酷く不穏な作品である。『忌み山』の伝承とは一体、何なのか。そこに祟るのは神なのか、それとも全く別の何かなのか。害を成すモノなのか、救いを差し伸べるモノなのか。怪異たちの《詳細》を目の当たりにするにつけ、自らの立ち位置さえも、いつの間にか見失って行く。決着したのかどうかも又、不穏さへと流れて行くこの作品、決して一話だけで終わって欲しくないと心から祈っている。