ビワコノリュウ"グレールモンス・ビワギオヌバス"

弟夕 写行

X-1

アレシボ・メッセージへの返信。


『私をウムラウトと呼んでいただこう。

M13-番外地はすべてコポレルメント鉱山の中である。

それは3x月の滑らかなるガラスの雨が降る日で、平行時計は2002ミメール時のパオロン電波を打ち鳴らしていた。』




難しい。他宇宙文化の受容から活用までこんな隔絶があるとは思わなかった。


映像文化が異常に発達したために、私たち漂線格子生命体に小説文化が育っていないことへの弊害がこんなところに出るとは。

地球を覗いて、名文書き出しを目よう耳真似してみたが、奇妙で機裂だ。


まだまだ地球を覗く必要がある。

今度は誰か、特定の人間をしばらく覗いてみることにしよう。


頭の中でぐっと念じる。

すると、私の頭にはという名前が現れた。

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