「囲まれた」を含む小説

スクラップ置き場には、使い道をなくしたものたちが集められる。 その中には、思いもよらぬものが混じっていることも、たまにあったりする。 ポンコツとガラクタ。 彼らはスクラップに囲…

　暗い日々を送る少年、菅野　暁。いつもの様に学校では暴力を振られ家では酒臭い母親が帰ってくるころにバイトへ行く。そんな夢も希望もない日々を送っていた彼はある日、周囲が岩盤に囲ま…

母の実家は山口県周南市戸田。 毎年夏休みになると、私は母の実家へと遊びに行った。 振り返ると、幼い頃の私は日本の原風景に囲まれており、祖父は盆祭りの歌が歌える唯一の人であったこと…

あまえんぼうの仔馬は、ある日、お母さんから離されることになりました―― 満開の桜に囲まれた、十和田市の中央公園緑地。 流鏑馬大会の会場で私が見たのは、３年前に出会った仔馬でした…

秋分の日、お墓参りの後、最盛期を迎えている埼玉県日高市の曼殊沙華の名所「巾着田」に行くお話。

藤沢正文、20歳。 趣味は特になし。あと、少しベースが弾けるってだけの普通の大学生。 無気力なわけではなく、かと言って向上心があるわけでもない。 モテるわけでもなく、かと言って…

僕(私)たちのゴールはまだ見えない。でも確実に近づいてるんだ。お互いの目を見た。この一打が、どれだけ大切かは言わずと知れたことだ。風を感じる。時が流れる。私(僕)たちは緑に囲まれ…

異性に触れられるだけで悲鳴をあげちゃう残念体質の大和谷蒼春。彼はブラコン妹に振り回されつつも、何とか日々を平和に過ごしていた。ある日、そんな蒼春の体質を心配した父親の粋な（イジメ…

人々のいろいろな思いが錯綜し、住居表示を決められないでいる空白の土地がなんと東京のど真ん中、銀座、新橋、有楽町に囲まれたところにあった。

大分県宇佐市、宇佐駅前ををモデルにした架空のお話です。

お盆休みを利用して横浜に住む甥っ子二人が、俺の地元、北海道の北見という街へ避暑にやって来た。北見という街は大自然に囲まれた場所だ。俺は風に揺らぐ山の木々を見ながらもうここにはいな…

誰もが憧れる、トーキョー第９区”楽園島”のアガサホテル。 そこに借金取りから逃げた父親に見捨てられた根津葵は身一つの状態で「働かせてください！」と土下座しに行く。 しかし、そこで…

豊かな海に囲まれた珠流可《するが》の村に一人の少女が住んでいた。 村長の御館に囚われる様に暮らすその少女は、波を読み海を占う海神の巫女。 歴代の巫女ほど力を持たぬ少女は、ただ囲わ…

西暦2025年。五年前に発生した『大流行』によって世界中にゼイビーズウイルスが蔓延し、人類が二十分の一にまでその人口を減らした世界。海に囲まれていたおかげで『沈黙』を免れた日本の…

深く巨大な森に囲まれた「ティホーク砦」を巡り、二つの国が熾烈な争いを繰り広げていた。 一つは魔法文化が色濃いグレアグリット王国。 もう一つは、機械的な技術が発展したテルジリア共和…

旧作、没供養とでも申しましょうか。1997年に執筆した、原稿用紙32枚ほどの短編小説。ファンタジー風、近世～近代くらい？　 天使と堕天使が出てきます。 古典みたいな文体での書き方…

　かつてかぐや姫に会った平安京。 　そこに似た都でエクスたちが見たのは、『竹取物語』のクライマックスの光景だった。 　でも、何かが違う。 　 　月から降りてきたのは、銀の鎧の戦士…

　時は永禄三年五月。統一した装備に身を包んだ集団の中に異色の者が紛れ込んでいた。その男の名前は、前田利家。織田家において『槍の又左』と名の知れた剛の者であった。 ※『第二回　決…

変わり者のお父さんと暮らす６歳の女の子ピーノ。 優しい人に囲まれて、幸せな毎日だけど、 ときどき、お母さんを思い出して、 悲しくなることもあります。 お父さんはなんちゃって魔法使…