あるプロの小説家がアマチュアに向けてこんなことを言った。
「小説をひとつ完成させましょう。そこがスタート地点です」と。
ようするに「まずは物語の創作工程をひと通り経験しろ」という話だ。
何を作るにしても、最後までやってみて初めて全体像を掴むことができる。工程の一部分しかやったことがない者に、「それを作れる」あるいは「作ったことがある」と語る資格はない。
実際、物語の出だしは簡単に書けてしまうものだ。登場人物や世界観などを、ドラマ性の薄い冒頭ストーリーにのせて語るだけよい。それだけである程度の文字数や話数になる。この作業は容易く、場合によっては子供でもできる。
難しいのは、それらを語り終えた後。ドラマティックな出来事や人間関係など、優れたストーリー性で読み手を魅了し続けなければならない。特にラストに向けての盛り上がりというのは、物語の出来を左右する重要な要素だ。
設定を考えて説明するのは得意でも、その後のストーリー展開が上手くできない書き手は多い。中盤以降がだらける作品や次々とエタらせる書き手などは、まさにその典型。これではどんなに斬新で魅力的な設定も台無しである。
そこでこの企画では、「ラストに向けて盛り上がる完結済みの物語」を募集する。読み合いではないので、読む読まないは各自の自由。エッセイや創作論の参加はご遠慮願う。
参加する小説の設定画面で、自主企画欄にある「ラストに向けて盛り上がる完結済みの物語」を選択してください。
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★1,974 異世界ファンタジー 完結済 129話 305,618文字 2020年9月11日 19:18 更新
残酷描写有り暴力描写有り ダンジョン・クロールダークファンタジー・コメディー進化ダークヒーロー成り上がり仲間は少女と一見幼女魔王・魔神
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