概要
スペランツァの一人であるハルが予期せず再会したのは、かつての恋人シュウだった。終わった関係だと割りきるハルに対して、シュウはなにかと彼女に対する執着を見せる。それをおもしろく思わないシュウの恋人エリカの行動が、周囲を巻き込みそれぞれの運命を加速させていく。
世界の存亡を託されキューブに翻弄されながらも、若者たちは人類を守るために戦いに身を投じる。
だがキューブとスペランツァ、そしてペッカートの関係性には、大きな矛盾が隠されていた。
架空物質 × ダークファンタジー。
世界の存亡を賭けた戦いの中で紡がれる愛憎劇。
この作品は、小説家になろう様、Nolaノベル様にも掲載しています。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!自らを犠牲にする『スペランツァ』と、それを守護する『スペラーレ』
謎の生物によって侵略され、人類が虐殺され続けるようになった世界。
戦うことを選んだシュウは、ある日突然姿を消した恋人ハルと再会する。それも男連れで。
さらに、恋人(自称)エリカもついてくる。人間関係が複雑になる中、警戒音とともに敵がやって来た。
バイクから飛び降りるハルに、シュウは目を疑う。
「ハルさんは、『スペランツァ』ですから」
未知の生物ペッカートと、それに対抗できる唯一の存在スペランツァ。
スペランツァは「人類の希望」と呼ばれる謎の石であり、『キューブ』の適合者だった。
ハルは『キューブ』から選ばれ、高い身体能力と常人をはるかに上回る回復力を手にすることとなる。
選ばれた特別…続きを読む - ★★★ Excellent!!!『世界再生の生贄』が選んだ未来は
未知の生命体であるペッカートに襲われる世界において、唯一対抗できるのは、キューブという物質と適合できる体質を持つ者『スペランツァ』のみ。
そんな適合者候補たちを施設に集め、組織として研究、訓練している政府委託の施設に入隊希望者としてやってきたシュウが、理由も告げずいきなり姿を消した元カノであるハルに再会することでこの物語は始まります。
押しかけ系ギャルの今カノ?であるエリカも勝手についてくるし、施設内では所長をはじめとした癖のあるキャラもいて、人間関係と世界を救うためのペッカートととのバトルの両極面がいつの間にか融合していきます。
スペランツァのハルは、唯一のパートナーであるスペラーレ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!日常と背中合わせの戦い☆
バイト帰りの男子シュウが、友達と電話したりコンビニに寄ったり。
アパートに帰ると、彼女からの置き手紙が。
そんな日常から一転、未知なる生命体『ペッカート』vs人類の戦いに、お話は転がって行きます。
シュウが入隊希望した組織で再会した、元カノのハル。
そのハルが、襲撃して来た敵との戦いに向かうシーンが、実にカッコよくて魅力的!
そこでグッと心を掴まれたら…そのままお話にジャンプ!!
タイトルの『キューブ』とは?
そして『スペランツァ』と『スペラーレ』とは?
ラスボスの正体とは?
それらの謎の答えはぜひ、ページをめくってご自分で確かめてください。
SFが苦手な方にも、オススメですよ♪ - ★★★ Excellent!!!未知との存在との戦いと交錯する少年少女の想い
非現実であった未知なる存在との戦いが、現実として目の前で繰り広げられる。
民間でこそあるものの、国から委託された部隊にスカウトされて自らその世界へと飛び込み、日常が非日常になった主人公シュウ。
そこで待ち受けていたのは、非現実な日常だけではなく、失ったと思っていた一人の存在があった。
とある未知なる存在との戦争を描いた映画を彷彿とさせるような始まりは、日常から始まりゆっくりと非日常へと流れていく。
特殊部隊へと加入する事で、読者ごとその世界へと導いているような導入。
その中で注目すべき点は、敵の存在と主人公シュウの元恋人だろう。
ある日突然消えたはずの存在が、非日常へと片足を踏み込ま…続きを読む - ★★★ Excellent!!!現代ファンタジージャンルで久々に出会えた、大好きな世界観。
第一章まで読了した時点でのレビューになります。
人類と敵対する未知の生命体「ペッカート」に対抗できるのは、同じく未知の鉱物「キューブ」に選ばれた若者たちだけ。
シュウも戦うことを選び組織の練習生となったのだが、そこで再会したのはかつて唐突に姿を消した元恋人のハル。命を散らす戦火の中で再会した二人だが、その心が再び通じ合うには程遠い。恋愛や友情などのありふれた日常と引き換えにキューブに選ばれた若者たちに、人類の希望は託されている――。
怪物と戦う秘密組織が大好きな私にとって、まさに理想を詰め込んだような世界観でした。当たり前の日常が壊され、それまで戦いとは無縁だった少年少女たちが神格的…続きを読む