江戸川台ルーペ

専門学校生の真弓と直哉。2人は、とある川沿いにある町に生まれ育った幼馴染。そして、それぞれの母親が、連れ込み旅館を経営しているという、唯一無二の共通項があった。 ある日2人は、母…

「私はほら、期待されると全力で応えちゃって、自分でも予想できないものが生まれてくるタイプだから」

気が強そう――というよりは、自分のやさしい部分を隠すために強がっているような顔つきだと、和海さんとはじめて会ったときに思った。その印象は今も変わらない。

「私、森島さんの写真を見てみたい。見せてくれませんか」「なぜ？」「あなたが、見て、感じて、撮ったものに、とても興味があるから」

25歳になったテスは、死ぬ権利を与えられた。周りはみな幸せな死を迎えるというのに、彼はいつまで経っても胸のざわめきの正体を知ることができず、死を迷っていた。いったいどうすればいい…

ある二人の青年がいた。 仲の良い二人は肝試しをすることに。 友達曰く、この廃墟には出るらしい。 しかし、奇妙なその廃墟には、秘密があった。

新学期に転校してきた青年ツグムは、不思議な経験を積んだ人物だった。 夏の終わり、主人公カケルにツグムが及ぼした新しい刺激とは。。。 カケルの日常を離れた、カケルとツグムの青春物語。

頭が良く、ことさら勉強には困らなかった少女、優は、先生から告げられた宿題 「なりたい進路」が決められずに初めて頭を抱えてしまう。 　雨が気持ちを燻らす教室で、中学からのクラスメイ…

男の出した結論を、あなたは理解することが出来ますか？

　なんでわたしたちはモノを作るのだろう。表現することを捨てられないのだろう。 　傷ついて苦しんで、なお惹かれてやまない芸術という深淵。とらわれてしまった人たちはどのような生をた…

転校初日、引っ込み思案な性格の奈々実に、親しげに声を掛けてくれた夕希。 すぐに仲良くなった二人だが、奈々実はある日、夕希がクラスメイトから陰で『センダ菌』というあだ名を付けられて…

これは私が実際に体験した話です。ピッタリなコンテストがある、ということで短編にまとめてみました。 読んでいて怖い話ではないと思いますが、私自身は若干ビクビクしながら暮らしています。

恐怖はSNSからはじまった部門参加。の予定でしたが、規定文字数を大幅に超えるため、参加を取りやめました。

流れに身を任せるのは楽

いつかの自殺配信を見て影響されて書いた作品です。 もしも死後の世界があるならば、彼女がどうか幸せでありますように。

インクのしみのように曖昧な雲が空に浮かんでいた朝、私の家の小さな郵便受けに二通の手紙が投函された。差出人は二人とも、高校時代からの旧友。それらの手紙には、ひと目でわかる違いがあっ…

日常をテーマにした短編集（予定）。 「瓶の中の人魚」全四話 中学生のぼくが海辺で拾った瓶には、生きた人魚が入っていて。 思春期の孤独といら立ちと人魚との別れ 「あの子とキスを」…

一度自殺をした「僕」は、命を無下にした罰として、犬の一生を通して償うことになる。 そこで出会った少年と心の交流を通して仲良くなるが、やがて犬の寿命が尽きてしまう。 君の温もりを求…

「彼女」から手紙が届いた。あのひとらしい、回りくどさと、わかりやすさがそのまま現れたような手紙だった。そしてその手紙は、僕にとってどこまでも致命的なものだった。 *NOVEL…

女は文鳥と話す。その日一日のことを。ストーカーは女につきまとい、男の子たちはアルマジロでサッカーをし、女の子たちは本当の死体でお葬式ごっこをする。記憶がこびりついている。あのころ…

夏が嫌いな少女のお話。

噎せ返るような夏の日に佇む、海沿いにいるとある女の子のお話。

読書感想文みたいになっていますが、今の自分が感じていること・考えていることを、精一杯文章にしてみました。 読んで頂けると嬉しいです。

「私、『せいけんお』なのよね」 　彼女は何の脈絡もなく、そう言った。

戦争と愛の話。

高校三年生の春・始業式、上野悟は佐藤千尋に恋心を抱いたままだった。二年生の秋に告白をし、「彼氏がいるから」とフラれていたにも関わらず。そんな中、悟は友人である清水から「千尋が前の…

桜ヶ北工業高校ロボット競技部唯一の女子部員、枚方(まいかた)。枚方を支えるキャプテンの涼生(りき)や枚方が気に入らない一ノ瀬(いちのせ)、そして枚方をロボット競技部に呼んだ顧問、…

生きてる少女が知っている、死んだ少女のお話です。

彼女は俺に言った。 このすき焼きを食べることで、私はヒクソンにも勝てるようになると。 俺は彼女の言葉を信じ、彼女が犯してしまった罪を共に背負い、その他人には理解されない心の全てを…

　何も考えずに読んでみてください。 　何も言わずに読んでみてください。 　きっと多分、厨二病とか言う貶しは受けないです。恥ずか死んでしまいます。 　Glass heartですから…

私、武藤恵子25歳 今はちょっとブラックな会社に務めてる 最近夢を見るようになってきたんだ その夢はね…

独りぼっちだった彼は、強く願った。 目の前に現れた"エンジェル"は、ひとつだけ願い事を叶えると言った。 しかし、それには、其れ相応の犠牲も伴うと–––。 彼には失うものなどなかっ…

ある女性が生み出した文章自己生成プログラムである”私”は、ある誤タイプから自我を持ってしまう。 意味を生成するプログラムとして生まれた”私”は女性とセックスを行う為、「実質セック…

東京のファッション業界に務めるOLの伊藤美奈。語学留学の為アメリカへ行くことに…。そのアメリカ行きの飛行機で事件は起こって…？！

昔、書いて放置した小説の供養です。

ある雨の日に出会った、1人の少女。 彼女は、ぽつんとそこに立ち、まるで今までずっとそこで待っていたような、投げかける瞳で僕を見た。 ある一夏の、不思議なぼくたちの恋の話。

私の"これ"は、恋と呼べるほど綺麗じゃない。

両親が不仲のため、家では飼い猫にしか心を開けない葉月。 そんな彼女の心の支えになりたいという永輔。 だけど、新しい拠り所さえも離れていってしまい——。

＿＿息が、したいな＿＿ そんな君の言葉が聞こえた気がして、僕は久しぶりに君に会いに行くことにした。 とある二人の、甘くて少しだけ切ない愛の物語。 ■ 7/23加筆・修正…

二五五文字ぴったりで、書評を書きます。 なんでその文字数なのかって？ 読書記録に使ってた『読書メーター』の文字数制限が、二五五文字だからですよ。 たまに、蛇足がついてくることも…

　この物語は、どこにでも居るような独身アラサー女・大海原水子の婚活劇場である。 　晩婚化と揶揄されたこの時代、水子を襲うは親の視線か、世間の歪な偏見か、はたまた老後の孤独死への不…

「故人を悼むセレモニーはむしろ残された人のためにある」という言葉について考えてみました

　恋には寿命があって、簡単には断ち切れずにゆっくりと死んでいくからこそ苦しい。 　終わる瞬間はどれも失恋だと思いました。 　ところで、花の名前が言える女性って、素敵ですよね。