「純文学風 小説」を含む小説

　主人公の住む町は、玄関から一歩外に出ると、誰も彼もが泣いている。皆、ソレを身に纏い、叫びと涙と苦しみを外側へと放出させる。 　主人公は1日の中で、様々な人と出会い、様々なソレを…

村上龍先生の初期小説と、「僕」が交錯するオマージュ小編。

二十年以上昔に書いた、老若男女対象の官能小説を目指して書いた純文学（風）小説です。 これを書いた当時は全年齢対象のつもりでしたが、保険としてレーティング（暴力描写有り／性描写有り…

これは、独りの人間と一疋の小猫の冷たくも心温まるクリスマスの特別な物語。

『宜しければ、私と一緒に死んでは頂けませんか』 本作は、生きる理由を失い、憂悶の日々を過ごしていた男と貧困が故に治すことの出来ない病に絶望していた女性の最期に紡ぎ出した現代ドラマ…

寝台列車の中で取り留めもなく想いを馳せるひとりの男。 実は私は寝台列車に乗った事がありません。 いつか乗ってみたいという願望を込め エッセイ風小説を書いてみようと思いました。 …

YO、兄弟。俺はこれを読んでくれてるお前を「兄弟」って呼ぶぜ、何たってこんなリアルを語れる相手を兄弟以外に何て呼べばいいんだ？　とにかく、俺は俺のリアルをここに描くよ、俺がいるの…

　もとはとある「桜を嫌いな理由」をお題にした短編コンテスト応募作です。 　お題からして、もう「桜の樹の下には屍体が埋まっている」の名言しか頭に浮かびませんでした。 　これは梶…

　は？ いや、確かに俺は ※※※※ だけど？ え、王宮に来い？ ていうか、おたくどちらさん？ うちは単なる農家だぞ？ 来るところ間違ってるんじゃ……王様の使い？ あぁ、いやまぁ、…

タイトルがいかめしくて純文学風に見えてしまったので☆をつけました。 萌え小説の皮がうまく被れたでしょうか？ 世界に誇る観光地　別府。 ここに移住したフリーライターによる聞き書き…

　ー－最近、頭痛がする。 　小説家として活動している私は療養を兼ね、とある観光地へ赴いた。

東京から移住してきた男が田舎で静かに暮らす日常を綴るだけ。なんのドラマも事件もない、平和な日々。小説で語られる世界は現実の日本とは少し違う世界線と思ってください。実際の地理とは位…

小説投稿サービスを通じてある男性と知り合う少女。 初めは素敵な作品を書く方だ、という尊敬から、次第に気持ちが変わっていく。 少女から乙女へ。そして乙女は現実に打ちのめされる。 悲…

片想いの相手が原因の事故によって入院した。彼には恋人がいるけど、病室にいるときは自分の事だけを見てくれる。 束の間の幸福をじっくり味わう、病み系片重い短編小説。 全3話 ＊…

いつの時代も人とは考えて恋をしてしまうものなのだろう。 一人の遊女の短いお話。 ※生きるの小説の中の一作品です。 読み辛いため、章に分けました。

　『アタシは彼女の指をひとくちでいいから食べてみたいと、そう思うのでした』 　珠稀と百合子は美しい桜の木の下で出会った。出逢ったときから運命を感じてしまうほどに似た者同士でいつ…

バッドエンドしか書かない先輩と小説家を殺したい後輩の、二人きりの文学部のお話。

静御前と義経のIF歴史です。こんなだったかなーと。 静御前の終焉の地は記録がないようですが、鎌倉から京都へは戻ったらしいです。 子供は海に捨てられたらしいのですが、生死を確かめた…

純文学風、読んで元気の出ない短編小説。 永遠に分からぬままとなった、Sの「ほんとう」の話。