「十円玉」を含む小説

小学校５年生の頃、女子三人で「こっくりさん」をしたときの話です。鳥居は口紅、五十音表は４Ｂの鉛筆、十円玉は昭和64年。打ち付けられた木板から、廃校舎の教室に差す夕日。三人で十円玉…

突然ではあるが、「僕」の通うスイミングスクールの階段の柱の話をしたい。 その柱には、十円が埋まっている。 どこかの小説で見た文面のようだが、そんなに恐ろしいものじゃない。 言…

作家の若竹七海が学生時代に書店でバイトをしていた時、「毎週末、五十円玉二十枚の両替を頼む」という奇妙な客に遭遇した。 当時は謎を解くことのできなかった彼女だが、十年後プロデビュー…

営業部のサラリーマン谷本は、出張で訪れた漁村の書店で五十円玉二十枚を持ち込んで千円札に両替してもらう老人を見かける。一週間後、谷本は村一番の有力者が刺殺されたことを知る。村に舞い…

タイトル通りです

本屋でバイトする佐々木陽菜。毎週土曜日になると、謎の若い男がやってきて「五十円玉二十枚を千円札と両替してほしい」と頼んでくる。 その目的とは一体……？ 短編賞創作フェス「秘密」…

連作短編集。 「五十円玉二十枚の謎」への別解あり（３話２章）。

　『おきつね様』というこの辺りを見守ってくれている神様を喚び出すこっくりさんの真似事をしていたところ、マリア様と呼ばれている少女が乱入してきて、傘で十円玉に穴を空け、儀式は終わっ…

古賀いのちは、医者を目指していたが、毎夜コンビニでアルバイトする苦学生だった。クリスマスが終わった夜、ベトナム生まれのジエンちゃんと一緒にレジでお客さんを待っていると、一人の女性…

◇登場人（？）物　＊全員同中学１年生女子 ・北野　一美　きたの　かずみ 強気、好奇心旺盛で回りを強引に引っ張り回すタイプ。 ミニスカツインテール。最近母の化粧品を勝手に使って怒…

銀行に勤める「ぼく」は近所の小料理屋でドーハの悲劇を見届けた帰り道、謎の老婆に出逢い、古い十円玉をもらう。老婆を送り届けた後、自分の腕時計が壊れていることに気づいた「ぼく」はある…

幹久は会社の上司である七海のもとへ、ある謎を持って訪れる。 それは若竹先生が実際に遭遇した、不可解な両替に関するものだった。 幹久と七海のコンビは、病床から事件の解決に挑む。

オカルト研究部のただ一人の部員で校内唯一の二年生部長である俺は夏休みも終わりに近づいたある日、学園祭での研究発表のために一人で「こっくりさん」をすることになった。 オカルトには…

あ、やっべ、十円玉飲んじまった。

自販機の下に落とした十円玉を拾おうとして肩が脱臼したことにより俺は死んだ。 気がつくと自室のベッドの上に寝ていたのだが、そこは俺の元々いた世界ではなく、あの世だった。 ※こちら…

「明子さん、今夜は綺麗な満月ですよ」 やわらかな声音に、私はふっと眠りから覚める。 穏やかな表情の着物姿の青年――青磁が、私のことを見下ろしているのが分かった。 「満月か」 …

どうも、錆びた十円玉です。今回、短編小説コンテストに出すための小説を書きました。ホラーっぽいですけど、怖くありません。安心してお読みください。アドバイスやコメントがありましたら、…

魔王様の背後に、その美しさに悶絶した屍の山あり。 その魔王の名はビンボゥ・ムリダ・ノウキ・マニアワーン。 そんなイケメン魔王様は、配下の淫魔王（ショタ）と共に現代遠征出稼ぎ中。…

主人公・神野透はブラック会社の無茶な出勤に応じて命を落とす。 そんな彼が目を覚ましたのはラノベなのでよく聞くあの異世界転生……で、あったのだが、なんと転生した世界は『未完成』！…

放課後、女の子二人で狐狗狸さんをしようとしたら男性が乱入してきた。