概要
彼女と過ごす3回目の夏。
遠く離れていても変わらない想い。
『好き──』
カクヨム甲子園ショートストーリー部門にて、奨励賞をいただきました。
『好き──』
カクヨム甲子園ショートストーリー部門にて、奨励賞をいただきました。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!夏をともに生きる
私は現在福祉系の大学に通っていて「共生」という概念を学んでおります。「共生」とは字の通り「ともに生きる」という意味であり、高齢者や障害者、シングルマザーなどの問題を抱えた人を「助けてあげる (for him)」という上からの立場ではなく「一緒に寄り添って生きてゆく(together with him)」という助け合いの精神を指した言葉です。
私はその精神が気に入っており、自作にも取り入れているのですが、本作では新しい切り口でその「共生」が書かれているように感じました。はじめは「恋人同士」だと思っていた主人公ふたりの関係性ですが、作者の丁寧な筆に誘われるように読んでいくと、爽やかな文章全体はど…続きを読む