概要
人を殺して殺されるなんて、素面でやることじゃないだろう。
不真面目に生きたかった男の話。
第五回こむら川朗読小説大賞参加作です。 お題:「男性の一人称」
関西弁エアプなので気になる箇所がありましたらご指摘ください。
第五回こむら川朗読小説大賞参加作です。 お題:「男性の一人称」
関西弁エアプなので気になる箇所がありましたらご指摘ください。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!戦争という大状況のどうしようもなさ
太平洋戦争末期、敗戦濃厚な中で徴兵された、とある〝不真面目な男〟の物語。
悲愴な時代を生きたひとりの青年のお話です。
この主人公がもうとにかく魅力的。
関西弁で喋る、ちゃらんぽらん、っていうかわりとクズでヒモな男。
どうしようもない放蕩者なんですけど、でも別に無能や悪党というわけではない。
自身の信念なり信条なりに従った、その結果としての放蕩。
ただ「不真面目であること」にひたすら真面目すぎた、その姿勢がじんと胸を打ちます。
なにぶん先の戦争のお話で、そしてその悲惨な末期を(読者たる私たちは)すでに知ってしまっているため、彼の行く末がうっすら見えてしまう……という構造が…続きを読む