魔法の隠し味はいつも君が

作者 蜜柑桜

79

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★★★ Excellent!!!

お菓子職人とピアニスト。
それぞれ違う道を行きながらも互いを尊重し、理解し合う若きカップルを描いた青春劇です。驚かされるのは洋菓子に関する知識、ピアノに関する知識、ともに「作者さんは経験者かな?」と思わせるくらいにしっかり書き込まれていた点でしょう。少し調べたぐらいではなかなかここまで書けるものではありません。

スマホで撮った内容をノートに書き写したり、ピアノコンテストの時は会場の端に座ったりといった細かい所までリアリティに拘りを感じました。
端的に言えば今風でとてもお洒落なのです。

自分の作品を誰よりも理解しているのは、もしかすると自分以外の誰かなのかもしれない。創作者の理想ですね。

★★★ Excellent!!!

プロのショコラティエを夢見る主人公とピアニストを目指すヒロイン。

2人は互いの夢を応援しながらそれぞれのプロへの道へ突き進む。

今回は、お互いに先に繋がるチャンスが舞い降りてきた。
2人が真剣に取り組む姿勢は読んでいて興奮し、ピアノの音色の描写はとても心地良く、ショコラの表現も鮮やかで食べたくなります。

そして、私が最も心に刺さったのは、最後の話に出てくるどんな分野のプロにおいても持つべきプロとしての心構えです。
 
是非、ご覧ください!

★★★ Excellent!!!

ショコラティエ見習いと、音大生。
やりたいことを追求する二人は、自分の道をひた進む。
それでもうまくいかないこともある。
そんな時こそ「では何が大切なのか」というところから目を逸らさず、真摯に心と向き合おう。
それから美味しいものを心ゆくまで食べよう。

かなり甘く、ややせつなく、とっても美味しいお話がここにある。

★★★ Excellent!!!

一見すると甘い甘い二人のお話。
だけど安易に読んで満足しないで。このお話には大変なことが隠されてる。

満足のいく演奏ができなかった響子ちゃん。
新作ケーキを発表するたくちゃん。
たくさん不安があって、納得がいかなくて、落ち込むことだってあるよね。

だけど、芸術ってそんなもの。
数学みたいに正解はあるわけじゃない。
その上、答えだって無数にある。

その演奏の価値は誰が決めるの?
そのケーキの価値は誰が決めるの?
その小説の価値は誰が決めるの?
あなたの価値は誰が決めるの?

自信が持てなくなったら考えてみよう。
その価値はあなたが思うものとは違うかもしれないよ。

★★★ Excellent!!!

こんなの、好きになるに決まってるじゃないですか…っ…(涙

…と、のっけから失礼いたしました(咳払い

恋愛小説は数あれど、大人の背伸びした感じと、青春のような恋の甘酸っぱさを内包した物語は、このお話を置いて、他にはないんじゃないでしょうか…。
本当に、匠の大人男子としての距離感のとり方(でも嫉妬もするし心配もする)と、響子さんの大人女子としての天真爛漫さ(そして匠さんに頼っちゃうところもある)が、すごくすごく、胸にきます。本当にこの二人の関係性が尊いのです…。

加えて、二人のバックで流れる甘いお菓子とピアノの音色も必見。読んでいるだけで、ちょっといいカフェにいるような、贅沢な時間が味わえます。

ほろ甘い恋愛物語を楽しみたい方!是非一度、ご一読ください~!
(そしてもしも、このお話で匠響子にハマりましたら、是非他の短編も…読んで…一緒に魅力にハマりましょう…)

★★★ Excellent!!!

ちょうどクリスマスにぴったりのホワイトでスイートで少しビターなお話です。

客席からはほとんど分からないレベルのミスだったとしても、プロを目指す者の矜持として許せなかったのかもしれませんね。

音楽は演奏者の気持ちに乗って聴く人に届きます。ここはひとつ甘いスイーツで心を溶かしてから、あらためて演奏するのが良さそうですね。

★★★ Excellent!!!

ケーキ屋さんで働くたくちゃん、ショコラティエ。
音大生の響子。
一方はクリスマスイベントで店から抜け出せず
一方はお店ちかくでクリスマスコンサート。
同じ日に大事なイベントが重なります。
どうなっちゃうの、もどかしい。

BGMは山下達郎「クリスマス・イブ」で
たくちゃんに走ってもらいたいところですけれど
途中で通行人にぶつかって頭をさげたりしてね。
でもクラシックピアノですからね、テーマが。
ちょっとちがいました。てへ。

ともかく、ちょっとしたすれちがいもありつつ
仲良しさんなふたりを愛でようという小説でした。まる。

★★★ Excellent!!!

 音大に通う響子は、先生のピアノコンサートにゲスト出演することに。一方、ショコラティエ修業中の幼馴染み、匠はクリスマスイベントに新作のケーキを出すことになったのだけど――?

 ふたりがプロとして自立する、少しまえの物語。心はすでにプロのふたり。だからこその不安と、お互いの存在の大切さがしっとりしみる、音楽とお菓子のコラボ匠響子シリーズ第4弾。この季節にピッタリなお話です。