「竪琴」を含む小説

夜に開店する飲み屋にて、一人の女が竪琴を片手にひたすらに歌っていた。 客達は彼女を「ディーバ」と呼んでいる。今日もディーバは竪琴や声で歌を紡ぐ……。

連続殺人事件について調査する探偵と助手の「僕」の話。

旧作『ソフィア姫と十字軍の伝説』に続く、＜姫・伝説＞シリーズの第二作です。 今度は史実、というかトロイア戦争叙事詩群を踏まえた伝奇歴史ＳＦにしました。 第２話では、カサンドラがア…

林響子は崩落事故で、トンネルに閉じ込められる。バスに残された人々は、いつ救助が来るのか分からない状況の中、不安と恐怖にさいなまれる。その時、一人の少女がライアーハープを奏で始める…

　一人の少年シェサがうずくまって泣いていた。 　それを見つけた歌の精のルティアは、なぐさめるように竪琴をかき鳴らし、歌をうたう。 　しかし、シェサは感謝するどころか、むしろ迷惑そ…

海沿いの町で父親のために葡萄酒を盗む罪を犯した少年は、ある二択の罰を迫られる。一つは盗んだものを取った方の手が、永遠に動かなくなる。もうひとつは盗んだものを返し、一晩たった一人で…

オークのご令嬢はオークの婚約者にすら醜いからと婚約破棄をされてしまいました。そんなご令嬢はある日、家族から捨てられた盲目の竪琴弾きと出会いました。音楽を奏で、歌を歌い、二人は楽し…

オル青年は巻き毛の吟遊詩人。 山で罠にかかった仔犬を助けた。 街に訪れた彼の元、いきなり三つ子の押しかけ弟子が表れた。 長男のケルは黒髪の元気な男の子。 次男のベルも良く似た黒…

ミュージシャンを目指していた主人公。 ある日ひとりの少女に出会い、お互いに惹かれ合う。 だが結婚の目前、彼女は交通事故で帰らぬ人となってしまった。 生きる意味を失った主人公の前…

今や簡単に渡航できなくなった国、ミャンマー。ミャンマーといえば、「アウンサンスーチー」「仏教」「ビルマの竪琴」ぐらいのイメージしかなかった私。たまたま条件が合致して、渡航すること…

死者と会えるホテル、竪琴ホテル。 OL、ヨウ子は、スーパーで泣いているとき、慰めてくれたおばあさんから、その会員制のホテルの紹介カードをもらう。 「もし他に何もないのなら、この…

私は異世界に飛ばされました。目の前には、女神がいたんです。とても不機嫌でした。 いきなり、バグを修正するからと言われました。 ステータスを見せられ、勇者達に追放され、猫耳姿の…

思いっきりベタなファンタジー。書いた自分で言うのも何だが、素直すぎる。もっとこうファンタジーというのはドロドロしていないと。

「月を見ながら眠ってはいけない、魂を奪われてしまうから」。 月の雫によって孕んだ父なし子は、悪魔の子として沼に沈められる風習になっていた。けれどそこへ黒い馬に乗って現れた流れ者の…

KAC2022　④「お笑い/コメディ」 「リリック」の由来は、古代ギリシアまで遡る。 人々は竪琴のlyreに合わせて、口語表現をおこなった。

イギリス南西部に位置するシリー諸島。観光地として有名なこの島には、とある不思議な言い伝えがあった……。 イズールトを忘れられない騎士と、イズールトと名付けられた少女の話。

　　王の愛せし　永遠姫の 　　腕で咽ぶ　音無き竪琴 　　王を愛せし　永遠姫の 　　心響かせ　　朧の音色…… 刻の止まった世界に閉じこめられた娘と、閉じこめた全能の男。交わること…

〈空魚〉と呼ばれる生物とともに、人々が空に浮かぶ島で暮らす世界。辺境の街で生まれたネアは、亡き母に教わった歌と物語を愛する少女だった。ある朝、その歌声に引き寄せられるように姿を現…

　とある「恋愛ファンタジー」をお題にしたコンテスト用に書いた、ギリシア神話の「オルフェウスの冥府下り」をモチーフにした悲恋の物語。 　そして、なかなか読者様に好評の拙著長編ファン…