「スポーツ」を含む小説

最後の大会がなくなった、 自分たちは何のために頑張ってきたのか、 涙を流す部員を前に、 顧問は一冊の漫画単行本を取り出した。 『ドラゴンボール』 その国民的人気漫画のキャラ…

昭和、平成……そして、令和に突入し 『スポーツは孤独な戦いである』 というキャッチフレーズは変化を遂げる。 『孤独を楽しめる戦いこそがスポーツである』、と。

中学生の最後の大会、陸上部の少女――志島歌弧はリレーのメンバーに選ばれなかった。その理由は彼女に才能がないから。彼女は何処か風に浴びられる場所はないかと考えて屋上へと向かう。だが…

　再開したダイビングスクールのプールで、フリーダイビング競技を行っている「僕」は久しぶりに泳ぐ。 　「カクヨム2020夏物語」の「スポーツ・キャラクター部門」用の作品です。 　…

ゆあん様自主企画「葉桜の君に」参加作品。 https://kakuyomu.jp/works/1177354054895314078 「春川桜子さん」 「はい」 　教壇に立つ…

最高の夏になるはずだった２０２０年。 君にとっては失意の夏になってしまった。 そして私にとっても。

　コロナ禍でインターハイも中止となり、凹んでいた水泳部員の俺は、自宅近くのコンビニで同じく高校生の水泳選手と思しき女の子に出逢う。彼女に会いたいがためコンビニ通いを続けるなか、け…

落ち込んでいる受験生が、他人のスポーツの体験を聞いて、立ち上げる話です。

夏の横須賀アリーナに彼らは集う。 可愛らしい園児、元気いっぱいの小学生、青春真っ盛りの中高生、厳つい男性に妙齢の女性、更には孫を抱くお爺ちゃん。 彼らは皆スポーツチャンバラの選…

カクヨム甲子園2020ロングストーリー部門読売新聞社賞受賞作。 インターハイ出場を夢見て、高校三年間懸けてバレーボールに打ち込んでいた菜乃やそのチームメイト。 2020年、夏。…

”なぜ自分は剣道をやっている――？”　2020年夏。インターハイも部活動もなくなり、女子高生・あっこは自問――しなかった。そう、ソシャゲとアイス漬けの日々である。そんなあっこの元…

あの日、私は思わずシャッターを切った。 小麦色に焼けた肌。引き締まった筋肉。百メートルを走る彼女の身体は何よりも美しくて、目を離すことができなかった。 陸上に人生をかける彼女と…

エスパーのエスパーによるエスパーのための球技大会を、２０２０年夏にも開催する運びとなりました。実況は権田宮勝、解説は正宗鳥円之城でお送りします。

　小学生の頃から走ることだけが得意だった。それだけで居場所を作ってきた俺にとって、2020年の夏は最悪だった。 　陸上の大会がことごとく中止になったからだ。 　小学生の時から走る…

　地元を襲った大地震から数ヶ月を経た、二〇二四年夏。六十五歳の神崎治衞（かんざき　はるえ）は、親友の里喜一郎（さと　きいちろう）とともにそれぞれの孫を連れて、とある場所を訪れた。…

オリンピックイヤーの夏。 主人公はダーツのオリンピック代表選手として決勝戦の場に立っていた。 『ダーツはメンタルがとにかく大事』と呼ばれているが、ひょんなことから調子を崩してしま…

中学の時肩を壊してしまった佐村爽は野球を失い生きる気力を失っていた。そんな時高校の先輩白水桜から部活に勧誘される。その部活はピンポン野球という聞いた事もないスポーツだった。卓球部…

生徒会書記の僕は、バレー部の部長が蓋のないペットボトルを投げるところを目撃する。けれど、そのペットボトルからは中身が零れなかった。一体彼女はどんなトリックを使ったのか―――なんて…

退屈な日々を過ごす高良平太。大学に入るも変わらない生活を送ろうとする彼の目の前に現れたのは、意外なスポーツ。それが彼にもたらすものとは。

　eスポーツ文化が広く認知された、2020年の日本。プロゲーマーでもある主人公の男は格ゲーのオンライン対戦でとあるユーザーを待っていた。 　そのユーザーの名は“Nephila C…