なんという美しい言葉で綴られた物語なのでしょうか。言霊という言葉が似合う文章です。繊細にのびやかに、言葉という糸を自由自在に操って、作者様は天女の羽衣のような物語を織り上げておられます。胸が痛くなるほどの悲しむ姿、偶然届く光、そして穏やかな邂逅…感情を間接的に表し、わたしたちに見事に伝えて来ます。本当に同じ日本語なんでしょうか?!作者様の言葉選びの才能は、宝物箱を開けるような驚きと喜びをいつも与えてくれます!