言葉遊びの中にものごとの本質を探る「エッセイのようなもの」

一般的に考えられるエッセイとはひと味違う、思考の彼方へ連れていかれるような言葉遊びの世界。

書くことや読むこと、さらに日常の中で、人はどうしても既成の考え方に囲まれ、それに囚われがちです。でもこの作品にはそれを気持ちよくかき回し、払拭してくれる感触があります。

毎回違う次元の中で説かれるお話は、既成概念を外れた場所からものごとを見て、掘り下げていきます。ときに文学的、ときに数学的、ときに感覚的。堅苦しい言葉ではなく、少しとぼけたユーモラスな口調で語られるのが魅力です。読むうちにいつの間にか筆者の手のひらに乗せられているのか、あるいは狸に化かされているのか。いずれにせよそこに一方的なものはなく、ものの見方とはいろんな角度から存在するものだと気づかされます。

言葉遊びの中に本質を探る「エッセイのようなもの」。
蒼翠と琥珀に彩られた独特の世界を覗いてみてはいかがでしょうか。意識の外にあったものを発見させてくれるかも知れません。

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