「文学的」を含む小説

書いてて楽しかったです

チーズケーキがショートケーキに恋してます。あと妹分のモンブランがいます。 文体がブレブレだったり文学青年っぽかった主人公がファンタジックに剣を振ってたりします。 そんな感じに各話…

久しぶりに掌編小説を書きました。 これは雨という言葉を使わずに雨を文学的に表現するというお題から描いた掌編です。

幼い頃に母が死んだとき、私は三歳だった。 父が仕事から帰ると、倒れた母にかかったイチゴジャムを、私は一心不乱に食べていたらしい。 フクロウは母親を食べる。父はよく、私に言い聞か…

原材料：　写実性　冷たさ　文学的な言葉遣い　希望　行き場のない感受性　眠気　皮肉　ユーモア　セックス　驚き　温かさ　高揚感　絶望　地下鉄の騒音　床に落ちたガラス片　睫毛　朝焼け　…

僕たちはどうして懐かしさに惹かれるのだろう。 心地の良いノスタルジー。郷愁感。 子供の頃に聞いた音楽や作品を、妙に愛おしく思ってしまうのは、どうしてだろう。 波の音は、僕たちの…

小さな街の職人通りに腕のいい人形職人のおじいさんが居ました。突然届く孫の訃報を境に生きる気力を亡くしたおじいさんは亡き孫の墓の前で小さな悪魔と出くわします。 《登場人物》 ・…

その男性は、いつも同じ場所でお弁当を広げていた。 手作りのから揚げを通して彼と仲良くなったシングルマザーは、息子の颯太とピクニックごっこを楽しむようになる。 だが、真実はあま…

中目黒の目黒川河畔にて、ある女の、時ならぬ落涙に接した、ひとりの中年男。その、川面に滴る色相に、相渉る寂念涔々が、川の流れと、ふたりのこころを編む。

オレは趙萬年《チョウ・バンネン》。 軍人やってる。 上司が京西南路の襄陽の守備に就くことになった。 いざ赴任してみりゃ、噂どおりマジで最前線だ。 敵軍との和平交渉はアッサリ決裂…

平凡で退屈な日常に生きる僕。だけど、桜が満開のこの季節になると、どうにも落ち着かなくなってしまう。原因はきっと幼い頃に過ごした、あの懐かしい思い出の場所にあるに違いない。どうして…

どこに送るかもわからない。誰に届くかもわからない。 そんな手紙をつづるためだけにはじめたもの。 私と先生の文通記録。ただ、宛名はない。

野口は一年前に自殺したはずの親友からの電話に戸惑う。そこに親友の彼女だった冨田ミヨが現れ…

人が生きていくうえで小さな無数の命が犠牲になっていること忘れないでほしい。文学的に、ディープでカルト、どこまでも突き抜けるほどにカオスなお話を５話収録。【迷い犬、ポチの涙】【おら…

片想いのメタファーを幻想世界に写した短編です。

「ドロウ・ザ・ライン」最終章です。34歳となった主人公の父親が倒れてからの８日間を描いています。

考えるのが好きだ そんな自分は今日も何かに向き合う

３章で構成されるストーリーの序章です。本章では、舞台は東京都江戸川区、主人公恭輔はこの時小学校入学前、活発な姉茉莉子に翻弄されます。

幼い主人公が毎晩のように見る夢に脂汗をかき、朝方目が覚めると命拾いをしたかのような脱力に見舞われます。

　不思議な霧によって無数の異界がつながり、多様な生命を気まぐれに往来させる世界で一人、霧に紛れた心を探し、その真実を求めて救う「風のような旅人」がいた。 　とある夢の街に住む少女…