忘れられた路線への、哀愁と優しい想いを込めて

 作者様の日高線への想いが凄く伝わってくる上に、それでいて物語もこれ以上なく分かりやすくて、文字数に対し手サクサクと読めました。

 4話の『2238D』からの話の流れは特に圧巻で、主人公の気持ちの流れが気持ち良く伝って来ました。

 最終話の動きもとても最高でした。
 最後の展開を若干察しつつも、ついホロッと来てしまう。そんな優しい文章の雰囲気がとても好きでした。

 文章も、哀愁を滲ませつつ、それでいて分かりやすくて、読み始めたら気がついたら読み終わっていた。そんな印象を抱きました。

 今まで、汽車や廃線といった物事に対して、そこまで強い思い入れや気持ちを持ってはいませんでしたが、コレを期に、まずはJR日高線から、そういった事を調べていきたいと強く感じました。

 素晴らしい作品を、ありがとうございました。とても素敵な時間を過ごせました。

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