「罪 夜」を含む小説

古来より現世には陰陽のごとく隣り合うものが多かった。 男と女。 太陽と月。 昼と夜。 ……そして光と影。 光が強まれば自然、影も濃くなる。 栄華を極めた人間たちは形なき者たちを恐…

他人の相談を受けて手助けをするという奇妙な部活動、相談支援部。 そんな奇妙な部に所属する高校二年生、久田貞彦。 相手を決して否定せず、穏やかな笑みですべてを受け入れる部長、白…

毎日約束事のように夜がやってきて、誰もそれを疑わない。 夜は見たくないことを隠してくれる。夜は知りたくないことを遠ざけてくれる。夜は近づきたくないことに会わせてくれる。 陸の孤…

マイペースで楽観的な主人公・イドリスは、濃霧の立ち込める朧月の夜、前世の自分が料理人を志して奮闘する学生であったことを思い出す。 ところが、彼がそれを思い出したのは海の上。 最強…

＞お前らの乗った飛行機落ちた。修学旅行は黄泉の国♪めずらしいなぁ？あまりないぞ？ ＞全員特別に、こ　ん　か　い　だ　け　と　く　べ　つ　に　！　と　っ　く　べ　っ　つ　う　に　…

鉄扉を開くと、下へ長く続くらせん階段。その先に目的地がある。 店内に並ぶのは漫画雑誌、食料品、生活用品、衣類、文房具。何も知らない人たちから見れば、ここはいたって普通の雑貨店だ…

同題異話SR -Nov.- 『愛と呼べない夜を越えたい』参加作品。裁判所にて、十五歳の少年が母親を訴えた。罪状は『僕を産んだこと』

３年前、十谷晶は事故で父を喪った。だがその事故に不信感を抱いた彼は、母の元部下である邪庭乃述加の元へ転がり込む。そこで晶は知ってしまう。この世界には《罪人》と呼ばれる異形の存在が…

ある夜、わたしは誰かに見られている感覚に襲われる。振り向くと、そこには身の毛がよだつような姿の鬼がいた。 恐怖に駆られるわたしのもとに「鬼討ち」を名乗る少年が現れる。 鬼を消す唯…

自主企画【同題異話SR -Sep.- 『サヨナラ、小さな罪』】参加作品。

　十歳の女の子、闇は真っ暗な闇の中にいた。

綾瀬イルカは、見目麗しい高校生。彼女は円形恐怖症を持ち、丸みを帯びたものを罪とみなす。 輝夜の姫を自称するイルカと、彼女に求婚する月の王ツクヨミ。 城の町を舞台に始ま…

これは勝者も敗者も幼馴染のちょっとギスギスした青春ラブコメディ。 中学時代に無実の罪を着せられ友達グループから追放された高校生・青海大和は初夏の夜に公園で家出を決行した幼馴染の…

今から12年ほど前、日本にも一夫多妻制の法律が導入された。この法律により、少子高齢化問題を何とかしようと政府は考えていたのだが、この法律には少し問題があった。男は嫁を20人まで持…

東山一輝。勉強にスポーツ、人付き合いと何をやっても人並みにこなせてしまう。 だが、ある日のことがきっかけに彼の人生は呆気なく崩れていく。何もやる気がおきず娯楽に打ち込み続けてい…

9月29日、週間ランキングに入りました。 かつて不良だった少年は、心を入れ替え夢を追いかけていた。 海外への留学が決まり、向こうへ行く前に故郷の町へ帰ってくると、知っている人に…

じめじめとした夜のこと、その日は雨が降っていた。 そこで、彼女と出会った――

江戸、両国界隈で商いをする者たち。今宵は庚申講で寄り合いがある。 乾物屋の跡継ぎの紀一郎は、同席者に高麗物屋の長子・伊織がいることを苦々しく思う。 伊織には不可思議な噂と、ある二…

崩壊した『日本』を舞台に『スライム』と呼ばれる新種の生命体を狩る底辺職『ボトムズ』の視点から描くＳＦ小説。 不定期更新、打ち切りアリ。 ただある夜に視た夢から描いただけの話。

法に従い裁くことは、正義なのだろうか。 死をもって償わせることは、悪なのだろうか。 痛みを伴わない罰を受けることは、贖罪なのだろうか。 逃れられない苦しみから救うことは、罪なのだ…