自らを犠牲にする『スペランツァ』と、それを守護する『スペラーレ』

謎の生物によって侵略され、人類が虐殺され続けるようになった世界。
戦うことを選んだシュウは、ある日突然姿を消した恋人ハルと再会する。それも男連れで。
さらに、恋人(自称)エリカもついてくる。人間関係が複雑になる中、警戒音とともに敵がやって来た。

バイクから飛び降りるハルに、シュウは目を疑う。

「ハルさんは、『スペランツァ』ですから」

未知の生物ペッカートと、それに対抗できる唯一の存在スペランツァ。
スペランツァは「人類の希望」と呼ばれる謎の石であり、『キューブ』の適合者だった。
ハルは『キューブ』から選ばれ、高い身体能力と常人をはるかに上回る回復力を手にすることとなる。

選ばれた特別な存在は、己の身の安全を放棄して戦いに挑んでいた。
みずからを犠牲に戦う覚悟を持って挑む『スペランツァ』と、それを守護する『スペラーレ』。
ハルのことを知ろうとするシュウと、ハルの心に寄り添い続けるキョウヤ。
少年少女たちの行方はいかに。

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