概要
線路は天の川。対面のホームへ入る電車。その車窓からの眼差しに恋をした。
学校帰りの駅のホーム。
私が帰る方向からやって来た対面のホームの電車。
その開かない扉にもたれかかるブレザーの背中。
男子生徒たちと笑い合う声は聞こえない。
それは今まで何度も私の目に入っていた光景なのかもしれない。
だけど、ある日、ふと背中が動き彼は窓の外を眺めた。
そして私の目と見えない線で結ばれたかのように合わさって、私の胸の奥に彼が入ってきた。
まるで線路は天の川。
一年に一度ではなく、一日に一度会える事に満足している私は、ホームに立ち尽くし動けない意気地無しの織姫だった。
私が帰る方向からやって来た対面のホームの電車。
その開かない扉にもたれかかるブレザーの背中。
男子生徒たちと笑い合う声は聞こえない。
それは今まで何度も私の目に入っていた光景なのかもしれない。
だけど、ある日、ふと背中が動き彼は窓の外を眺めた。
そして私の目と見えない線で結ばれたかのように合わさって、私の胸の奥に彼が入ってきた。
まるで線路は天の川。
一年に一度ではなく、一日に一度会える事に満足している私は、ホームに立ち尽くし動けない意気地無しの織姫だった。
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