「立つ」を含む小説

約10万文字。薄い小説一冊分(読書時間1時間程度)。完結済。花を手折って、未だ散らぬように。春が過ぎても貴方が笑っていられますように。 　 　“我々”の一員、加賀未散は宇宙人だ…

　女子中学生、八葉輪は卒業旅行の道中、山でバスの転落事故に巻き込まれる。 　だが実際に彼女がそこで見たのは、黒いヘドロと、それに飲まれた乗客たちの変質だった。 　そして彼女もま…

極東の島国「豊葦原」。時は将軍徳川の世、東の都に開かれた「栄堵(エド)」の街に行き交うは人のみならず。外国と交流を断つその国には、古より数多の魑魅魍魎がひしめいていた。 人も神も…

第３回小学館ジュニア文庫小説賞・第２次選考通過作品。 ※これは、昔のヨーロッパで実際に行われていた動物の裁判を描いたお話です。（賞に応募した内容に若干の加筆修正あり） ＜あら…

夏休みが明ける直前まで宿題ができない、なかなか受験勉強ができない、期限ギリギリにならないとやる気が起きない、など、そういう経験があった方に読んでほしい短編です。 数年前のことを思…

上野駅１階にあるホームの線路は端頭式・・・行き止まりのホームで、ここに立つといよいよこれから旅に出るという感が湧いてくる。 上野駅のように、行き交う人々の悲喜こもごも、様々な思い…

「見沼の竜」の伝説をご存じだろうか。埼玉県は浦和の、田舎も田舎のほうに伝わる伝説である。かつてめぐみをもたらしあがめられた竜神様も、都市化が進み忘れ去られたかにみえた。さびれた東…

――――その島に聳え立つは三つの塔。 ――――ねえ、私達って何なのかしら。 ――――知らないってば、僕だって分からないんだから。

　はるか未来…… 　人類は深宇宙の彼方で謎の肉塊との戦いに巻き込まれ絶滅寸前まで追い込まれていた。 　ともに戦う仲間たちが次々と肉塊に飲み込まれ新たな敵となっていく中、少女は絶望…

夏、それとなく辿り着いた島での日々。青い空と海。酒、舞い上がる煙、ドラッグの乾いた匂い。煮えたぎるように揺れる意識の中、輝く夜の女達と斜に立つ男達。そして、太陽… ※この物語は…

完全ＶＲシステムが完成した近未来ほとんどの人間は快適さや便利さを求めて現実という世界を捨てていく時代の中でエルダーワールド・オンラインというＶＲＭＭＯＲＰＧが存在した。エルダーワ…

数百年に及ぶ魔法の時代が終わった。 ガラシア帝国歴650年、戦争の主力は魔法から魔甲機兵へと変わった。 「魔甲機」それは魔力を持つ者なら誰でも動かせる、魔力を原動力とする機械。 …

雪と氷に閉ざされた凍土の星、神無きシトラ・アフラの世界 逆しまで、邪まな常闇の国、惑星　夜（ニュクス） 無明の闇のなかで、あでやかに匂い立つエロスとタナトス 今ここに、宇宙で一番…

長崎の大学で開催される夏期講座の講師を務める為、甥の吉村天（よしむらてん）とともに津田邸に滞在することになった心理学者で精神科医の片山晴治（かたやまはるじ）。心理学界の貴公子と称…

山奥の辺鄙な村・アンダートンにある「魔女の館」には、赤毛の魔女が暮らしている。 腕は立つけどぐーたらな魔女のお世話を焼くのは、隣の孤児院に住む少女・リーゼ。 静かな村に魔女が厄介…

　かつてかぐや姫に会った平安京。 　そこに似た都でエクスたちが見たのは、『竹取物語』のクライマックスの光景だった。 　でも、何かが違う。 　 　月から降りてきたのは、銀の鎧の戦士…

レイチェルは王として、国の頂点に立つ存在である。 夫は軍部の人間で、私が決して好きになってはいけない人。自分の気持ちを必死に隠しているレイチェルは、今、ひたすらタイムリミットを待…

グツグツと煮え滾る火鍋の中に、たわわに実った男性の象徴。 才色兼備の頬染めし女傑が箸を嬲り湯気立つ男根を虎視眈々と狙う。 嗚呼、我が逸物は誰が為に揺られ苛まれるのだろうか。 ——…

【あらすじ】 　七つの大陸が浮かぶ世界。記憶喪失の青年クウロは、クロノ・スフィア１３と呼ばれる刻奏術を学ぶための学園に通っていた。そこにある日、白髪青眼の女子編入生ナルがやって来…