「怪談 和風」を含む小説

２００５年　平成１７年。ある夏祭りの日。小さなボロいお社でお参りをした時、彼女は名前を失った。■■■■。彼女の名前は己の口からも、他者の口からも自分の名前は聞こえなかった。やがて…

２００５年、平成１７年。■■とある少女は喧嘩別れをした。その喧嘩別れをした日から異変が起き愛犬が亡くなり、一年後に母親が行方不明となる。年数が経つ度、その少女の身にも異変は起きて…

明治なのか大正なのか、そんな時代の平和な世界のミステリィ。 お耽美アリ、官能アリ、薔薇だ百合だ殺人事件に幽霊画。 エログロナンセンスなんのその、真実なのか虚構なのか、それが敢え…

現代日本の片田舎、七五三で氏神様にお参りするため観魂神社へと向かう少女・鈴鹿千歳と両親は神社のある山に到着した。 麓で車を停め、先に母と千歳の二人で神社までの石階段を登っていく。…

「目が覚めたら、不老不死になっていた」 怪異アレルギーに悩み、孤独な学校生活を送る「僕」。 そんな「僕」の前に現れたのは、クラスメイトであり、ルームメイトでもある星蓮だった。 …

 大正××年。今日も花街は色めきと陰りの最中にある。  花街で女郎たちに育てられた青年、朱門（あもん）は、ある日唐突に店を尋ねてきた祓い屋・辻屋とともに、花街で頻発しているとい…

【幽世の夢の果てで】と名付けられた、一つのゲームが有った。 ジャンルは和風伝奇恋愛系ハック＆スラッシュ。 ただ、実際のプレイヤーからはこうも言われていた。　『鬱ゲー』と。 そん…

ある辺境の村には古くから言い伝えがあった。 踏み入ってはならぬ守り神の山。遊び、友情、非行、三人の中学生が異なる目的からそこを登って行く。想像を絶する超常と出遭うなどとは知らず。…

行き詰まった人生。残されたのは無念と未練ばかり。 「おそろい」の二人は、あばら家で何を語るのか。 救いを、かたるのか。 ※「novel首塚2024」参加作品です。お題は「ひらめ…

記憶をなくし、山の上で孤独に機織りをする娘みち。日照りの続く夏の日、突如現れた大男に殺される。死ぬ間際、彼女は失っていた幸せな記憶を思い出す。幸福だった昔に帰りたい。無念のあまり…

【あらすじ】 古来から伝わる呪術、狗神を使い妖怪退治を生業とする犬神家という一族がいた。 その内の一人、ちょっと気弱な女子高生の『犬神　狛(いぬがみ　こま)』は、一族が認める退…

花のお江戸、長屋の大家をしながら絵描きの天才として知る人ぞ知るハルノブと、その長屋に転がり込んで面倒を巻き起こす博物学の怪人・ゲンナイが巻き起こす事件未満・騒動未満の日常。 ま…

明治の中頃。明治政府の近代化政策とは裏腹に、貧しい庶民は昔から変わらぬ生活を抜け出せていなかった。寒村に住む少女、民子は、女衒に連れられ東京に向かう途中、吹雪に遭い、山小屋に閉じ…

　妖怪は人々の存在から忘れられれば、死ぬ。 　そんな怪異との別れを体験した少年達が敵として見るのは、新たな歳伝説やネットミーム。紛い物の妖達。 　 　そんな少年の中でも風変わりな…

拙作「桜の朽木に虫の這うこと」シリーズに登場する架空の街・東京都朽木市（くちきし）。 九つのブロックにわかれるそれぞれの「区」の由来です。 ほかのサイトにも投稿しています。

【あらすじ】　 　付喪神の声が聞こえる師走は、古い物が起こす怪奇を解決することで知られていた。 【登場人物】 師走…主人公。灰色の髪を持ち、荒れた境内に住む。妖怪の言葉が分かる。…

ラフカディオ・ハーン先生の "Kwaidan: Stories and Studies of Strange Things" から、雪女のエピソードを新訳しました。エキスパンデッ…

落語みたいな話が書きたかったんです

雪女のお雪は、山に迷い込んだ木こりの青年と出会う。これまで誰一人として生きて帰すことのなかったお雪だが、その男だけは殺さずにおいた。ただし、「誰にも話すな」という約束を押し付けて…

幻霊生輪(げんれい　なまわ)は２４歳だ。 神主見習いをしている。 いずれは宮司として社一つを任される予定だ。 生輪は、東京のとある、神社を預かる事となった。 その神社の境内の…