「鳥籠」を含む小説

クラスメイトの水無月少女に話しかけられたのは、梅雨の終わり。うだるような暑さの放課後だった。 「鳥が見えたら音楽室へ行って」 奇妙な言葉を聞いたその日から、平凡で代わりばえのない…

魔女の徒弟アスキスは、師アビゲイルの指示で“鍵”を求める探索に向かう。依頼人・朱鷺乃と向かう無名都市で待つのは、毀された神の残骸と、異形を操る魔女達との戦い。彼女自身の過去を紐解…

「さあさあ、おいで、子供達。これから人形劇をはじめよう。りんご飴がチケット代わり。楽しんでくれるといいがね。ところで、ちょっと不道徳な内容かも。お父さんお母さんには、ないしょだよ…

クラスメイトの深海優一に密かに想いを寄せる神崎桜。不器用な桜は素直に想いを伝えられず、魔術を使って、深海を閉じ込めてしまう。これで彼と私は二人きり……。そう思った矢先に、婚約者を…

一人旅で訪れたスキー旅行。 昼間はスキー、夜は美味しい夕食に温泉と羽根を伸ばす二人の男女。 そんな中、離れの湯に浸かっていた桜。そこに紀伊野が入ってきたからさあ大変。出るにもなぜ…

ある嵐の晩。３人の旅人は偶然、森の中にある館に立ち寄った。 館の主人に是非にと誘われ、その館に泊まることになる３人だったが…… 次に目を覚ました時に見たのは、薄暗い地下室、狂気の…

　あるところに侵入者を拒む魔法に包まれた深い森がありました。森に侵入し、その奥にある城に近付くと若い娘を鳥に変え、鳥籠に閉じ込める恐ろしい魔女がいるという森です。 　その森の近く…

鳥籠館と呼ばれる洋館があった。 地下に作られたホールでは、新月の夜、妖しげなコンサートが開かれている。 聞こえて来るのは、女の謌(うた)――怪奇的で幻想的な、美しい謌声だった。 …

彼女にプレゼントを買うため、地元の映画館でアルバイトをするボク。その古びた映画館の館長は、生涯独身のおじいさん。ボクの目からみた、せつない日常のひとコマ。 ※外部企画なので、レ…

大学1年生の恵司は、ある日突然悪の怪物にされてしまう。魔法使いの女の子ローリエのおかげで一時はどうにかなったものの、深刻な後遺症を抱えることに。それを解決するため、恵司は魔法の世…

三柱の女神によって創り出された世界。 その世界を滅ぼそうとした破壊の神が封じられて幾万年……―― “鳥籠”と呼ばれる施設に監禁されていた少年少女たちは、自らの意志と力で外…

俺は大学１年のある日、１つのスレッドを見つけてしまう。 《世界の原理を探してみないか？》 些細な違和感で、俺は鳥籠の外へ導かれていく。 辿り着いた答えは、ただただ真っ赤で、生暖か…