「ひと」を含む小説

「えっ、中村…俺のこと見えてんの？」 夏休み前のサークルの打ち上げで、彼氏がほしいと嘆く主人公の陽菜。あるきっかけで幽霊状態の好きな人と、ひと夏を過ごすことになり…。

　端正な顔立ちの彼が楽しそうに話す姿を見ながら、このひとの楽しげな言葉に、彼女が笑っている顔を想像して、胸が、ちくり、と痛み、無性に悔しくなった。その痛みや悔しさの理由を、あの頃…

伝説になったしゃべくり漫才師を目指しているコンビの片方が、ケガで入院している時のひとコマを書いて見ました。

2分で読める掌編です。悪魔というのは、ただ無慈悲に面白がっているように見えて、己の欲望を満たすことだけ考えているものです。

悪あるところに正義あり。 星間銀河に名の知れた、法の番人あらわれる。 かかげる御旗は黄金の、翼を模したエンブレム。 それを目にした悪党は、震えあがってちぢこまる。 誰が呼んだか火…

植物にも優れた五感が備わっているんだよ。 彼はマリーゴールドの花弁に触れながら言った。 五感を持つ花を差し出す彼。それを見つめる私。 オレンジ色のマリーゴールドの花言葉は……

開かないと噂されている美術準備室の扉。 そこが開いた時、主人公・空 は不思議な男の子と出会う。 普通の高校生・空 と、周りの人の日常が動き始める。 丁寧に描きたいと思っているの…

　世界は不思議で満ちている。 　かつて世界を恐怖に陥れた〈神機兵〉が闊歩し、太古の星霊術師が生み出したと呼ばれる不思議な詩があり、そこには当たり前のように人やモンスターもいる。 …

“ひとしずくの森”の主、シュクリ・シュクララは企んでいた。獣耳族の使用人、ニーナが驚く、すてきなハーブティ・ショーを。そしてニーナもまた･･･。 森の主と使用人が織りなす、ほっこ…

俺が戦えないトカゲに転生して七十年近く。ずっと森と平原を歩いてようやくとある町に着いた。 そして俺は出会ったんだ。この長い長い旅の中で、煌くひと時を共に過ごし、家族となった子鬼人…

ある晩、叔父夫婦の元にお世話になっている「私」達姉妹のもとに、年の離れた小さな弟が逃げてきた。 その時連れてきてくれた警邏騎士に、「私」はそれまでの家で受けてきた仕打ちを語る。 …

新米魔導士（魔法使い）の赤塚俐一は、初任務で領海警備に向かっていた。 優しく気心の知れた先輩とともに緊張しながらも淡々とした任務……しかし、それはレーダーに捕捉されない飛行物体が…

毒を食べて育った毒人間のシアを買ったのは、『顔のない男（ジャック）』と名乗る妙に顔の印象が薄い男だった。 ジャックはシアを、暗殺者である自分の弟子にすると言い出すが――。

好きなアイドルを追いかけて5年。ナツミは推し活を辞めようと思う。

空とユクルという同じ家で過ごす二人。その距離感は近いようで遠い。お互いのすべてを理解することの難しさを心の底で感じながら過ごす日常。二人の生活から始まる、街と世界の終りまで。

推し。それは時間との闘い。それは課金。

主人公の鳴海乃蒼は毎年夏になると家族で父方の祖父母の家へ泊りに行っていた。そして今年も祖父母の住む真口島へと上陸した乃蒼だったが、ある日神様に会いたいとこの島唯一の神社である真口…

小学校五年生の夏休み前。隣に銀髪の髪をした女の子が引っ越してきた。 言葉が通じない、どうしたらいいかわからない。でも、一緒に過ごす時間が言葉の壁を取り払い、想いが通じた。いつかは…

今だからわかる 私は道化師で 仲間だと思っていた人は 私は 承認欲求を見たすどうぐ 何故わかったのかと言うと 大切に人間扱いされたから