白銀の狼

作者 結月 花

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★★★ Excellent!!!

ある集団の中で一人だけ違うということ。
それがその社会での価値基準に関することで、劣った方向に違っていれば、『出来損ない』の烙印が押される。
本作のヒロイン・レティリエは、そんな少女でした。

しかしそれは物理的な『強さ』を絶対とする人狼族の中でのこと。人間から見れば、レティリエは類い稀な『美しさ』という価値を持つ存在でした。
いずれにせよ、それらは他者から決め付けられた価値です。

窮地に陥った時、レティリエは才能を開花させます。
周囲を観察し、知恵を働かせて、賢く立ち回る。
愛する人や仲間のためなら、辛い道を自ら選ぶ覚悟がある。
そんな姿にこそ、『強さ』と『美しさ』を感じました。

ある社会が一つの価値だけに重きを置いてしまうと、別の側面から殴られた時あっという間に崩壊してしまうかもしれません。
大きな事件を経て、レティリエが村に呼び込んだ新しい風により、新しい価値観が芽生えました。
誰しも得意なことはバラバラです。それを互いに活かしてこそ、真に強い集団となるはずです。

ジャンルが『恋愛』で、ストーリーラインは恋愛感情を軸に進んでいきますが、大事なテーマはむしろそこにあるように感じました。
読み応えのある、ドラマチックな物語です。
切なく苦しい展開の少女漫画が好きな方には、特に刺さると思います。

★★★ Excellent!!!

控えめに言って最高です!
とりあえず26話まで読んでください。

そこから加速度的に面白くなります(そこまでが面白くないというわけではありません)

読みやすく、情景が頭に浮かんできます。
心理描写も丁寧に描かれており、後半に行けば行くほどあのキャラを応援したくなります。

読んでください。幸せになれると思います。

★★★ Excellent!!!

番外編を含む全てを読み終えました。
この物語は、狼種族のレティリエという女性が主人公のお話です。そのレティは美しい容姿を持ってはいるものの、一人だけ狼の姿になれないという悲しい事実を抱え、狼社会でとても孤立しています。

その美しい姿を人間に目をつけられたレティは、とんでもない事件に巻き込まれていきます。
そしてその事件を皮切りにずっと片思いだったグレイルという狼青年との恋愛を描く儚く切ない物語です。

まずとにかくすっと入り込んでくる作者さまの文章術がとても凄く、ガンガンと心にレティの儚い思いが飛び込んできます。
私はいつの間にかレティに完全憑依しており、とにかくレティの辛く悲しい気持ちが手に取るように感じてしまい……

恐らくこの物語の半分ぐらいずっと泣いていた気がします。

そして彼女が思いを寄せるグレイル。
彼もまた狼社会という、人間社会とはまた全然違った価値観や概念がある中で戸惑いながらも色んな困難に立ち向かいながら、少しずつ今まで狼社会に無かった新たな価値観や気持ちに目覚めていきます。

それもレティが辛く悲しい過去から色々なことを学び、感じ、辛い事が多くあっても、何度も崩れ落ちそうになりながらでも不屈の精神的な強さを持っていたから。

そのレティの思いと切ない恋心を中心に、狼社会という世界が少しずつ変わっていく……そんな恋愛をメインとした物語ではありますが、今の社会の考え方や人々の価値観、自分の在り方など、とても考えてしまうという儚くも美しいお話でした。

『強さ』とは一体何か。

その答えはこの物語に詰め込まれています。

涙無しでは語れないこの素晴らしき物語に、多くの方々が出会えることを強く願っています。

★★★ Excellent!!!

人と狼のどちらの姿にもなれる人狼。
主人公のレティリエは人の姿だけ(狼の尻尾と耳あり)で、狼にはなれない。それ故に狼の集団の中では扱いが低かった。
そんな彼女が昔から恋心を抱いていたのは、狼の中でも地位があるグレイル。

レティリエの美しい姿に目をつけた人々の襲撃により運命が動く。
やがて、それは人狼全体にも影響を及ぼすことになり……。

レティリエ自身は狼になれないので、戦闘する力はないものの、頭の良さと度胸で愛する人を助けようとする。
グレイルに対して、自分は釣り合わないと恋心をしまっているのに。
その姿に心を打たれ、切なさに胸が苦しくなる。

窮地もあって苦しくなったり、ハラハラドキドキする本編。
主人公の周りの人狼たちの話や、主人公らの甘々がみれる番外編。
ぜひどちらも読んでください。


★★★ Excellent!!!

生まれつき結ばれない運命にある人に恋してしまった主人公レティリエのピュアな恋の話でもあるのですが、
最初はか弱く無力そうな雰囲気のレティリエが、数々の試練の中で徐々に恋の相手であるグレイルや仲間たちの想いを確信して、守れるだけの強さを手に入れていく成長の過程がこのお話の魅力ではないかと思いました。

また、一話一話の話の進み方にめりはりがあって読み易く、すいすい最後まで読めました。

素敵なお話をありがとうございました!

★★★ Excellent!!!

基本的にレティリエの目線から物語が綴られるので、ついついレティリエに感情移入する、のですが……。
女性なりの愛とか、恋とか、それにまつわる淡くて苦い感情とか、たくさん詰まっていると思います。愛する人のためを思って時に覚悟を、時に決意を、そして時に涙を流す場面は本当にため息が出るというか、この女の子には幸せになってほしいと心から願う。
けど僕は、番外編での描写も含めて、レティリエの恋する男性グレイルに共感しました。
力があって、優秀で、多分、欲しいものは何でも手に入る男でしょう。その気になれば(作品の世界観的にそれはないにしても)ハーレムくらい楽々作れるし、よくある俺ツエーのように向かってくる敵や獲物を一方的に攻撃できるかもしれない。
そんな男性が、身近にいた、何よりも大切な人を、守れなかったり、大切にできなかったり、危険に晒す羽目になったりして、不甲斐なさや情けなさをとにかく全身で感じる。男にとっては一番堪えるやつです。ヘビー級のストレートを顎に喰らうのより辛い一撃。彼は多分(レティリエが見えないところでも)たくさんそれを喰らっているはず(そんな想像をしながら読みました)。
基本的にはレティリエの視点です。彼女からしかグレイルが見えないことが多い。
でもちらりと見える男の心。ちらりとしか見えないからか、深みも重みも桁違い。
そしてそんな、自己嫌悪に陥りそうな男性に向けられる、最愛の女性からの「好きよ」。その一言だけで救われる気持ち、共感する男性多いと思います。もう一回、立ち上がれそうですよね。
恋愛の切なさ、という意味では女性は絶対楽しめるはず。ちょっと恋を味わってみたい男性、好きな人のために勇気が出せない男性、あるいは自分の不甲斐なさに打ちのめされている男性。意外と、っていうと失礼ですけど、恋愛ものって女性だけの文学じゃないんですよ。だから安心して、白銀の世界に、埋もれ… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

この物語は、とある人狼の村でのお話。
彼らは人間の姿と狼の姿を自在に使い分け、日々の生活を営んでいた。

しかし、村に住むレティリエという女の子は、生まれつき狼の姿に変身することが出来ず、肩身の狭い思いをしていた。
村のほとんどが彼女を蔑む中、幼馴染のグレイルだけは彼女を気にかけ、光で照らしてくれていた。
その光を頼りに、レティリエは真っ直ぐな心を保ち、自分に出来ることを精一杯にしながら逞しく生きていく。
そんな穏やかに流れる日々の中に、突如黒い影が訪れる。

命、狼としての誇り、交錯する感情。
繊細な心理描写が心を抉る一方で、手に汗握る戦闘シーンは圧巻です。
みなさんもこの綺麗な世界で、運命に翻弄される彼らの旅路を見届けてみてはいかがでしょう。
おすすめです!

★★★ Excellent!!!

まずは人狼の説明を。
この作品における人狼とは、人にも狼にも変身できる種族のことである。
彼らは人間の姿で産まれ、生活する。
しかし、望めばいつでも狼になることができる。
その二つの姿を使い分けて巧みに生き抜いている種族だ。
しかし、メインキャラの一人レティリエは狼になることができない。
彼女には狼の耳としっぽが生えているにも関わらずだ。
そんな不完全な彼女は村の人狼から厄介者扱いされ、辛い思いをする日々を送っている。
しかし、彼女はめげない。
それは彼女の芯が強いから?
確かにそれもある。
だが、もっと大事なことが……。
それこそが、もう一人のメインキャラグレイルの存在だ。
彼は人狼の村一番の強さを持ち、誰もが彼に一目置いている。
誰と番になってもいい、両手に花の彼だが……。
幼き日の思い出か、それともどこか惹かれるところがあったのか彼はレティリエが好きなのだ。
けっして、面と向かって言うことはない彼の秘められた思い。
そして、それを感じているのかそれとも偶然かレティリエも彼が好きなのだ。
しかし、両思いでハッピーエンドとはいかないのがこのお話(いや、最後には……)
前述の通り、グレイルは村一番の人気者。
一方、レティリエは村一番の嫌われ者。
そんな二人の恋には障害だらけ。
仲間の人狼からは認められないし、しかも事件に巻き込まれたり……。
果たして、彼らに幸せなラストは訪れるのか?

ぜひ、読んでみてください。

★★★ Excellent!!!

人狼たちが織り成すラブストーリー、普段私が目にすることの無い珍しい題材を扱った本作。
主人公レティリエは村の中で唯一狼に狼に成れず半端もの扱い、そのせいで恋心を抱くグレイルに想いを告げられず悲壮な毎日を送っていました。
序盤から語られるレティリエの劣等感には胸が締め付けられます、優しく愛情に満ちたいい娘なのに彼女の立場はとても狭く望む未来を選ぶことが出来ない。
そして次々とレティリエに降りかかる試練、美しい外見を狙い牙を向ける人間達、彼女を守ろうと勇敢に立ち上がるグレイルの姿には見惚れてしまいます。
またレティリエも守られるだけの存在ではありません、彼女が持つ武器、冷静な思考、芯の強さ、気転の良さそして外見、それらを巧みに使い危機を乗り越える場面には喝采を送りました。

果たしてレティリエは自身の幸せなを掴み取ることが出来るのか、異種族の純白の恋愛譚、非常に完成度の高い一作――おススメです!!

★★★ Excellent!!!

 レティリエは、人狼の村にあって、狼になれないというマイナススタート。それを要因としての不遇が続くのが、読んでいてなかなか辛いのですが、そんな中でも彼女の味方になる安らぎの存在が誰かしらいるという、絶妙な匙加減で、ひたすら辛いだけの状況ではなく、レティも読者も踏ん張れるという。

 狼の世界観と価値観、人間の世界観と価値観が交錯していく中で、健気なレティリエは、その凛とした狼としての矜持を胸に、孤独の中でも一人立ち向かって、いくつものピンチを、機転と度胸で乗り越えていく姿は、とにかく逞しくて美しい。


 彼女の心に秘めた恋心が甘酸っぱく、グレイルとの僅かなふれあい、それこそ肩が触れ合うような些細な事でも、一緒に胸が早鐘を打ち始めるような、切ない恋心を追体験してしまう。

 人と、狼と、両方の姿を持つ人狼という立場を、人と狼それぞれの価値観を絡ませて表現しているのが秀逸。そこにロマンス要素が比重高く反映されていて、恋愛小説としてかなりのハイレベル作品。
 更に、物語の主軸や世界観もしっかりしており、恋愛のタグで女性向けに思われるかもだが、人狼が主人公のファンタジー作品として、男性にも読みごたえのある一作ではないかと。

★★★ Excellent!!!

主人公レティリエは、狼に変身できない少女。そのことで、村では肩身の狭い思いをしながら生きてきた。
しかし、人間界においては類い稀なる美少女。そのせいもあり、人間の魔の手にかかりさらわれてしまいます。
しかし、そこに片思いの相手であるグレイルが現れて…。

何をしても報われないって、人生の中ではあると思います。しかし、主人公レティリエは、その運命に逆らい自らの手で幸せを掴もうと必死に生きます。その生き様が美しい物語です。

途中までの感想ですが、続きも楽しみにしています!

★★★ Excellent!!!

主人公のレティリエは生まれつき人の姿にしかなれない、狼になれない人狼。
だが人狼の世界では蔑まれた彼女は、人間にとってはとても美しい価値の高い存在だった!?。
レティリエを助けようとした黒狼グレイル共々、人間に捕まってしまうレティリエ。レティリエは愛する黒狼グレイルを助けるために、人狼とは違う力で戦っていく。そんなレティリエの戦いと愛をぜひ読んで欲しいです。

★★★ Excellent!!!

人狼と聞いてまずは猛々しい姿を思い浮かべたのですが、現れたのは狼になれない、狩りもできないか弱い女の子。
ところが読み進めるうち、芯の強い心やさしさに、気品ある誇りたかさに、やっぱり彼女は人狼なのだと好きになっていきました。いざとなると仲間のために自分の身をも犠牲にできる、真の人狼。

次々と襲う苦難のなかで次第にたくましくなっていく彼女と一緒に、人狼たちが人間に立ち向かうさまを、手に汗握って応援していました。

そしてなにより応援したくなるのが、彼女の恋。
やさしくて強い幼馴染に自分が似合わないと思って一歩を踏み出せない、そんな切ない想いがじんじんと伝わってきました。
一番近くにいるのに遠い。互いに大切に想っているのに伝わりきらない。人狼の価値観が壁になる。それにふたりの間を割く人間の魔の手。
ときにもどかしく思い、ときにきゅんとしながら、ふたりの幸せを心から願ってしまいます。

読後感のいい、とても素敵な人狼の子の恋物語でした。

★★★ Excellent!!!

人狼。
人にもなれ、狼にもなれる異種族。
その中で、彼女だけは狼になれず、
耳と尻尾がある人間の姿のまま。

だけど、彼女はその小さな体で、
一族を守り、愛と優しさで包み込む
そんな芯の強い素敵な女性!

そして、そんな彼女に魅入られる幼馴染。
切なく、苦しく、最後には甘くなる恋!

焦らされながら、物語が起承転結で進み、
ドワーフとのほっこりストーリーや
VS人間とのヒヤヒヤストーリーなど。
盛り沢山で読みごたえあり!!

オススメな獣ファンタジー♪

★★★ Excellent!!!

 人と狼の二つの姿を持つ人狼という種族に生まれながら、狼の姿を持たないために、村の中では肩身の狭いレティリエ。
 一方、幼なじみのグレイルは群の中でも抜きんでた実力を認められており、彼女は恋心を抱きながらもそれをひた隠しにしていた——。

 なんとも甘酸っぱいレティリエの恋と、次々と襲いかかるいくつもの苦難。
 彼女を救おうと奮闘しながらも、捕えられてしまったグレイルのために、あらゆる手段を尽くして立ち向かう姿は、守られるばかりではない、まさに今の時代の勇敢なプリンセス像にぴったりです。

 でもやっぱり恋する相手の前では動揺しっぱなしの女の子になってしまうギャップがとっても可愛らしく素敵でした!

 苛酷ないくつもの苦難を乗り越えてようやく幸せを手にした二人の、その後の番外編は、たっぷり甘く、少し大人の雰囲気も。

 素敵な物語をありがとうございました!
 おすすめです!

★★★ Excellent!!!

狼、人間、ドワーフ、エルフ、人魚。
様々な種族が存在する世界。

冒頭はレティリエ視点になって、まるで壮大なファンタジーの世界の中を旅しているようだった。物語を読み進めるほど、引き込まれていく作風。
次の話、次の話はと、まるで自分が冒険の旅に出ているような気分だった。

レティリエという魅力的なキャラクター、誰もが持っている恋心、劣等感、自身の葛藤、人物の性格を的確に捉え表現する作者さんの技量だと感じました。いつの間にかレティリエというキャラクターに感情移入してしまいます。


物語中盤から、冒険ファンタジーだと思っていた展開から一転。
重厚な人間ドラマのような物語に。

物語の中盤、人間の世界に囚われるレティリエ。
人間の持つ様々な欲望。特に所有欲、征服欲などの歪んだ感情、言葉は乱暴にはなりますが人の持つ醜い部分が他種族目線となって描かれています。

物語自体の構成も含め世界観が素晴らしいと感じました。
私個人の意見としましては、物語自体が面白いことはもちろん、登場人物それぞれの持つ特性や性格をとても巧く表現している点、そこに感心致しました。

★★★ Excellent!!!

いやぁ。魅力的な世界観に一気読みでしたね!

人狼の村は、力ある者が讃えられ、なき者が蔑まれる厳しい掟の世界。
その村に、孤児として育った幼馴染、グレイルとレティリエがいた。
村一番の力を持つと評されるグレイルに恋心を寄せるも、人狼でありながら狼の姿にもなれず、狩りもできないレティリエは周囲に蔑まれ、辛い生活を送る。
そんな中、狼同士の番を決める祭の日に、人狼族の村の側に現れた人間に、レティリエは拐われてしまう。
彼女は狼になれない代わりに、人を魅了するほどの美貌と、美しき銀髪を持っていたのだから。

彼女を助けようとして共に囚われてしまう二人の運命やいかに!?

というあらすじなのですが。
とにかく恋愛要素としての想いのすれ違い、想いの気づきまでの過程が滅茶苦茶丁寧に描かれているんですよ。
これぞ恋愛物! という気持ちになれます。

でもそれだけではないんですよね。
あらすじでは書き切れないほど、多くの波乱が二人の心の距離を縮めながらも、時に二人を引き裂き、苦しめます。

時に諦め。時に乗り越える。
その物語の起伏がまた素晴らしいんですよね。

描写は濃い目。ですが、読みにくい訳ではなく、心情の動きなども丁寧に描かれていて、非常に良い意味で密度が高い作品です。

恋愛タグなので女子向けと思うかもしれませんが。
男子の自分が読んでも十分満足できる面白さですので、皆様是非お読みください!\\\\٩( 'ω' )و ////

★★★ Excellent!!!

人狼の村に住むレティリエは狼になれない女の子。そんな彼女が思いを寄せるのは、村でも一、二を争う強い狼のグレイル。
幼馴染みのグレイルは、村で肩身の狭い思いをしているレティリエを心配して、何かと気遣ってくれているけれど……二人が結ばれることはない。
そこから始まる人狼の恋の物語。

特筆すべきはなんと言ってもヒロインの強さです!!
村では役に立てない厄介者と蔑まれているレティリエですが、本来の彼女は芯のしっかりとした強い女の子。狼になれなくても、彼女は立派な狼の一族だと最後まで読んでそう思いました。
狼社会でトップに立つであろう実力者のグレイルとは、また違った強さを持った格好いいヒロインです。
普段わたしは大抵ヒーローに目がいきがちなんですが、この作品は終始レティリエから目が離せませんでした。それくらいに彼女の生き方、その志、そして秘めた恋心もすべてが素晴らしかったです。私の方が惚れてしまった(笑)
外見はとっても儚げで守ってあげたくなるイメージですが、その細腕に守られていたのは……。

もふもふ人外と、守られるだけじゃないヒロインがお好みの方ならハマるかと!!

私もレティリエのジャムが食べたいです(*´Д`*)

★★★ Excellent!!!

狩りをする力のない、人狼には珍しい白銀の狼レティリエ。「白」というのは、生物学上変異としてひときわ弱い存在として認知されることもあります。そして本作ヒロインのレティリエも狼の力を表す「狩り」が出来ないだけでなく、狼の姿にもなれないことで一族の中でも浮いた存在になっていました。

ですが最後まで読み進めて、私は彼女こそ誉れ高い狼だったと強く感じました。

「力」を誇示する手段は、狩りだけではない。彼女には一族の中で一番強い力を持っていました。それは“諦めない不屈の精神”“狼としてのプライドを欠かさず持ち続けた心の強さ”です。

狼という種族はどうしても強い雄と雌が番になり、子孫繁栄、より強い血族を産むことが正しいと認識されます。野生の世界はわりとそういった種族が多いのではないでしょうか?

『白銀の狼』
この物語は、ある意味では種族として曖昧な存在が主人公として描かれています。人と狼、どちらの特徴も持ち合わせた存在。だからこそ葛藤があり、苦悩があり、それが彼らの魅力でした。ただの弱肉強食社会ではない世界がここには広がっています。

第一印象ではか弱いイメージを持っていたレティリエでしたが、一族の中でも実力者であるグレイルを驚かせるほどの度胸の持ち主でもあります。

辛いことに挫けそうになりながらも、何度も立ち上がり自らの運命とも戦ったレティリエに待ち受ける衝撃の結末とは!?

恋愛要素も豊富に含まれるので、是非キュンキュンしてください!少女漫画とも、大人の恋愛とも違う絶妙な恋愛模様もこの物語の魅力の一つです。

溢れ出す魅力は、是非ご自身でお手にとってご覧ください!


【星が増やせないので追加レビュー★★★】

番外編までお疲れ様でした!
レティリエの過去、ローウェンとレベッカが番になるまでの話、そしてグレイルとレティリエが本当の意味で愛を知った回!どれも魅力的で本編に描… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

狼になれない銀狼の少女レティリエとその幼馴染のグレイル。
2人がゆっくりと、少しずつ愛を育んでいく様を、
ときに大胆に、ときに繊細に、しっかり&しっとりと描いた名作です。

私は先に進むのがもったいなさすぎて、
夜寝る前にちびちびと読みすすめていました。

完結していますので、皆様は、ぜひ安心して一気読みしてくださいませ。

★★★ Excellent!!!

読了してからの再レビューとなります。
人狼という種族に産まれながらも、人狼になれないヒロインのレティリエ。彼女が主人公です。

人狼の里で彼女は変化出来ない故に辛い立場にありますが、決して腐ることなく一緒懸命生きていきます。

幼なじみの黒狼のグレイルはそんな彼女に魅かれていきますが、運命はそんな二人を許すことはなく……。

読んでいてとても切なく、そして最後は思わず涙が出るほどでした。

この冬にあなたの胸を暖かくしてくれるラブストーリー。完結作なので、続きも安心して読めます!

おすすめの作品です!
是非ご覧下さい!

★★★ Excellent!!!

「人狼」という人間とは違った価値観と生活様式を持つ種族。
主人公レティリエは、そんな種族の一員として慎ましく生活を送っていた。
だが、人狼らしからぬ「ある特徴」を持った身であった為に、種族の中では肩身の狭い生活を余儀なくされていた……。

冒頭、人狼という種族の生活の様子や、掟が明確に描かれており、主人公であるレティリエの、「狼である事」と「個人の感情」の狭間で揺れる葛藤が丁寧に描写されていて、思わず引き込まれます。

グレイルという同族の雄。村一番の期待を担う彼の葛藤、そしてここ一番で見せる男気。そこに見惚れる方も多いのではないでしょうか。

レティリエとグレイルとのすれ違い、人間との種族を超えた大きな困難。
彼女らが歩んだ道は決して平坦な道のりではなかったでしょう。
そして読み手である私たちも、その結末にたどり着くまで、まるでジェットコースターのように感情を起伏させる事となります。

しかし、読み終えた後に思うのです。

あぁ、面白ろかった、と。
もう終わっちゃったと、と。

そう、さながらジェットコースターのように。

この作品を読了した後、穏やかな心と至福の一時がきっとあなたを待っているでしょう。

★★★ Excellent!!!

物語がとても読みやすく美しかったです。
文章もしっかりとまとまっていることも一因ですが、描写力も高いのでイメージがとてもしやすかったです。

ヒロイン、幼馴染のメイン以外のキャラクターも個性がしっかりしているので感情移入しやすかったです。

恋愛がメインではありますが、ハラハラ、ドキドキの展開もあるので飽きることなく読み進められます。

是非とも読んでみて下さい。

個人的にヒロインが健気で優しく応援したなりました。
……というか、応援してます(笑)

★★★ Excellent!!!

銀狼の女の子レティリエと黒狼グレイルの本当の愛を感じる純愛物語です。物語の節々で不穏な空気があったり、痛みも伴うことがあったりしますが、それを超える2人の愛情と思いが詰まっているそんなカタルシスを感じる作品です。完結おめでとうございます!
どうかレティリエとグレイルが永遠に幸せになれるように祈っています。
幸あれ🥰🙏

★★★ Excellent!!!

レティリエの優しさと強さと健気さがつまった素敵な物語です。とても恵まれたものとは思えない彼女の境遇。でも彼女は強く生きています。その強さが読者の心をひきつける一番の魅力でしょう。

そして、そんな彼女を支えるのがグレイル。

彼は幼いころに両親を失い、レティリエと孤児院で一緒に暮らすことになります。レティリエの優しさに凍っていた心を溶かされたグレイルが彼女に好意を抱くのも無理はないでしょう。

二人の物語は、本当に読んでいてほっこりします。

彼らを支えるレベッカやローウェンやマザーたちといった、他のキャラクターたちも魅力的です。

優しさと強さにあふれた物語、読んで損はないです。
いや、むしろ読まないと損をするかも。

素敵な時間をありがとうございました。

★★★ Excellent!!!

 村のお荷物として蔑まれていた銀狼の少女と、村一番の強さを誇る黒狼の青年の、ひたむきで波乱に満ちた恋愛ファンタジー。

 銀狼のレティリエは、狼の姿になれない女の子。彼女が恋する黒狼のグレイルは、村で一番強いと言われ将来を嘱望される青年。
 力が全てとされる人狼の村では、狩りに加われないレティリエの想いは口にすることさえ許されないものでした。
 祭りの日、レティリエは村のすぐ側まで来ていた人間たちに捕まってしまいます。異変に気づいたグレイルが助けようと追いかけるものの、大怪我を負わされ、彼もまた捕まってしまい――。

 見どころは、主人公であるレティリエの勇気と知恵、そして後半になるにつれ磨かれてゆく演技力でしょう。想いびとであるグレイルは身体も大きく強い狼ですが、それでも人間たちによって追い詰められてしまいます。
 度重なる窮地を、レティリエがどう切り抜けてゆくか。彼女につらく当たってきた村の狼たちにどう向き合っていくか。後半の展開には心を揺さぶられます。

 作中では、狼社会の価値観と、他種族の価値観、そして人間社会の価値観が、繰り返し対比されます。特に、人間側が人狼(や亜人種族たち)を獣やペットとしか見ないゆえの対立構造が徹底的に貫かれていきます。
 人狼と人間、両者の心は一切重なり合わず、それゆえにレティリエは一人きりで戦うしかありません。しかしその戦いは、彼女自身が自分の価値を知る切っ掛けでもあります。
 グレイルは元より好青年なのですが、狼社会の風習を疑問に思わなかった彼も村の外の価値観に触れることで、少しずつ変化してゆくのです。

 シンプルなストーリーで過不足ない描写、魅力的なメインキャラとブレない悪役たち。
 躍動感あふれる物語です。ぜひご一読ください。

★★★ Excellent!!!

人と狼の二つの姿をもつ人狼でありながら、
狼の姿になれず、村では役立たずと言われ、自信が持てない少女レティリエ。
村のリーダーとしての役割を望まれ、その期待に応える力をもつ青年グレイル。
2人は互いを大切に思い合いながらも、
村の習慣ゆえに恋する気持ちを肯定することもできません。

そんな2人の関係が、ある事件をきっかけに少しづつ変わり始めます。
自分にできること、自分にしかできないことを知って、
グレイルや仲間を助けようと奮闘するレティリエ。
そして彼女の強さを知り、自分の想いを自覚して、
彼女を守りつつ、周囲に認めさせようと支えるグレイル。

そんな2人を取り巻く周囲の個性的で魅力的なキャラクターたちが、
時に叱咤し、時に力を貸し、時に陰から彼らを支えます。


恋することが怖くなった、もう恋なんて諦めてしまった、
そんな人はこの物語を読んでみてください。
きっともう一度恋する勇気が湧いてきます。