名前も知らない先輩とたったふたりで、星空の下写真を撮ってカップラーメン食べて会話をして、という舞台がとても素敵です。ただ話をするだけでなく、星やカメラの説明を適度に挟んでおり文字数少ないながら重量感のあるお話でした。リョウ先輩が特に魅力的な人で、2人の会話をもっと見ていたいと思いました。主人公の過去が気になります。そして読み終えたあとタイトルを再度読む。物語をさらに良いものにする素晴らしいタイトルで脱帽です。
同題異話の作品です。星座と写真がテーマ。1話でありながらけっこう詳しめに語られてます。メッセージ性があります。題名の使い方がうまいです。表現が素敵でした。
内容が想像できないままタイトルに惹かれて拝見したのですが、出だしの一文で一気に想像が広がりました。周囲を見渡せるようなだだっ広い高原でテントが一つ、夜空を切り取りたい「僕」とそんな僕を連れ出したリョウ先輩。彼女との何気ない会話の中に「僕」の星座に対する想いや先輩の狙いが見え隠れします。吐く息やカップラーメンの湯気と夜空とのコントラストが想像され、壮大な空間に二人だけの世界を作っている、そんな画が思い浮かびます。切り取られてしまった僕が、再び動き出すお話です。
最初、一段落目のキリトリセンのくだりがすごく好きです!!惹かれました!ストーリーも登場人物も素敵でした!表現力が高くて、雰囲気があって、なんか名作だなって感じました!