★★★ Excellent!!! 心に染みる一杯 坂井令和(れいな) 祖母。 介護。 マフラー、赤いきつねの使い方、上手く、心にきます。 印象に残るシーンと情景。 切ないけど温かみのある物語でした。 レビューいいね! 1 2021年12月19日 18:14
★★★ Excellent!!! これからの日本に、同じ物語を生きる人がいることを想像させる物語 文戸玲 読みやすい語り口であっという間に読めました。 高齢化社会が進行する日本において、ただの作られた物語としては読めない、重みを感じました。 レビューいいね! 1 2021年12月17日 18:50
★★★ Excellent!!! 心に残る味。 松井みのり あえて記載すると、わたしはこの物語や描写が好きではないです。 しかし、 物語の流れや描写する力は圧倒的です。 こんな作品にカクヨムで出会えるとは思えませんでした。 (わたしがあまり好きではないので) 好みはわかれるのかなと思いますが、だからこそハッキリと言えます。 心に残る作品です。 レビューいいね! 1 2021年12月6日 23:22
★★★ Excellent!!! 視界や思考がぼやけても、家族の絆は途切れない 北溜 家族を、親族を、疎ましく思うことはある。 理由も原因も、様々だ。 例えば、介護。 例えば、認知症。 それでも、断ち切れないつながりがある。 かなぐり捨てることのできない、目に見えないつながりがある。 それは血なのか、過去の暖かい追憶なのか。 いずれにしても、そのつながりは、容易には断ち切れない。 家族だから、親族だからで片付けてしまうには足りなくて、でも言葉にも態度にも真っ直ぐに表せない想いが、この中に詰まっている。 レビューいいね! 1 2021年12月4日 22:11
★★★ Excellent!!! きっとこのお話は「優しさ」で出来ている。 薮坂 認知症を患う祖母との生活は、大学生の鉄平にとっては冬場の赤切れのように少し痛い生活です。 認知症の方は何も悪くありません。進んで認知症になっている訳がないからです。だけどそれをケアする側の人間に、負担をかけていることは間違いない。そんななか鉄平は、お気に入りの「赤いきつね」を祖母に食べられる訳ですが……。 誰にとってもそんな「いつか」が来るかも知れない。だからこそ、その時を後悔しないように優しく生きていきたい。 このお話は、そんな素晴らしいメッセージに溢れている作品です。是非、ご一読ください。 レビューいいね! 1 2021年11月29日 12:41
★★★ Excellent!!! 曾祖母と祖母と。 夷也荊 大学生の主人公は、祖母から貰ったマフラーを大事にしていた。 しかし、主人公の曾祖母は朗らかな性格だったのに対して、祖母は落ち込みやすい性格で、曾祖母が亡くなってからは、曾祖母との優しい思い出ばかり。 そんな主人公は、祖母と同居することになるが、どうにもそりが合わず……。 赤いきつねを軸にして、家族関係の移り変わりを描くことで、「変わらないもの」と「変わりゆくもの」が一作で表現されています。 是非、御一読下さい。 レビューいいね! 1 2021年11月25日 07:12
★★★ Excellent!!! 幸せは、時に心を刺すけれど 刻露清秀 主人公は大学三年生の鉄平。大学生にもなれば、幼い頃とは色々なものが変わります。幼稚園の時の親友が今も友達とは限りませんし、小学生の頃好きだった給食のメニューが今も好きとは限りません。そしてそれは家族も同じ。家族の関係も変わっていくものです。 あかぎれで荒れた手を見つめた鉄平の脳裏をよぎる、幼き日の祖母。一人暮らしを決めたきっかけである赤いきつね。けして甘くはないけれど、しょっぱいだけでは終わらない、心に『しみる』一杯でした。 レビューいいね! 2 2021年11月24日 23:08
★★★ Excellent!!! こんなに上質な純文学が読めるなんて 和希 人生が幾重にも積み重なっているような、そんな質の高い純文学です。 4,000字という限られた字数の中で、ここまで内容の濃いものを表現される作者様には脱帽です。 文章もお上手で品がよく、心情描写も巧みで、主人公の葛藤もよく伝わってきました。 どなたでも楽しめると思いますが、純文学が好きな方には特にハマるのではないでしょうか。 とても良い読書体験となりました。 レビューいいね! 2 2021年11月20日 09:58