山田湖

上坂詩織は無名のネット小説家だった。彼女は行き場を失った感情を小説にすることで発散していた。 あるとき、クラスの人気者、川崎唯香に小説を見られてしまう。 唯香は小説を他言…

受験はゲームである。 自分の現在の能力と、伸びしろを見極め、武器を選んで戦うのだ。 それさえ上手くやれば、一歩手前までは必ず届く。 けれど。 時に受験は理不尽で、残酷なのである。

【カクヨムコン8短編部門、参加中】 “今日は変わった日だと、そう認識せざるを得なかった。” 「俺の勝ちだ、宇宙人」 「あなたの勝ちヨ、地球人」 　これは、とある戦争の幕を下…

主人公が通う病室には、主人公が「先生」と呼ぶ人がいました。2人は花火大会を病室の中で過ごします。夏の一夜、眠った後に明かされる真相とは——？ これは主人公が先生に抱く、切ない恋…

花森ちとさん、ばーとる主催 第4回三日小説企画「普通」参加作品

私ははるか。どこにでもいるような、ふつうのひと。 #三日小説_普通

鬱陶しい雨、絡む蔓。 煩わしい人付き合いや、お節介。 でも……。

表面的な付き合いをしていた男と女は一緒に死のうとしていた。

どこかの世界の話かもしれません。 しがない先生(@Johnsmithee)の企画に参加させていただいたものです。

柊千尋は大学二年生でありながら、記憶喪失によって高校時代の思い出が一切ない。ある日、千尋の友達と名乗る人物から連絡が来たのだが……

付き合ってからも彼との片想いの関係が続くことに胸を痛ませる主人公。自分の誕生日、2回目のデートの日に彼のスマホのパスコードを知って……？ ※しがないさん、ここのえ栞さん企画「三…

　目が覚めると、私がもうひとり居た。

ぼくは10歳の誕生日にお父さんから台風の種をもらった。初めて見る台風が楽しみでたまらない……！！

「こんなに別れるのが寂しいなら、出会わなければ良かった」という気持ちをテーマに出会いと別れを描いた作品です。 主人公の梓は親友の優実に特別な感情を抱いていました。その気持ちに苦し…

閉鎖された現代社会において、感情を抱えきれずに死んでしまう人（自殺者）が増えたため、ある企業が作った感情を預けられるコインロッカー。そこには人間のさみしさや悲しみ、そして幸せが詰…

コンビニでホットコーヒーと一緒に春を買った。 ▢第三十三回文学フリマ東京短編集『雨と音』掲載作品

あの子は私にとって、仲のいい後輩だ。よく一緒に帰ったりもする。ある時、あの子は言った。「人生って、何だと思います？」 これは、私とあの子の、「家族」を巡る物語。

僕――橘田柾人(きったまさと)には、恋の終わりが見える。 他人の頭上に、恋人と別れるまでの日数が表示されているのだ。 僕は、恋なんてくだらないと思いながら、クラスメイトの七里梓…

大昔、戦争で使用された「兵器」によって巻き上げられた塵が空を覆った。 以来、世界から夏は消え去り、常冬が人類を蝕み続けている……。 時は流れ──人類最後の生き残りとなってしまっ…

都市伝説というものは、人々の口の端に上らなくなった時はどうなるのだろう？

春、出会いと別れの季節。 棄てられた線路、忘れられた駅、 錆びた留置線で朽ちゆく一輌の列車。 「卒業」を控えた或るローカル線へ紡がれる、精霊と少年の哀の唄。 【2021年4月…

カクヨム甲子園に三年間挑んだ私が、思いのままに書き殴った文章です。

遠く離れていても変わらない想い。 『好き──』 カクヨム甲子園ショートストーリー部門にて、奨励賞をいただきました。

路風(みちかぜ)中の真木瞬介は3年前の市内大会が原因でリレーを走ることを頑なに拒否していた。 「どうしても瞬介とリレーがしたい。お前にアンカーを走ってもらいたい！」 天才が故…

今日の僕の実話です。 いや、ちょっと変えてるけど。 偽教授孤食杯に向けて書きました。 この物語に出てくる、企画のルールに則って食べられるものは、「すき家の牛丼各種」か「ほろほ…

　夢を見た。その夢は、いつもと全く違っていて。 　すっかり目が覚めてしまった僕は、ゆっくりと身体を起こす。 　この度、「冒頭部分一緒小説」企画に参加させていただきました。上記冒…

大学三年生の鉄平は、あかぎれで荒れた手を見つめる。脳裏をよぎるのは幼き日の祖母。そして、一人暮らしを決めた赤いきつねだった。 「赤いきつね」「緑のたぬき」幸せしみるショートスト…

卒業式の帰り道。3年間を共にした朝倉とふたり、毎日と歩いた通学路をゆく。駅に着くまでは25分。それぞれの思いを胸に、僕らの青春は終わりへと歩きだす。 ▢大学文芸部誌文化祭号202…

妖怪を不可視にしていた結界が破られてから数百年が経った。 現在横浜にある旧中華街は、繁華街ではなく、妖怪を取引する『鬼市』の市場となっている。 四神の一つ、青龍の取引が行われ…

好評につき第二弾スタート。 本当に怖いことは、言葉のなかに存在する。 ふと頭に舞い降りてきた怖い話を、二度読めば理解出来そうな内容で書いてみました。 今回は人ならざるモノも活躍予…

カクヨム甲子園2021ロングストーリー部門奨励賞受賞。 夏が終わり、季節の変わり目。 クラスメイトにして親友のアンドロイドが、どうやら一人の女子に恋心を抱いてしまったらしい。 …

　本作品は、自主企画参加の主に短編作品集になります。他にも思いつきの短編などを収録しています。 　ブラックな作品が多いですが、ニヤけて頂ければ幸いです♪ 　企画参加時は他の作品…

【「赤いきつね」「緑のたぬき」幸せしみるショートストーリーコンテスト】応募作品です。 JK無雲が経験した巫女バイト。 どこか抜けてたJK無雲の巫女体験は、とあるトラブルで過酷…

自作「降水確率百パーセント」に登場する雨男、宇城人が明るい性格になるきっかけのお話。 小学六年生、最後の徒歩遠足の日も雨だった。「雨期人」と昼間に友達から不満をぶつけられ、とぼ…

　今年もまた「カクヨム甲子園2021」の開催された。 「やる気に満ちた高校生の作品は、人を突き動かすことができるかしらん」 　と、期待に心を弾ませたくなる。 　読むためのサポー…

　ノンフィクションである、わたしの経験談を、彼の目線で、わたしの妄想ダダ漏れで、書いてみました。 　渡瀬くんが、こんな感じだったら、好きになってたかもしれない。

ハイキングに来て道に迷った男女が辿り着いた「銀浪洞神社」。そこは、人に捨てられ忘れられた神域だった。 カクヨムコン8参加作品。

小さな頃に『声』を失った私。これまでずっと自分のコンプレックスに苦しんできた。そうして迎えた高校1年生の春。私には気になる人が出来た。彼は本当に優しくて温かくて…私は少しずつ彼に…

大学生の神座 澄孝（かんざ すみたか）が、祖父の通夜の席で出会った、不思議な叔父さんの話を聞いて欲しいと言っています。 五分程で済みますので、お時間のある方はぜひ耳を傾けてあげて…

大学で、民族学ゼミを持つ、老教授は人気もの。 ダイダラボッチ踊りでYoutubeに紹介されるほどだ。 学生たちは、そんな彼女をボッチ教授と呼ぶ。 武蔵野の外れで老猫と暮らす教…

過去の出来事を引きずるミリーはリンゴの季節に叔母の家を訪ねる。ところが思わぬハプニングでお茶会は中止、一人散歩日に。そこで出会ったドリューに心を開いていくミリー。 美味しいアップ…

　その日『アイ』は目覚めた… 　本作をテーマにKYU氏がボカロで曲を作ってくれました（嬉） 　YouTubeにアップされていますので、宜しければお聴き下さいね♪ https:…

　ここ『カクヨム』を模したコピーサイトが復活したという。 　まぁ、鼬ごっこは仕方ない。 　でもね、なんか、やられっぱなしは癪に触るじゃない！ 　巷を騒がす迷惑サイトに、物申す！

この人のためなら、死ねる、というのを

片山美羽には、気になっている男の人がいる。 キャンパス内ですれ違う彼は、穏やかで優しそうだけど、ちょっぴり頼りないようにも見える、どこにでもいそうな人。 ある日の講義で、彼が美羽…