです。
個人的には、東ドイツも大半の国民には良い国だったのよ、というのは驚きでした。私達は、知らず知らずのうちに、洗脳というか、先入観を植え付けられているのが分かりました。
結局、どの国の人も、大半の平凡な人は良い人なのよ。多少のクセは有るけど。という内容の紀行小説ですが、心が優しくなれる読後感が有ります。
また、難民問題や右傾化問題なんかの昨今の欧州のニュースを見る際に、この作品を読んでおくと、そういう事なのねと納得し易いと思います。
また…続きを読む

まったく接点のなさそうな日本と東ドイツの共通点の多さに驚きました。社会主義が実際どんなものかよく知らなかったので、貴重な内情が知れて面白かったです。個人的にカトリンがかわいくて好きです（笑）

ドイツという国・人・文化に興味が湧いてきます！
日本との比較や例えも分かりやすくて、作者の着眼点も面白い！
文章にユーモアがあり、裸になるのか？の所では感情移入してしまい、読んでいる方までドキドキしてしまいました(笑)
もっといろいろ読んでみたいです！

ドイツ（ドイツ人）を外からでも内からでもなく、例えるなら壁の上から眺めるような目の位置が楽しい。

真面目な話の中にもクスッとしてしまうところが多々あって、あっという間に読みきってしまいました。
次も楽しみにしています！

もっと、貧しくて不自由で息苦しいイメージがありました。文章のセンスが良く、読みながらクスッとしちゃいます。すっぽんぽん笑ったw