「発行」を含む小説

警視庁捜査一課の刑事館那臣は『解決してはならない事件』に手を出し、懲戒免職寸前だった。 そんなとき書店で偶然出会った謎の美少女森戸みはや。自らを『守護獣（まもりのけもの）』と呼ぶ…

※閲覧注意 ※この『本の虫』は「写本『響』」から出来るだけ「害」となる要素を取り除きつつ、かつ、当時の事件の詳細も知れるように著述された「実験的書籍」となります。 　しかし「…

クリスマスを前にして浮かれた街並み。 その景色を尻目に僕は函館山の展望台へと向かう。 僕は死のうとしていた。 もう生きていても仕方ないと思っていた。 そんな僕に話しかける 二…

【作品紹介】 歴史を扱う国際機関を巡る群像劇。実在する人物や団体、地域、国とは関係ありません。 ※本文では地の文・会話文に関係なく、書籍名は『』、収録された文献名は「」で統一して…

故郷にいたころ、私が友達と呼べるのは雪野姉さんと空穂だけだった。 雪野姉さんは私の従姉で、物心ついたころからの親友で、だから雪野姉さんには絶対に空穂のことを話さないと決めていた。…

　　　序章 　人類の誕生と繁栄は実に不思議なものである。人類は進化の過程で知能を持つことにより、地球の歴史の中で前例のない発明、創造をし、複雑な社会を創り上げた。 　本来、生命の…

ちょっと未来の地方都市「あがす市」では、一定の年齢以上の市民にAIが作成した”前世”が発行される。 自分の生活データを反映して発行されるその「従前生」に、あるものは翻弄され、あ…

　明治初頭のある夏の日。 　物書きを目指して執筆活動に勤しむ青年、斯波朱華は、ひょんなことから良家の子息やその従者たちと共に、山あいにある千世ヶ辻村へ向かうこととなる。 　かつて…

役所の住民課に勤めていた友人から、足の死亡届、火葬埋葬許可証の発行があるんだよと教えて貰ったのはずいぶん昔の話。

レズビアンであることを隠している高校生の幸花は、世間が同性愛に向けるバッシングや、男性から向けられる視線に悩んでいた。 そんな折、不審な男性に絡まれていたところを助けてくれたとこ…

異世界でスローライフをしようとしたら『スローライフ邪魔し隊』を名乗る変態に成敗されそうなんだけど！？ いったいどういうことなんだ！？ 主人公、生方速人の夢はスローライフをす…

死した人々の魂は空へ還り、星となって次の生を待っている。その光は不思議な力を持ち、地上の人々を助け、導くという。彼らの声を聞く者たちは時に蔑まれ、時に崇められ、そして忘れ去られて…

まだほんの14歳の少年たちの日常を変えたのは、戊辰の戦火であった。 後に二本松少年隊と呼ばれた二本松藩の幼年兵、堀良輔と成田才次郎、木村丈太郎の三人の終着点。 ※本作品は昭和1…

雑誌ではない。正規の出版物ではない。書店のレジ横に置いてある無料の冊子。 それは出版社が発行する新冊のプロモーション媒体で、書店では「小冊子」とか「フリーペーパー」と呼ばれていま…

晴れのちくもり、時々写真。 ガール・ミーツ・ガールな連作掌編集。 「わたし」：木芽繭（このめ・まゆ）。 サッカ：佐塚由紀（さづか・ゆき）。 ※過去に発行した同人誌の再録です。…

整形中毒の殺し屋斡旋業者と筋トレに凝る助手は、身の危険を感じ高跳びを画策する。 （2021/11/23発行　「春の引き金」に寄稿した作品です）

時には一人で。 時には夫婦や親子で。 時には悲しみを。 とある喫茶店で、名もなき人たちの視点から描く 喫茶店のメニューと、それを楽しむ人たちの日常の一幕。 ※2022/10/…

姿なき声なき精霊の《歌》を読み解く風変わりな考古学者と、彼らの姿が見えてしまう孤独な少女。 水のほとりで、深き森の奥で、嵐の塔で――。 重なり合う異界に手を伸ばし、掬い上げた想い…

ある日高校三年生、細貝工真の元に届いたのはひと月後の9月1日に『世界が終わる』という一本の電話だった。 世界が終わるとはどういうことなのか。 そんな電話をしてきたのは誰なのか。…

違う違う、『神様』じゃなくて『紙様』だよ。 初出：創作サークル「空想工房」会誌『カケラ MONO』（お題：コンパス）、2020年5月6日発行