「へたれ」を含む小説

同人音楽アルバム『ウェルト・ノッテ ～混沌の庭の少女～』の世界より、物語をお届けします。 公式サイト→　http://el-ma-riu.com/apollo/vert/ （購入…

　学校帰りの駅のホーム。 私が帰る方向からやって来た対面のホームの電車。 その開かない扉にもたれかかるブレザーの背中。 男子生徒たちと笑い合う声は聞こえない。 それは今まで何度も…

ある日を境に大きく変わってしまった世界。主人公の『鍛冶鉄心』は15の誕生日を迎える半年前、自身のギフトをどうするか決めかねていた。理由は単純変わった世界がくそすぎだからである。 …

へたれ貧乏伯爵令嬢は、社交界デビューに尻込みして、デビュー前から修道院入りを目指すが、良縁のためには血も涙もない剛腕女中マルゴットは許さない。自己評価低すぎの令嬢を叱咤激励、少し…

私は毎年、毎年、毎年！春先と終戦記念日近くになると嫌になるくらい同じ夢を見る。 「行かないで中佐！」なんてドラマの中のようなセリフを口にして目が覚める。 今の時代、中佐なんて階級…

小柄で線が細く色白でたれ目にと、かわいいと思われる要素を持ち合わせてしまっている男子の白崎行人。逆に長身で筋肉質で運動神経抜群で紳士的という、イケメン要素を兼ね備えた女子の椎名央…

散人(元 谷林呆酔)主催による掌編小説選手権参加作品

　この世は全てが別たれている。 　光と影、白と黒、太陽と月。 　相反するものが決して交わることがない。 　それを如実に表すかのように終わらない戦争があった。 　その発端は『B…

　ダンジョンにはびこるモンスターを倒す為、スキルや魔法を授かった者はダンジョンハンターになる。それがこの世界の共通の認識だ。ただし、祈りのスキルを授かった者は聖女になれて、ダンジ…

人口ピラミッドが逆転し、死にゆく人々が若人を追い越した近未来。誰も彼もが希望を無くし、生きる意欲が喪われつつあるセカイ。 これはそんな日本のとあるヒトコマ。追い剥ぎを生業とする男…

目の前には倒れて死んでいる友人のマロニー。 そしてマロニーに全く似ていないはずなのに、そのマロニーに成りすませていた兄の姿。 その兄は憎悪もあらわに、彼に──ミトラの胸に呼び出し…

高校の夏休みのある日、日向沙耶華は同じクラスのストーカーに襲われ、返り討ちにして殺した。 狼狽した日向は川に飛び込み入水自殺を図ろうとするも、同級生の男の子に阻止され、そして提案…

ちょっとメインのサイトで疲れてしまい、やる気をもらうため、また「完結作を読みます企画」を開催します。 今回は四回目です。 毎回書いてますが、私の作品は読まないでくださいませ。 …

池波正太郎のエッセーに出てきた「とんかつのソースに浸したもの」と『大阪　愛のたたき売り』（胡桃　ちの）より「簡易版ドミカツ丼」を作って食べて胃もたれがした話。 （今回は二日間にわ…

　2020年の夏――新型コロナウイルスの緊急事態宣言が漸く解除されたものの、へたれ中年サラリーマンの俺は、まだまだ安堵できずに単身赴任先のアパートで戦々恐々の日々を送っていた。あ…

王立魔法女学園――魔女を育成する教育機関である。 そこで教鞭を振るう魔女、ロゼルタ・ベルベット。 彼女の二つ名は、『毒突(どくづき)』。 その二つ名は、ロゼルタが毒の扱いに長…

俺、飯橋幸介は高校から一人暮らしを始めた。……と言っても姉と同じアパートの階層ではあるのだが。 同じく高校から一人暮らしをするらしいお隣さん。 引越しの挨拶の時に、気がついた。 …

『へたれ怪談』の100話目として書きましたが、一章にしては長くなりすぎたと思い、独立させました。 ちなみに『へたれ怪談』はこちらですが、各話に連続性がないので、お読みいただかなく…

―あらすじ― 青蓮は逃げた花嫁の身代わりに、危険な獣人の治める国・白夜皇国へ嫁ぐ事になる。 ド田舎育ちの末っ子オメガである青蓮には見るもの聞くもの初めてだらけで、しかも、結婚相…