視界や思考がぼやけても、家族の絆は途切れない

家族を、親族を、疎ましく思うことはある。
理由も原因も、様々だ。

例えば、介護。
例えば、認知症。

それでも、断ち切れないつながりがある。
かなぐり捨てることのできない、目に見えないつながりがある。
それは血なのか、過去の暖かい追憶なのか。
いずれにしても、そのつながりは、容易には断ち切れない。

家族だから、親族だからで片付けてしまうには足りなくて、でも言葉にも態度にも真っ直ぐに表せない想いが、この中に詰まっている。

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