幸せは、時に心を刺すけれど

主人公は大学三年生の鉄平。大学生にもなれば、幼い頃とは色々なものが変わります。幼稚園の時の親友が今も友達とは限りませんし、小学生の頃好きだった給食のメニューが今も好きとは限りません。そしてそれは家族も同じ。家族の関係も変わっていくものです。

あかぎれで荒れた手を見つめた鉄平の脳裏をよぎる、幼き日の祖母。一人暮らしを決めたきっかけである赤いきつね。けして甘くはないけれど、しょっぱいだけでは終わらない、心に『しみる』一杯でした。

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