「向こう側」を含む小説

僕は、いつもの様に、朝目覚める。 当然だが、それは当然では無い時代もあったという。 父も母も妹も居る、”コンシェル”の向こう側だけど。 でも何か実感がない。何故なのか僕にはわから…

■あらすじ 部活で使うランニングシューズを買いに地元のアウトレットへ買い物へ行った俺は、女の子とぶつかった。その女の子に一目惚れしてしまい、次の日曜日にデートの約束を取り付けるこ…

杏奈は殺人事件のあとはじめてダブルベッドで寝たが、もちろん眠れるはずもなかった。 真夜中をすぎても、暗闇の中でますます目がさえて、窓の外の通行人の足音や遠くの車のタイヤのきしむ音…

那姫礼岳の標高は去年の夏より二百メートルも高くなった。 昔、同じように標高が上がったときは、程なくして那姫礼岳は大きく移動したらしい。 私の友達は、そんな山を挟んだ向こう側に住ん…

ある夜に心霊番組を見ていた私と友達の話。

11月のある日、突然最高裁判所から届いた手紙は、 『裁判員候補者名簿への記載のお知らせ』でした。 抽選の結果、裁判員に選任された主人公は、 翌週から刑事事件の裁判に出廷すること…

主人公の"僕"はある日手先から枝が生えてそれを見た父親は立派な樹木となるように願いながら、自宅の近くの通り沿いの道に彼を植えた。数年が経過して、疎外感を持ちながらも背丈が伸びた頃…

「技術は死ぬのよ、誰かが守ってやらないと。だから私は作り上げたの。言葉通りの殺人（キラー）コンテンツをね！」 　真夜中の開発室で、新人経理ＯＬ増間佳（ますまけい）のスパイ行為を…

ただ言葉ゆえに可能となる世界を求めて 　　ひとつの語から始まる没落 　　開かれた場所に存在が宿るとき 　　あなたは既に向こう側に差し向けられている

※2022年12月の作品です。 読んでいただけると幸いです。 いいね、スキ、フォロー、シェア、コメント、サポート、支援などしていただけるととても嬉しいです。 これからも応援よろ…

今日も今日とて妙な行動を繰り広げる沖浦数葉を放っておけず、俺はある決心をする。 理数系の少年少女、（作者も予想外の）ハッピーエンド。 KAC2023参加作品 お題その７：い…

『営業時間外に異世界とのドアが繋がる』という事以外は他の酒屋と変わらないはず。 何故に繋がったのかは不明だが主人公と『向こう側』からやってくる客との心温まる（？）やりとり。主人公…

外壁に囲まれた〈向こう側〉といらない人間の住む〈こちら側〉。 こちら側で爺さんと一緒にたくましく生きるシュウ。シュウは顔の痣のせいでこちら側に捨てられた。 最近では〈革命軍〉と向…

【KAC20234「深夜の散歩で起きた出来事」参加作品】 友人の隼人の家は、鎌倉の海を臨む丘の上にある。 泊まりに行ったある日、深夜にも拘わらず、外から爆音が響いてきて――。 …

まだまだ寒い真冬。最大級の流星群が全天に見えるという深夜に、外に出たものの全く見えない。 スマホの向こう側にいる遠方のあなたは、「西の空に次々見える」とはしゃいでいる。手足が氷の…

２２世紀、多くの人類は滅亡の危機に瀕していた。 それに対して、滅亡するまでの時間つぶしと嘯く作戦が行われた。 果たして作戦は成功するのか？　その作戦の向こう側には？

ショーウインドウに飾られた　彼らだって、夢を見る。 いつか、ガラスの向こう側へ　連れ出され、誰かの元へ　行く夢を。 これは、そんな彼らの　つぶやき。

”神様”である神木未来と、”幽霊”である島田杏里。互いに互いの正体を知らない二人は同じ高校生だ。そんなある日、未来は死ぬ予定だった同級生を助けてしまい、杏里は鏡の向こう側の世界へ…