「レモン味」を含む小説

お前は世の中の辛さを知らない、と教師に怒られた男は、やがて科学者になり、そしてあるひとつの飴を開発した。 社会が甘くないなら、それはレモン味なのか、塩味なのか、どんな味なのか。 …

登場人物 　佐藤 夏（さとう なつ）……通称なつ。好物はポイフルのレモン味。 　笠原 鉄平（かさはら てっぺい）……通称てつ。好物は蒲焼さん太郎。 あらすじ 　私立黎明高校に通…

偽教授檸檬杯参加の為に書いた百合っぽい？掌編です。甘酸っぱくて美しいものを目指そうとして微妙に事故った感。一応補足しとくと千一夜物語にこんな子はいないです。そこは私の勝手なオリジ…

泣いてもいいのではないですか。 なかなか立ち止まることの許されない毎日を送る現代人に。 ＊2022年6月追記：板野かも様の企画 #新匿名短編コンテスト・再会編 https://…

　会社勤めに疲れたサラリーマン・佐藤幾多郎（さとうきたろう）は有給休暇を消化するため、京都に旅行に出かけたはずだった。 　しかし行きの新幹線の車中で居眠りをして再び目が覚めたとき…

何かというと人に飴玉をあげる癖があるクラスメイトの雨宮。雨宮はいつも、俺に苺味をくれる。でも、他の奴にはレモン味をあげているらしい。大したことではないのかもしれない。深い意味なん…

高２の男子バレー部員、伊藤正樹は熱心に練習を積み重ねてきたのにインターハイ予選メンバーから外され、不貞腐れていた。 そんな時に同じような目に遭った高３の女子バレー部員、高橋美由紀…

ショコラティエ匠とピアニスト響子シリーズ第三弾。 ほのぼの日常の二人ですが、今回は少しシリアス？ 響子、大学生時代。匠、自立前の時代のお話。 二人の飛躍の舞台が真冬に訪れまし…

　親友の結婚式で、紗菜子は五年間つづけてきた不毛な恋に終止符を打つことを決意する。生まれたときから兄妹のように育ってきた幼なじみの忍が協力を申し出て、『その日』を迎えるが――。 …

自主企画用に詩を書こうと思った時、定型詩にしたら面白いのでは…という何となくの思いつきから、短歌に初挑戦してみて楽しかったので、ちょっと嵌りました。 エピソード題名の末尾に ※…

昭和初期。 結城と私は学生と富豪という立場を存分に使い腐った青春を謳歌していた。 それは本当に、唯我のように美味で独尊のように極上の日々だった。 あの紅色以外は。 …

香鳴祐人さまの自主企画「同題異話SR -Oct.- 『愁いを知らぬ鳥のうた』」に参加させて頂きました。 歌謡曲の名の如く印象的なお題に見合うものを…今回も創作意欲の種火となる素…

　ネガティブなお話にはタイトルにはこれ→◆をつけてます。それ以外にはこれ→◇をつけているので、ご参考までに。 ◇初恋 ―レモネード―（1,380文字） 　私の初恋の思い出はね。…

同音異話SR．September　「夕紅とレモン味」　参加作品です（締め切り８日前のぎりぎりですが）。 秋の放課後、美術室に入ったら金髪の美少女がいて……というシチュエーションか…

600字縛り同題異話！今月は6話完結！後味酸っぱいレモン味。レモンといえば雑誌かな（笑）本編とはなんら関係ありません 。あ、タグに恋愛入ってました、すいません間違いです。恋愛して…

近未来。人類は自らの行いにより、自らを滅ぼすこととなった……だけど、人類はしぶとく生き続けている。 そんな世界ではありふれた話。 用心棒を生業としている『俺』は『彼女』と共に、い…

香鳴裕人様の自主企画　同題異話SR -Sep.- 『夕紅とレモン味』に参加させていただきます。 拙作「名医の目井さん」の登場人物、非口食美とデンスにスポットを当てた話です。 …

　スペースシャトルのパイロットは、地球の砂漠の中で真っ赤な夕日を見た。 　その娘は、別惑星を走るバスの中から真っ赤な夕日を見た。 　レモンの味には、二つの意味を持つ。 　香鳴裕…

「月が肥えていく間、このテラスで会いませんか？」 白く細い月が浮かんでいた夜、私と彼は出逢った。満月になるまでの間の期間限定のお茶会はおだやかに続いていたが、もうすぐ満月の日が…