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４月２５日に『夫君殺しの女狐は幸せを祈る』と改題・改稿のうえ角川文庫より発売です！ 秘密を抱えた二人のあやかし中華風婚姻譚――。 これまでに三度嫁入りし、三度とも夫を亡くした三…

由緒正しき名家・紫園家。 紫園家は、栄えると同時に、呪われた血筋だと囁かれていた。 そんな紫園家に、ある日、かさねという名の少女が足を踏み入れる。 『蝶憑き』と不気味がる村人から…

伍尭國（ごぎょうこく）の北の都、玄武に暮らす少女・董胡（とうこ）は、幼い頃に会った謎の麗人「レイシ」の専属薬膳師になる夢を抱き、男子と偽って医術を学んでいた。 しかし突然呼ばれた…

「人狼」ーーそれは、人と狼の二つの姿を持つ種族のこと。 彼らは普段は人の姿で生活を営み、狩や戦闘の際は狼の姿になって戦う。 狩猟生活がメインである狼の村において、その身に宿る強さ…

※2023年5月から全体的な加筆修正を行っています。大幅に加筆した部分や追加のエピソードの部分は日付を追記しています。 ―――― 海に住むひとりぼっちの人魚エレオノーラは、い…

囚われの身となった敵国の若き将軍と、彼を監視する奴隷の少女。 雪女王の支配する国エディルフォーレで、言葉の通じぬふたりは鉄格子越しに互いの心をたどる。青年軍人と彼に育てられた少女…

花嫁がしあわせになりますように。 なにかひとつ、古いものを。 なにかひとつ、新しいものを。 なにかひとつ、借りたものを。 なにかひとつ、青いものを。 でも、それだけじゃ足りない…

狂い咲く花の下で泣いていた赤子を拾ったのは、西方の変わり者の皇子・東雲だった。はなと名付けられた少女は、やがて自ら刀を取り、東西の統一をめざす皇子のため、動乱の渦中へと飛び込んで…

暗殺されかけた幼馴染みの皇子〈朔〉を守るため、男と偽り武官になった少女〈瑠璃〉は、「女とばれたら武官はクビ」という父との約束を守るため、正体を必死で隠していた。 だが、なぜか瑠璃…

ルイリは花街で生きる少女。妓楼の下女として、ねえさまがたの客の話し相手をつとめている。ある日、つめたく美しい男がルイリの前にあらわれて……。

秦青国きっての遊里、南市にある高級妓館、金花楼。 二胡弾きの玉蘭は、崖っぷちだった。 指名の取れない妓女に未来はない。このままじゃ来月、お給料もらえないかも！冷や飯生活は嫌！ …

「この犬を助けたいなら、俺と結婚してほしい」 貴族令嬢のシュナと、飼い犬のウルク。 仲良くともに育ってきたふたりはやがて、シュナの婚約者候補レトリーの画策により離れ離れにされて…

北の森の沼地には、それはそれは恐ろしい魔女が住まうと言う。 魔女はげに醜い顔をしていて、腰を曲げて歩く姿は実に見窄らしく、汚い。これを哀れな老女と見紛い、情けをかけること無かれ。…

　大陸の果て、島国・嘉元(かげん)。 　その国には、《飢神(きじん)》と呼ばれる人食いの異形が存在していた。 　人々は山野に潜む化け物を恐れる一方で、《狩司衆(かりつかしゅう)》…

「今日から君は僕の従魔、大切にするよ」 誇り高い魔を、私は無理矢理服従させた。命令に従いつつも、その瞳に憎しみを湛えた彼は、それでも私だけのもの。 家に縛られ性別と心を偽る少…

あの人のことを想うだけで、幸せで、辛くて、温かくて、悲しくて……揺れる乙女心なんて、あの人には分からない。 短編『さらさらと』と『いつものように』の中間地点。 各短編は一…

大切な宝珠を失くした姉姫の罪をかぶって処刑される代わりに、姉姫の身代わりとして、ある男の守り人になることを命じられた少女、セイレン。 仕えることになった男は、淡海と海の水運を司る…

『マーイェセフィド』の番外編を集めたまとめページです。 本編『マーイェセフィド』は別ページです。 https://kakuyomu.jp/works/11773540548822…

祖国を滅ぼされた幼い王女は敵国の冷酷な美しい王妃により、ある条件と引き換えに命を救われる。それは王妃の息子の狂暴な皇子を躾けるため、ライバルたる完璧な皇子を演じる事だった。腹違い…

争いが続き、国は二分している。 幼い頃に少女は、桜の下で少年と出会う。自ら死を願った彼と、再会の約束をした。 やがて西の神宮家を継いだ少女は、敵との戦の陣頭に立ち続ける。 少年と…

子爵家に仕える有能な若い執事ルシアンには悩みがあった。 まだ八歳のお嬢さま・リリアから、こちらの意も介さずに、熱烈に求愛されているからだ。 しかし、ルシアンの誕生日の日にちょっと…

※書籍版はウェブ版に加筆・修正を加えており、一部内容が大きく異なります 「望まれない花嫁だったけれど、もう一度あなたに恋していいですか？」 片思い相手の騎士に降嫁した、病弱な…

※作者闘病中につき、ただいま更新を停止しております ――病床の女の子のもとに現れたのは、魔法のぬいぐるみ猫だった。 亡き父の莫大な財産を受け継ぐ予定のお嬢様・リーゼロッテは…

ローデンシアの王都で男の振りをして沢山の本に囲まれながら働く、言語オタクのアル。五つの言語を使いこなす伝説の賢者《言梯師》に憧れて過ごす日々だけど、近頃どうも王宮のなかがきな臭い…

アウストラリス王国の王女エマナスティは、女王になりたいと思っていた。 彼女の敬愛する父王の作った国を守りたい――と、王位を得るため己を磨くエマナスティの前に立ちふさがるのは、財…

【第一部、王女の帰還】 　自分が王女であることを知らず、ハーシェルは花咲く野原の上で、母と、幼なじみの少年ウィルとともに平穏な日々を過ごしていた。しかし石が目覚めた時、物語は急展…

「あなたを愛することはないでしょう」 政略結婚でハイブリーの皇帝へと嫁いだエリカは、初日から毒を飲まされる。 だが、治癒大国と名高いシラーの王女であるエリカは自分で解毒し犯…

ラティフォニア王国の王子は、王子に恋した国一番の魔女に忘却の呪いをかけられた。 それはまるでおとぎ話のような本当の話。 名前すら持たない少女の人生は、村が焼けた夜に一変した。 …

「災厄の乙女来たり。白き髪に深緑の瞳を持つ娘、この国に災いをもたらすだろう」 九年前に下ったひとつの託宣は、ひとりの少女の運命を、ひとつの国を、大きく狂わせた。 グリンワーズの…

静かに雨が降る午後のことだった。 ユレンのもとへ、ひとりの青年がやってきた。 嘘だとわかっていながらその手を取った。 嘘だと思いたくなくて目を瞑った。 けれど、そのやさしい嘘が…

時は明治三十一年。国内に荒れ狂っていた内戦の機運がすっかり息を潜め、帝国主義の嵐が吹き荒れる帝都東京に、東北の農村から一人の娘が売られてくる。 娘の名は、花。彼女は自らを買った女…

関小玉――。 希代の天才と呼ばれ、後に「紅霞宮」に入り、千年先まで名を残す皇后となった女性である。 彼女が後宮に入る以前の記録は少ない。一兵卒から出世を重ね、女性として初めて将官…

「あんたが選べる道はふたつにひとつ。ここで狐の餌になるか。俺に『盗まれる』か」 莵道の末姫・かさねは、狐神に嫁ぐため、親しんだ家を出る。しかしその婚姻は、豊穣のための贄を意味して…