無色茶論

作者 蒼翠琥珀

70

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★★★ Excellent!!!

こちらは作者の創作論・SF観などをのぞくエッセイ…のはずなのですが、知らぬ間に不思議な狸さんに導かれ、次元の狭間を飛び越えてしまったようです。
言葉がぽんぽん姿を変えて、世にも奇妙なトリックアートへ。『アリス』の世界を彷彿とさせる言葉遊びは、壮大な宇宙の彼方をも面白おかしく転がし続けるのです。
すっかり作者の術中にハマってしまいました。この、あまりに独特すぎるエッセイ、いったんハマると抜け出せなくなります。
まだまだ作者の言葉の海に溺れていたい。完結がとても残念なくらい、楽しいひとときを過ごせました。ありがとうございました!

★★★ Excellent!!!

もちろん褒め言葉です。
意味がわかりそうでわからない。
それはおそらく意図的。
でも心に響くところはきっと絶対にある。
同音異義語。
いや、同音で表す漢字は違うけど意味は同じになるような言葉。
立て続けに出てきます。
思うに狸が悪いような。
最初から最後まで化かされ翻弄されっぱなし。
わからない事の方が魅力的だったりします。
そんな一筋縄ではいかないエッセイ、初めてでした。

★★★ Excellent!!!

のっけから最後まで、つらつら変わりなく書かれているのは全て情熱の燃やし方。それをうまく隠して『そんなの知らないよ』と進んでいくエッセイです。誰もが心の中でぼんやりと感じている『創作に対する何か』を文字に表しただけなのですが、その行為はなかなか出来るものではありません。『何か』が何なのか分かっていないと出来ないし、逆に『何か』の先にある『何か』が不明瞭でないと、創作世界を探索しようとは思えず、ずっとぼんやりさせたままになるから。 蒼翠琥珀という名の卵が、そのうち貴方の心で羽化しちゃうかも。

★★★ Excellent!!!

これはいったいエッセイなんでしょうか。小説なんでしょうか。
それすらもよくわからない作品です(いい意味で)。
でも、そんな独特な感じに中毒性があって、どんどん読み進めて、どんどん引き込まれます。
なかなかうまく説明できない作品ですので、みなさんも読んで、自分で確かめてください。

★★★ Excellent!!!

一般的に考えられるエッセイとはひと味違う、思考の彼方へ連れていかれるような言葉遊びの世界。

書くことや読むこと、さらに日常の中で、人はどうしても既成の考え方に囲まれ、それに囚われがちです。でもこの作品にはそれを気持ちよくかき回し、払拭してくれる感触があります。

毎回違う次元の中で説かれるお話は、既成概念を外れた場所からものごとを見て、掘り下げていきます。ときに文学的、ときに数学的、ときに感覚的。堅苦しい言葉ではなく、少しとぼけたユーモラスな口調で語られるのが魅力です。読むうちにいつの間にか筆者の手のひらに乗せられているのか、あるいは狸に化かされているのか。いずれにせよそこに一方的なものはなく、ものの見方とはいろんな角度から存在するものだと気づかされます。

言葉遊びの中に本質を探る「エッセイのようなもの」。
蒼翠と琥珀に彩られた独特の世界を覗いてみてはいかがでしょうか。意識の外にあったものを発見させてくれるかも知れません。