「信頼できない語り手」を含む小説

主人を守れず、護衛をクビになった俺は、主人トリスタン卿を殺した犯人を見つけるために一人の探偵の元を訪れる。とある通りにある古びたアパート、その12号室に歴史家兼探偵クロムウェルが…

ここが乙女ゲームの世界だと気付いた子爵令嬢。 自分のため、キャラクター達のためにと行動することを決意する。 そんな彼女の行く末は…… アナベル・アゲラタム子爵令嬢：乙女ゲーム「…

その箱は、開けてはならぬ黒い箱。

学業不良の学生 竹澤芳雄は、自らの卒業論文をけちょんけちょんに貶した、天才生物学者であり、所属するゼミの教授の鷺沼カレンに対するしっぺ返しを目論み、同じく映画研究会の悪友である中…

タイトル先行で思いついて、それっぽく形にしました。 一応、ミステリーになっている……といいのですが。

ドアの向こうには『ヤツ』がいる。 私はそれに語り掛ける。

　宮殿の後宮《ハレム》の一角に、皇帝《スルタン》になれない皇子たちを幽閉する《鳥籠《カフェス》》がある。出られるのは帝位に就く時か死んだ時だけの実質的な牢獄の中、心身を病んで斃れ…

「俺は男なんだ。だからお前の好意には応えられない」 高二の初夏、放課後の教室でハルキは謎めいた美少女転校生──鷹宮遥香からそんな型破りな振られかたをする。 鷹宮はさらに、自分に…

大昔に書いた小説です。 なのでファックス（FAX）とかが普通に出てきます。スマホは当然のように存在しません。 書いた当時としてもファックスは大分旧式のメディアという印象でしたが、…

高校生時代を一緒に過ごした仲間たちのキラキラ青春群像劇！ ── の、中の本音と本当の事。 ２８歳になった彼らは友人の通夜で再会し、１８歳の自分達に翻弄される。 近況ノートに画像…

1980年代～2010年代まで日本のミステリ小説界でブームを巻き起こした「叙述トリック」とは一体何だったのか。その起源と系譜をたどろうとする文章です。 【！！！　注意　！！！】…

▶日本国憲法の改正を経て〈戸籍省〉による人権の剥奪が横行するようになった近未来日本。自分を『動物』だと思い込み某動物園に収容された少年Tが、密室となった檻の中で無残な屍をさらして…

皆もすなる日記というものを、僕もしてみんとてするなり。ただ、単に日記を書いても、Twitterで呟いてるのと変わらないので……身近な頭おかしい連中を紹介するエッセイみたいにしてみ…

月夜は人を狂わせる―ルナティック。 終電を逃した僕は梅田の街で散歩をする。 そこで『出来事』たちに遭遇し、戦う。 ※信頼できない語り手についてはウィキペディアをご確認下さいま…

女ふたりの宅飲み。 お姉さんが私に語るのは子供のころ、いじわるな男子と一枚の絵をめぐる苦い思い出。

この島は世界から孤立している。島全体が「お倉様」への信仰でつながったひとつの家族のようなものだ。 だが、その平穏を脅かす存在がいる。魔臼と呼ばれる怪異がそれだ。 長らく鳴りを潜め…

「『頑張ってたけど死んだから、まあ別世界になら生き返ってもいいんじゃねランキング』ってなんだよ」

魔力を持つ者と持たぬ者が混在する世界。「僕」が覚えているのは行方知れずの想い人。捜索の協力者は、彼女と険悪な異母兄妹のみ……どんなに困難でも、きっと君を見つけ出す！ ※「不死系…

海辺の貸別荘で、美しいヴェネツィアンレースのテーブルセンターに鎮座する青いガラス瓶の呟き。◆ 三つのキーワードで小説を書いてみませんか【「海」、「毒」、「強欲」】　参加用書き下ろ…

この色気の無いエッセイのようなものは、目に見えないものと視ていることについて話しながら、本当はあまり見せたくなかった己の創作世界の本質（ハダカ）かもしれないものを、チラリズムする…