主人公と楓のひと夏の思い出を描いた本作は、青さに満ち溢れていた。楓からのプレゼントであるカメラに思い出をどんどんと収めていく主人公は、心のどこかに察してる夏の終わりを思っているようだった。それでもなお終わりに向かって進み続けることしかできない主人公の姿に、どこか共感を覚えた。二人の思い出は、いつまでも写真の形で残っていくのだろうか。