本作の主人公である佐々木陽菜は本屋でバイトしているのだが、彼女がそこで働いているときに、奇妙な男性がやってくる。
その男は不思議なことに、五十円玉二十枚を千円札と両替してほしいと頼んでくるのだ。
陽菜は拒絶したら面倒ごとになるしれないと考え、両替してあげるのだが、なんとそれが毎週のように続いていく。
ある日、彼女はとうとうその男にどうしてそんなことをするのかと訊いてしまうのだが、彼はその質問には答えられないと言って去り、それから二度と来なくなってしまった。
結局、あの男はなぜそんなことをしていたのか?
後半でその答えが明かされることになります。
私は真相を知ってなるほどなと納得すると同時に作者の天野純一さんがとても博識なことに驚かされました。
お若い方なのにどうしてそんなことを知っているのか、不思議です。
謎の提示からその答えが出るまでの過程が丁寧で、短編とは思えない満足感がある作品でした。ご一読をおすすめします。