ＲＯＫＵＯ

魔王を討った勇者の息子は、ある夜、父に連れられて城の外に出る。 第五回こむら川朗読小説大賞参加作です。 お題：「男性の一人称」

アウシュヴィッツ強制収容所には囚人を集めた音楽隊があった。 労働に向かう囚人を励まし、新たに輸送された人々を歓迎した陽気な音楽。 そんな音楽を奏でた男の最期の話。 小説家になろ…

不真面目に生きたかった男の話。 第五回こむら川朗読小説大賞参加作です。 お題：「男性の一人称」 関西弁エアプなので気になる箇所がありましたらご指摘ください。

「私」は歩いていた。 どうやらここは、人の見る夢や考えが形になったもの――“世界”というらしい。 ◆◆◆ 私が好きな世界観を文字にしました。 深夜テンションかつ自己満足のため…

正史「三國志」には裴松之先生が多種多様な書物からの記述を引き、異説を紹介しています。あわせてご自身のコメントも併記なさるのですが、これがまた雑音悪句、罵詈雑言。さぁ、裴松之先生の…

性的マイノリティの意志を無視して「LGBT」は広まった。それは、当事者とは何の関係もない世界だった。｢LGBT」がもたらした利益は何もない。政治や商売の道具としてもてあそぶばかり…

俺は、ずっと色々な事を取り繕って生きてきた。 どこまでもエゴイストな自分の本性が、誰にもバレないように。 そんな俺の恋路など、上手くいく筈も無い。しかし、これ程までの仕打ちを受け…

各話の題名が作者コメントになっているのは仕様です。 ※九部の予定はありませんが、「銀河縦断ふたりぼっち」のラスボスは星神の神獣なのでご参考までに。 ※キリがいいのでひとまず完…

江戸時代。大店の跡取り娘の綾乃お嬢様は、花見に猫の小夜を連れて行きたいと言い出すが── KAC2022参加作品です。 第9回目お題：猫の手を借りた結果

大多数の人間が、給液管を通した経口栄養液で「食事」するようになった未来。 「僕」は、旧様式を維持した生活をする人々を訪ねるが── Webコバルトの「ディストピア飯小説賞」最終選考…

渋谷駅前のハチ公像は今から八十八年前の昭和九年に竣工されました。 KAC2022参加作です。 第5回目お題：八十八歳

欧米主導の報道で、ロシア側の主張が報道されていません。 未だに、ロシア＝ソビエト連邦と結びつけロシアが悪い国だと決めつけて報道がなされています。 ここは過去の経緯を追い、冷静に…

誰かが検証しようとしたようです。 KAC2022参加作品です。この物語はフィクションです。 第4回目お題：お笑い／コメディ

密かに反王政の思想を広める作家のもとに、匿名のパトロンが現れるが── KAC2022参加作です。 第2回目お題：推し活

　伯爵家の次男のダニエルは長男のスペアとして存在を軽んじられ、早々に騎士団に出されていた。 　しかし、ある出来事を切っ掛けとして、我慢を重ねつつもダニエルは婿入りして領主として…

本来あり得ぬ筈の地球の二つ目の衛星――B7R。 スペースウォーズ計画により迎撃されたその巨大隕石を巡り、衛星軌道上に宙間都市が形成された。 月とB7R――二つの衛星が齎す引力は地…

不遇な生い立ちの王が百年戦争に勝利するまでの貴種流離譚。 フランス史上最悪の国王夫妻——狂王シャルル六世と淫乱王妃イザボー・ド・バヴィエールの10番目の子は14歳で王太子になるが…

建国から１３００年。永遠に続くかと思われた王国が滅亡した。 王族最初の犠牲者は、フランス王国最後の王となったルイ十六世。 王は処刑台にのぼると、集まった人々に向かって最後の演説を…

韓非子のうち岩波文庫四分冊のうち第一分冊ぶんを雑に通読しました。原文約250文字区切りでお送りします。

荘子を雑に、テキトーに、まったり読んでくやつです。「読んで、感想を言うだけ」です。本気で感想ノートですが、割と訳も交えないときつそうなので微妙に訳もしてます。原文約250文字区切…

12世紀アラゴン王国の故事「ウエスカの鐘」をモチーフにした叙事詩風の物語。 スペイン王国の前身・アラゴン王国のヒメノ王朝末期に３人の王子がいた。上から、名君ペドロ、戦士王アルフォ…

巨大組織の掃除人を務める鉦木裕次郎はお家騒動の末に殺害される。 しかし、息を引き取る瞬間、声がして気が付くと裕次郎は異世界に転生していた。 召喚主の魔女リンデルはかつての裕次郎に…

15世紀、狂王と淫妃の間に生まれた10番目の子が王位を継ぐとは誰も予想しなかった。兄王子の連続死で、不遇な王子は14歳で王太子となり、没落する王国を背負って死と血にまみれた運命を…

This short story is a prototype for the “7th Charles” series of novels. I translated this…

救国の英雄ジャンヌ・ダルクが現れる数年前。百年戦争は休戦中だったが、フランス王シャルル六世の発狂で王国は内乱状態となり、イングランド王ヘンリー五世は再び野心を抱く。 兄王子たちの…

違和感がある。自分が「人間」であることに。 自分はほんとうは「犬」であるとずっと思ってきた。 自分が「犬」だと思うひとや、自分が「猫」だと思うひとや。 私だけじゃないと、思うか…

　蔡国の鴻輝王は残虐にして愚昧。人を信じず、自ら育てた犬のみを忠臣と呼ぶという。その犬は王宮で放し飼いにされ、戯れに人を噛み殺しても咎められることはないとか。蔡国の宮廷では、誰も…

　本編となる『ママチャリ無双』の、あらすじや裏話などをちょこちょこやっていけたらいいなと思って設けたコーナーです。新規読者の方は、本編からどうぞ。 　あるいはその本編にも、こちら…

ほぼ初めて、女の子が主人公の一人称小説を書いてみました。 右も左も分かりませんが、読んでいただけると嬉しいです。 反応など頂けたらもっと嬉しいです。 以下、あらすじ。 ――眼…

過去、医療はゾッとするほど暴力的だった。 千年医師物語企画、偽教授背信杯参加作品です。

「人を殺してはならない」と言われているけれど、本当にそうだろうか？ 「人を殺さなければならない」場合もあるのではないだろうか？ ※本作品は作者の思想を反映したものではありません…

結婚を間近に控えた「私」には真剣な悩みがある。これを機会に美容整形すべきか否か。 人は見た目じゃない──他人のことなら、どうとでも言えるのだけど。

私「加藤伊織」は小学生の頃から小説を書き始め、それは家族も知っていることだった。 ただし、母が私の作品を読み始めたのはごく最近のこと。 読書傾向が同じだった母は、「加藤伊織」の作…

連合軍の兵士だった私は、戦後、大戦末期に侵攻したドイツで出逢った美しい女と再会する。

ナチス政権下のドイツ。少年フランツは家の中に不審な「客」の存在を感じる。親子でさえもすべてを打ち明けられない時代、彼の家はどこにあるのか── 草食アングラ森小説賞参加作品です。

『自由人にとって政府とは一つの道具や手段にほかならず、なにか施しをしてくれる優しい庇護者でもなければ、敬愛し仕えねばならない主人でもない。また国家の目標も、一人ひとりの目標の集合…

少女は、物心ついたときから乾いた惑星でひとりきりだった。 けれども亡き父の残してくれたパソコンで、物語を書くことができた。 毎日、地球を見ながら物語を紡ぐ。 そしてWeb小説投稿…

どれだけ世間が冷たくても、君が私に手を差し伸べてくれるなら。 私は、生きようと思う。 この物語に出会ってくれたあなたが、少しでも救われることを祈ります。

　昨今、世間では差別問題が広く議論されている。しかし、差別とはそもそも何なのか、何故なされるのか、そして、「そもそも無くすことができる類のものなのか」。 　本作では、認知心理学や…

バツイチの女性が本当の愛を求めて占い師を訪ねたところ、手渡されたのは不思議な箱であったのでございます。「この箱を開けられる男と結婚すれば幸せになる。ただし……」 しあわせなオノデ…

森の奥深くに住む魔女にはふたりの弟子がいる。 ひとりは目が見えず、ひとりは耳が聞こえない。 魔女と弟子たちは、家族のように和やかな生活を送っていたのだが── 第一回きつねマンド…

母を殺された人喰いの少女が、別の人喰いに出会う話。

ずっと疑問でした。 「何で『読まれない』という理由で書くのがしんどくなるんだろう？」 「好きで書き始めたのに、なんで書くのがつらくなるんだろう？」 「好きで始めたことなのに、何…

　私立高校で生物の教師を務める麻野夕実は、高慢で残忍な本性を「優しい夕実先生」の仮面で隠して生活していた。 　小動物を虐げること、他者を支配することに悦びを見出す嗜虐趣味は部活…

ふと浮かんだ独り言たち。 そういうものだよね、そういうものだよ。

一人ぼっちの夜、星空を眺めてみませんか。 孤独ってなんだろう、愛ってなんだろう。 人間によく似たロボットの中にその答えはあるのかも？ はやぶさ2号カプセル帰還のとき、夜空を駆けた…

「古典の時間はお昼寝時間！」 古典赤点寸前の作者が描いた百人一首エッセイ。 読んでも成績は上がりません。

奴隷貿易で栄えている、とある国のお話。

蝉が泣き喚く夏、僕は実家に帰省した 待っていたのは懐かしい家族