★★★ Excellent!!! 読む手が止まらなくなる文章力 西影 正直に言うと私は電車のことなんてほとんど知りません。ただの乗り物としか考えてませんでした。 しかしそんな私でも感動させられる筆者の文章力、特に2236Dで心を奪われました。 この作品に出会えて良かったです レビューいいね! 1 2022年9月13日 17:40
★★★ Excellent!!! 咲き誇るルピナスだけが、在りし日の面影を残している snowdrop このレビューは小説のネタバレを含みます。 全文を読む(299文字) レビューいいね! 2 2021年12月26日 14:08
★★★ Excellent!!! 忘れられた路線への、哀愁と優しい想いを込めて 涼風 鈴鹿 作者様の日高線への想いが凄く伝わってくる上に、それでいて物語もこれ以上なく分かりやすくて、文字数に対し手サクサクと読めました。 4話の『2238D』からの話の流れは特に圧巻で、主人公の気持ちの流れが気持ち良く伝って来ました。 最終話の動きもとても最高でした。 最後の展開を若干察しつつも、ついホロッと来てしまう。そんな優しい文章の雰囲気がとても好きでした。 文章も、哀愁を滲ませつつ、それでいて分かりやすくて、読み始めたら気がついたら読み終わっていた。そんな印象を抱きました。 今まで、汽車や廃線といった物事に対して、そこまで強い思い入れや気持ちを持ってはいませんでしたが、コレを期に、まずはJR日高線から、そういった事を調べていきたいと強く感じました。 素晴らしい作品を、ありがとうございました。とても素敵な時間を過ごせました。 レビューいいね! 4 2021年6月14日 20:46
★★★ Excellent!!! どこまでも愚直な文体と展開から垣間見える、汽車への哀愁と惜別。 八百本 光闇 なにか、大切なものを棄ててしまったとき。大切なものが、平穏な日常に隠されていたことも知らずに棄ててしまったとき。あれが大切なものだったとは、棄ててから、やっと気づく。 ある程度論理のわきまえた大人なら、もう取り戻せないのだから、考えても仕方のないことだ、と、あきらめる。しかし、あきらめきれないことなんて、この世にはたくさんあるのだ。 レールの上を走る汽車のように実直、いや愚直なまでの文体と展開は、ある意味刹那的な青春を謳歌しているともいえる。 作者のあとがき『執筆後記』も必見。 レビューいいね! 5 2021年4月7日 12:30